シルバーのカメラに銀色のレンズが生えた(TTArtisan 50mm f/1.2 C X(S)(X-T4)(FUJIFILM)
前段
新しいカメラを買うとレンズが生える、というお話です(笑)
レンズ選定の理由と要求仕様
先日、人生初めてとなるシルバーのカメラ(FUJIFILM, X-T4-S)を買いまして、無性にシルバーのレンズが欲しくなりました。
探していたレンズの仕様は以下です。
とりあえず銀色
質感高め
画角は50mm(35mm換算:75mm)
F値は小さければ小さいほど◯(最低でも1.4以下)
安い
写りはそこそこでOK
(今使ってるレンズが Nikon Ai Nikkor 50mm F1.4のため。。。)できればフィルター径52mm(Nikonが52mmなので)
50mm(35mm換算75mm)の画角について
最近はカメラを2台体制で撮影してます(レンズ交換が面倒なので)
組合せのパターンは以下の通り。
「XF16-55mmF2.8 R LM WR」は必須なので、他の1本は何?という選択肢です。以下の「Ai Nikkor 50mm F1.4」の代わりを探します。
通常
カメラ1「XF8-16mmF2.8 R LM WR」
カメラ2「XF16-55mmF2.8 R LM WR」
夜撮影用1
カメラ1「XF23mmF1.4 R LM WR」
カメラ2「XF16-55mmF2.8 R LM WR」
夜撮影用2
カメラ1「Ai Nikkor 50mm F1.4」
カメラ2「XF16-55mmF2.8 R LM WR」
自分は基本的に広角好きです。広すぎる場合は足で寄ります(笑)。なので、単焦点を1本だけで撮影するなら23mm(35mm換算:35mm)を持っていきます。
そう考えると、50mm(35mm換算:75mm)は正直狭いと思います。だけどそこが思ったより良かった、というのが最近の感想です。75mmの狭さは撮っていて楽でした。意図的に足ズームを使って切り取らなくても良い(切り取られてる)ので、構図を考えるのが楽です。(本当に広角好き?という突っ込みはあると思いますが(笑)
結論(満足度)
良いですね、TTArtisan 50mm f/1.2 C X(S)。。。
詳細は下に書きますが、まとめるとこんな感じです。
長所
質感:良いですね。金属の程よい重み。
持ったり眺めたりして楽しめる。銀色良い。。。
銀色のレンズってこんなに良いもんだったんですねぇ。。。
テンション上がります。小さい
安い
最短撮影距離が50cmなので、まぁまぁ寄れる
レンズキャップが金属製で眺めて良し。
レンズキャップがねじ込み式のため、付けるのが面倒、という方も居ると思いますが、自分は撮影中にレンズキャップを付ける事が無い(レンズフードのみ)なので、全く問題無いです。
短所(自分は短所とは思ってないですが(笑)
開放での写りはちょっとふんわり(特に周辺)
開放で周辺減光がちょっとある
自分の感覚だと操作が直感的でない
(絞りリングがレンズの先端でかつ絞りの調整の向きがFujinonやNikonと逆)電子接点は無いので絞りなどの情報は取れない。
マニュアル・フォーカス
パープルフリンジは盛大に出る
マウントにがたつきがある
追記:2023/11/8
レンズ側のマウントを止めているネジがちゃんとしまって無い事が判明。増し締めしたらがたつきは無くなりました。ネジは全然締まってない状態でした。。。しかもネジの種類が小さいトルクスで、自分はたまたま持っていたので増し締めできましたが、普通は増し締めできないと思います。。。品質はそんなもんなのかもしれませんね。。。
仕様
レンズ構成(公式の画像から)
5群7枚です(青は高屈折低分散レンズ)
MF(Manual Focus)
フィルター径:52mm
対応センサーサイズ:APS-C
最短撮影距離:50cm
絞り:F1.2-F16
絞り羽根:10枚
重量:約335-360g
あたりまえですが、カメラの設定を「レンズ無しレリーズ可」にしておかないと撮れないです(笑)
以下、公式サイトの情報です。
見た目、質感
箱も綺麗、キャップも金属(ねじ込み式)で個人的には好きですね。
金属ならではの心地良い重さがあります。
(説明書は中国語ですが(笑)
操作性
絞りもフォーカスリングも適度な重さがあり操作しやすいです。個人的にはこれくらいの重さがあると操作しやすいなぁ、と思いす。
(XF 23mm F1.4の絞り環は軽すぎて、気がつくと回ってたりします。。。)
絞り環に関しては、レンズの前面側に絞り環があるレンズが初めてだったのと、FujinonやNikkorの絞り環とは逆の回転方向のため、とまどいが大きいです(笑)
