子どもの有無について
しばらくnoteを書いていなかった。
昨年転職したことにより自分の時間が増えたこともあり、もちろん良い面もあったが、予想しきれなかった部分もあった。
それは「人は暇になると悩む」ということ。
全員にあてはまるわけではないと思うが、私はどうやらそちらのタイプらしい。
転職してスッキリした気持ちや、以前よりも前向きに仕事に取り組めるようになったのに、昨年の私はかなり気分の波があった。
とはいえ、それは目に見えるほどのものでも、自分をコントロールできずに苦しむというほどのものでもなかった。最初は。
私は30歳が近付くにつれて、自分の時間が増え、ますます子どものことで悩むようになってしまった。
私は今も、子どもをほしいと思っていない。
ただ夫は最近、子どもをほしいという気持ちが大きくなってきたとのことだ。
夫は元々「いつかは欲しい、絶対ではないけど」というスタンスだった。私は「基本的に欲しくないけど、いつか欲しいと思えたら嬉しいな」というスタンスだった。双方理解の上結婚した。
25歳で結婚し、世間的には若い方だった。お互いに仕事もまだまだ未熟で、それどころではないという本音もあった。夫も「今すぐではないかなぁ」ということを常々言っていた。
ただ夫は上記の通り、いつかは欲しいという気持ちが最初からあったのだ。
ゆえに年齢を重ねるうちに、夫のその気持ちが大きくなることは、至極普通のことだと思う。
お互いの友人も、この1〜2年で何人も子どもが産まれている。
わたしは年末に夫に自分の今の気持ちを伝えた。
夫は私を責めることなどせず、気持ちはわかったと言ってくれた。
その上で、そう言われてすぐにスパッと「じゃあやめよう」と言える(諦められる)ほどではない、と言った。
私はその話の中で夫の気持ちが痛いほど伝わった。
自分の遺伝子を残したい、自分と配偶者の子供に会ってみたい、育ててみたい、人生に変化が欲しい、自分が死ぬ時に残された子どもの幸せを願って死にたい、そんな気持ちがあるのだと。
私も夫と自分の子どもに会ってみたい気持ちはある。
でもどうしても、妊娠も出産も怖い。自分の身体も心もコントロールできないのが怖い。
みんなが乗り越えてるんだとかそういう気持ちには一切なれない。なぜなら私は、自分のメンタルの波を知っているから。そして、高確率で夫に対して嫌悪感を持つことが想像できるから。
ここから先は世の中の不平等さに対してかもしれない。
妊娠出産で、肉体も精神もダメージを受けるのは女性だけだ。子育ては男性も女性もないと、ここ最近こそ言われるが、実際は女性だ。キャリアを諦め、自分の時間を諦め、万が一のこと(離婚)があればなおさら普段は増える。(現にいかに養育費をまともに払わない男性がいることか。)
私は夫と離婚することを心配しているのではない。起こりうるリスクが圧倒的に女性側が大きいことに不安を感じているのだ。
「そういうパートナーを選ばなかった責任」とか「世の中のせいにするな」で片付けてしまうのは簡単だ。
私は自分の不安を誤魔化したくない。
ここまで書いておいて、私は急に弱気になる。
なぜ子どもがほしいと素直に思えないのだろう。
私は私を産んでくれた両親も、きょうだいも好きなのに。夫のことが大好きなのに。
なぜこんなに悩むのだろう。
「「産まなければよかった」と思う20年間」が存在する可能性がわずかでもあるなら、ビビリな私は尻込みしてしまう。
これ以上書くと、明日の私が病むので今日はここまでにする。