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何故、歯科医師国家試験予備校は、すぐに満席になってしまうのか?
3月16日に歯科医師国家試験の合格発表がありました。
歯科医師国家試験のための予備校がいくつかありますが、合格発表後すぐに満席になってしまいキャンセル待ちになるところもあります。
この状況だけ見ると「素晴らしい予備校だから申し込みが殺到してすぐに埋まってしまう!」と誤解しがちですが、実際は次の通りです。
「国家試験にまた落ちる生徒が過半数なのでそもそも空きが出ない」
第116回歯科医師国家試験の合格率は以下の通りです。
全体:63.5%
新卒:77.3%
既卒:42.2%
既卒生の中には宅浪で勉強する人もいますが、ほとんどの人はどこかの予備校に通います。しかし、数字から分かる通り、
既卒生は約6割が国家試験に落ちます。
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予備校の教室はもちろん収容人数には限界があるので、厚生労働省が発表しているデータからわかる通り、平均的な既卒生に関しては上図のようになります。しかし、これから予備校を選ぶ方、それから既に選んでしまった方、何となく有名な予備校だからここに行こう、ではなく、
必ずその予備校に通学していた先輩に、講義のレベルや、生徒達の合格状況を確認して下さい。
すぐに満席になるということは以下の様な可能性も考慮する必要があります。
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![](https://assets.st-note.com/img/1679126594918-iAIn0hCwUn.jpg?width=1200)
「大多数が不合格になるような予備校の生徒は、翌年には違う予備校に行くのでは?」と思うかも知れませんが、それは難しいのです。
もし、検討している他の予備校も同じ状況であれば、そちらも空きがほとんど出ないので、すぐに満席になり、予備校を変えることができません。
運良く満席になる前に滑り込めて「入学を決めた翌日には満席になってる!昨日申し込みをして良かった!」と安心する前によく考えて下さい。
すぐに満席になるということはそこの予備校も同じ状況です。
逆に、既卒生の合格率42%という数字に対して、生徒の過半数が合格する様な予備校は、教室に空きがたくさん出るのでなかなか満席になりません。
「満席にならないということはあまり良くない予備校なんだ」
ではなく、
「満席にならないということは、多数が合格する予備校なんだ」
というパターンも考慮する必要があります。
これから予備校を探す方はまったく急ぐ必要はありません。
生徒の過半数が合格する優良な予備校はすぐには満席になりません。
実際にどのような予備校なのかは通学していた人にしかわからないので、検討している予備校に通学していた先輩を探して、必ず特徴などを聞いてから決めた方がこれから良い1年を過ごすことができると思います。