また、0.5段毎にかるーいクリック感がありますが、軽すぎて行き過ぎてしまう事がしばしば。。。もう少しちゃんとしたクリック感があるとより好みですが、絞り環が適度に重いため、意図せず回ってしまう、ということは無さそうです。
携帯性、機能関連
良いですね。これ位の大きさのレンズ、好きです。
フィルター径52mmなので、ズームレンズなどと比べると小さい方に入ると思います。重さは見た目よりありますが、これくらいの重さの方が好みですね。
フォーカスリングを回すと少し(1cm位)レンズが伸び縮みします。
最短撮影距離
50cmですが、これも自分的には丁度良いです。
50mmのレンズ(少し画角的に狭く長いレンズ)を使っている理由としては、ボケを楽しみたい、という意図もあります。50cmまで寄れれば、F1.2ともあいまって、想像通りにはボケてくれます。
写り
収差(接写)
うっすら樽型な気もしますが、個人的には気にならないレベル。
このレンズでパンフォーカスで撮るのか微妙ですが、F5.6まで絞ると隅々までくっきりかな、という感じはします。
ですが、明るいレンズは夜の撮影で使う事が多いので、多少甘くても開放付近(F1.2 - F2.8位)で撮りたいなーと思っています(笑)
F値は当たり前ですが、√2の等比数列で1.0 -> 1.4 で1/2倍の光量です。
それ以降も一緒な感じで以下のように1/2倍の光量になります。
(逆は2倍の光量です)
1.0 -> 1.4
1.4 -> 2.0
2.0 -> 2.8
2.8 -> 4.0
4.0 -> 5.6
5.6 -> 8.0
8.0 -> 11.0
11.0 -> 16
※23/10/18に再撮影して上げ直しました。
F1.2(開放)
少々甘い気もしますが、個人的には及第点です。
F1.4
F1.2とあまり変わらないですかね(笑)
F2
少しキリっとしますが、周辺端まではもう一息かな。。。
F2.8
F4.0
F5.6
5.6まで絞ると周辺端までくっきりになります。
F8
F11
一番くっきりする
F16
ちょっと回折の影響が出ますね。
中心の拡大(接写)(左上から右へF1.2 -> F16)
周辺の拡大(接写)(左上から右へF1.2 -> F16)
収差(少し離して)
F1.2(少し離す)
F1.4(少し離す)
F2(少し離す)
F2.8(少し離す)
F4(少し離す)
F5.6(少し離す)
F8(少し離す)
F11(少し離す)
F16(少し離す)
少し離した場合の中心部の拡大(左上から右へF1.2 -> F16)
少し離した場合の周辺部の拡大(左上から右へF1.2 -> F16)
参考にXF16-55mmF2.8 R LM WRの結果(接写のみ)
あたり前ですが、流石の写りです(笑)
中心部拡大(左上からF2.8 -> F22)
周辺部拡大(左上からF2.8 -> F22)
収差(パープルフリンジ)
盛大に出ます。。。Ai Nikkor 50mm F1.4と同じ位出ます。。。
以下は開放(F1.2)です。
参考(16-55mmの場合)
周辺減光
F1.2だとちょっと減光します。
まぁ自分はそんなに気にならない(笑)
(現像時に補正もできますしね)
(以下、F1.2で空を撮った写真(補正無し)です)
ボケ
すみません、自分、ボケについてはあまり良くわからないです(笑)
周辺は普通にレモン型になります。
作例
以上、「とりあえず安いので1本」という動機でも良いように感じました~(笑)。また、銀色のレンズフードが良いなぁ、と思ってるので、現在発注中です。
追記(2023/10/18):レンズフードを銀に塗ってみました(笑)
素人作業なので少々見た目は悪いですが、まぁ遠めから見ればわからないと思いますので、個人的には満足です(笑)
車のシルバーのスプレーを使いました。
最初に油分を落とすために洗います。
良く乾かします。
養生します。
1回目の塗り:うっすらと塗ります(透ける位)
スプレーは止めずに行き過ぎる感じ(レンズフードの外で折り返し)で塗る。
30分以上乾燥させる
30分以上経っても触らない事
触って確認するときは養生部分を触る
2回目の塗り:同じ位、うっすらと塗ります
30分以上乾燥させる
30分以上経っても触らない事
触って確認するときは養生部分を触る
3回目の塗り:同じ位、うっすらと塗ります
3時間位、そのまま放置、乾燥
触って確認するときは養生部分を触る
乾けば完成
追記(2023/10/19):発注していたレンズフードが来ました。
ご覧頂きありがとうございます。今日(明日)も良い1日でありますように(^^)