『103万円の壁』がなくなったら起こること
今、俗にいう主婦(主夫)向けの『103万円の壁』の上限が上がるという話が出ています。
上限が上がるのは結構なことですが、将来的には壁自体がなくなるという話もあります。
『103万円の壁』がなくなることによって起こりうることを考えてみます。
1.退職する主婦(主夫)や学生が増える
配偶者やの所得控除の範囲内で働くことを良しとしてるパートタイマーの主婦(主夫)は大勢います。
また、家族の所得控除の範囲内で働いている学生のパートタイマーもいます。
彼女(彼)たちが働くこと減れば、結果として大きな雇用損失に繋がります。
2.長く働く人が減る
非正規雇用のいわゆるパートタイマーが減る一方で、契約社員は増える可能性はあります。
ただし、契約社員の雇用期間は3年が限度なので、同じ会社で長く働く人は減ります。
逆に言えば雇用の流動性は増えるかもしれません。
3.正規雇用の旦那(奥さん)の負担が増える
パートタイマーの学生が減り、専業主婦(専業主夫)が増えるということは、正規雇用の旦那(奥さん)の負担が増えるということです。
結果として破産する人や子供の教育機会損失に繋がる恐れがあります。
・さいごに
所得控除額以上に稼ぐ意思や能力があれば、最初から正社員を目指しているはずです。
そうでない人たちの仕事や働く意欲を奪うことは、結果として税収の減少や経済の停滞を招くことに繋がりかねません。
そうならないことを願ってます。