音階って何だろね

ちょっと長文書きます。音階って何だろねって話。みんな大好きドレミ〜の音階は結構長い年月かけて形成されたもので

ピタゴラス音律→純正律→ミーントーン、ウェル・テンペラメント→平均律(現代)

ここまで進化してきた音階はすごい計算された上で成り立ってて、簡単に書くと「どの楽器も、どの人もこの音階に従えば音楽ができる」みたいな感じ。長調短調も境なく扱う事ができる超バランスの取れた最強の組み合わせみたいなもんです。

で、結局【綺麗な音=調律に沿った適切な音とそこから生まれるハーモニー】っていう考え方でピアノとか主に国外で発展したんだけど、なぜか日本の楽器は発展の仕方が少し異なるのよね。 

どう異なるかっていうと、「ノイズ(雑音)」も表現として、しかも結構重要な要素として扱われる。尺八と琵琶がすごく分かりやすいんだけど、音階だけじゃ表現しきれないモノが色々詰まってる。強いて書くなら音楽として必要としてる音の種類と扱い方が独特。

尺八とフルートの音色を比べるとわかると思う。フルートは超整ってる音するけど、尺八はなんか掠れた音になるはず。
フルートが天童よしみなら尺八は明石家さんま と言い表せるかもしれない。

そんでリズムの取り方も違う。現代は基本的に「指揮者orリズム隊or決められたテンポ」に従ってるけど、日本人は間(ま)を取る。もちろん現代のリズムの取り方でも音楽として形は成立するけど物足りなさ凄いのよ。

なんやねん、 【間(ま)】 って


少し脱線したけど何が言いたいかっていうと、音階に従って作る音楽に拘り過ぎじゃない?って思う。

普段生活してて音階とか関係無しに綺麗と思える音とかなんかテンション上がる振動って経験あると思うんやけど、整えられた音とは違う綺麗さをもっと掘り下げてもいいんじゃないの?とずっと思ってた。

変な音でるじゃん、こっちの方が面白くね?って試して怒られてた学生時代を卒業して社会人になって改めて色々思う。


もちろん自分が無知なだけで、「いやいや、世の中にはこんな音楽の考え方もあってね」ってなだけの可能性も大いにある。

でも自分が「綺麗」とか「素敵やん」って感じられる音は自分次第なんだと思う。全く同じ音程、Mix、歌声が存在しないのと同じで、皆何かしら違う感覚がある。

今はそれに向き合いたい。

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