Review：XP-Pen Artist 15.6 Pro 液タブ vs Wacom Cintiq 13HD 液晶タブレット
XP-Pen Artist 15.6 Pro 液タブ vs Wacom Cintiq 13HD 液晶タブレット
XP-Pen Artist 15.6 Pro 液タブ 自分用兼家族用に購入しました。自分が思った、良い点を箇条書きにして書き出してみました。
・化粧箱：開封時、汚れや潰れもなく、きれいな状態でした。
・製品の外見：おしゃれです。黒のボディ。左に赤いリングホイール付（拡大と縮小が可能）が便利。
・画面サイズ： 15.6でも十分なサイズ。拡張モードにして使えば、（液タブ）作業画面と（PC）ネットと分けて使用できます。
・スタンド：付属されています。ただし、角度は固定。
・液晶パネル：画面の発色はとてもきれいです。表面、つるつるしてます。操作時のペンのタッチは軽やか。
・Artist 15.6 Pro 液タブ傾き検知機能付き：ペンツールの使用感は、筆圧に関していえば、クリスタだと強めに線を引かないとはっきり描画できない印象です。
しかし、フォトショップの文字書きと画面操作では、軽いタッチで操作できました。違いはわかりませんが、私が慣れてないからかもしれません。
傾き検知について、「筆を寝かせると太くなって、筆を立てると細くなります。」その通りでしたが、素早く線を引くと多少ずれる印象です。
・付属ペンの充電も電池も不要なので助かります。替え芯、８本付属です！
【液晶タブレット】
・モニターは“１５．６”インチとコンパクトなサイズ。場所をあまりとらないのも魅力です。
・画質は視野角が広く、鮮やかで、クリアに映る印象。
・モニターには８個ものカスタマイズキーがあり、自分の好みに合わせて設定が可能です。
・ケーブルは板タブと同じような配線で、モニターの横についており
誤って抜けるということは少ないと思います。パソコン側にも２か所USBを差すだけなので配線は簡単です。
(以前使っている液タブはモニターの下に繋げるタイプでよく抜けました)
・重量が“１.４７”㎏と軽い為、掃除もしやすいですし、配置換えもしやすいです。
【デジタルペン】
・充電いらずで、直ぐ描ける。
・モニターとの視差がほとんど気にならないくらい僅かです。
今までの某海外製液タブで皆さん気にされている方も多いと思います。
(私も気にしてた時がありました。)こちらの商品はその視差の問題を解消し、
紙に描いているかのような感覚を実現したと思います。
・傾き検知を搭載し、色の濃淡が出しやすく、“８１９２”レベルのまでの筆圧で
線に強弱を付け易くなりました。
ペンの動きも今までと比べますと向上したかと思います。
“６０”度まで傾きが効くので、自然な色合いを出しやすいです。
【付属品】
・スタンドが同梱されており、ちょうどいい傾き具合で
疲労が溜まりにくい。
・ペンホルダーには替え芯が８本もあるのでコスパもよく、手袋も付いており汗を気にせず描けます。
・説明書は日本語やその他の言語にも対応しており、説明もイラスト付きでとてもわかりやすかったです。
ソフトのダウンロードもややこしい点がなく簡単でした。
私は以前、Wacom cintiq 13 HDとcintiq pro 13を使用していましたが、それらと比較してもこの製品が劣っているとは感じません。(pro 13はパームリジェクションがうまく働かず、指に反応してしまいイライラしたので使用をやめました。)
視差に関しては、13 HDと同じくらいで、pro 13よりは少しあるかな?といった感じです。キャリブレーションの設定をすれば問題はありません。
また、windows inkの設定から利き手を自分の利き手に合わせると視差が改善された気がします。(これに関しては、調べてもそのようなことが出てこないので完全に自分の気のせいかもしれません)
ペンは充電不要で軽いので使っていて疲れません。沈み込みが気になるという意見もありますが、私は気になりませんでした。
また、この製品の特長の一つでもあるリングホイールは、拡大縮小をよく使う私には、いちいちショートカットキーを押すよりもスムーズに拡大縮小ができて便利です。
結論から言いますとほぼあらゆる意味でCintiq 13HDより良いです。液晶は広くて断然きれい。ペンのレスポンスは速い。ポインター位置の視差がない。液晶盤面が紙に近い引っ掛かりで描きやすい。欠点はペン尻に消しゴムが無い点とスタンドの足がちょっと使いにくい（本体固定でないため動く）という点くらいでしょうか。フォトショップではCS6ではWindowsinkをOFFに、CCでは逆にONにしないと筆圧感知が作動しません。メーカーには早急な対応をお願いしたい。また色も問題があり正確にキャリブレしたところRGBパレット（255.255.235）が黄色ではなく真っ白になります。つまり235～255までの色が完全に白飛びして白になるためデリケートなグラデ塗りには適さないことが解りました。
また、USB接続によるバスパワーで動くのは、コンセントをふさがずに済むし、配線がごちゃごちゃしづらくて良かったです。
機能性もよく、絵を描く楽しさをより一層感じられる商品だと私は感じました。とにかく、この値段でこの性能なら買って損はなかったと思っています。満足です。