ドラマチック界隈とは
ごあいさつ(石崎)
「なんか演劇やりたいな」と思ってワークショップを企画しようにも、「人を集めるからには参加者に俳優として有益な何かを持ち帰って頂きたい、そのためには何かをレクチャーせねばなるまい、ん?あれ、でも、自分にそんな実力あったけ?というかそもそもワークショップって演出家が俳優に何かをレクチャーするものだったっけ…?」などと考え込んでしまい、一向にワークショップを開催できないまま、長い年月が過ぎてしまいました。
こうした経緯を佃さんに相談したところ、「あ、はい、じゃあいっそ参加者としてワークショップを企画してしまいましょう」とご助言を賜り、瞬く間に「ドラマチック界隈」が生まれました。“企画名”なのか“団体名”なのか、我々もまだよくわかっていませんが、演劇をする“場”であることは間違いありません。そして、“ワークショップ”とは本来、「仕事場」、「作業場」を意味する言葉だったはずです。
自分と誰かの「なんか演劇やりたい」が、ゆるく出会う場として、『ドラマチック界隈』を始めようと思います。
20歳の国 石崎竜史
ごあいさつ(佃)
自分たちに興味ある人を集めて何かを教えるって、教える側の立場が少し強過ぎるんじゃないか。当然、立場分の責任を負うべきなのだけれど、それは本当に今の私たちに負いきれるものなんだろうか。
ワークショップについて考えるとだいたいいつも上記の疑問に直面し、「やりたい」と「できない」の天秤は「できない」に傾きます。まだしばらく私が人に何かを教えることはできそうにない。けれど最近は教わる側にも少し似た葛藤があるのかもしれないと思うようになりました。失敗や間違いの多くが自己責任とされる今の社会では、素朴に「やりたい」と思っても、教わることすらできない人がいる気がします。
今回企画について話を伺う中で「できなさの中で、やりたい。学びたい」を叶えられる場を作ろうと思いました。場を企画した責任は持ちつつも、強過ぎる立場からは一度降りて参加者として学び、得た知見を誰かに共有する。やりたいと思った誰かと学びたい私たちが相互に得るものがある。そんな界隈を目指します。
“界隈”の単語に漂う微妙な空気を吹き飛ばすドラマチックな界隈です。ぜひ。
かまどキッチン 佃直哉
概要:『ドラマチック界隈』とは?
20歳の国の石崎竜史とかまどキッチンが、レギュラーメンバー(受講者)となって開催するワークショップ企画。受講者を公募し、開催ごとに異なるゲスト講師からワークショップを受ける。ワークショップメンバーの活動や出演情報などを広報するアカウント『ドラマチック界隈』をSNSで運営し、継続的に互いが与え合う集まりを目指し活動する。
企画意図:主宰が学び、共有する機会をつくる
かまどキッチンの佃はワークショップフローを学習すること、20歳の国の石崎はワークショップファシリテーターとして知見を高めること、俳優として多様な講師から「演技・演出のコツ」を受け取ること、演出家としてそのコツを「他者と共有する」ことができる場と機会を求めていました。
ワークショップに関する双方の意見を共有したふたりは、意見を総合する形で「主に主宰が学ぶ立場として参加するワークショップを立ち上げる」ことに決めました。加えて、ワークショップに参加した方から希望者を「界隈の人」として認定、定期的に彼らの活動を拡散するほか、有益な情報を共有するコミュニティとすることで、私たちは「演劇界のギバーが集まるマジで最高の界隈」となることを目指します。
実施イメージ
走り出し期(2023年内)は、回ごとに異なるゲスト講師を招待し、佃と竜史は参加者と共にワークショップを受ける。
第二期(2024年以降)は、走り出し期の知見を活かして、一部回で石崎が講師を担当したり、講師と石崎の二部制にしたワークショップセッションを行ったり、といった進行も視野に入れて活動する。
定期的にワークショップを行い、参加レポートをWEB上で公開、参加者の活動を広報するアカウントをSNSで運用することで、ワークショップ関係者の演劇界における認知向上と価値創造を行う。
感染予防対策・ハラスメント対策に関して
新型コロナウイルス感染状況に応じて、感染予防のガイドラインを随時作成。ハラスメント対策として、主催者二人が、事前にリスペクトトレーニングを受講し、ガイドラインを作成。当日のワークショップ進行においては、それぞれが講師とは独立した立場を執り、また、ワークショップの様子をSNSやWEB記事でオープンにすることで、常に風通しのいい“界隈”を目指す。
今後の活動
ドラマチック界隈・第一回企画の情報公開は、
【6月16日19:00】を予定しています。
乞うご期待ください!!
スタッフ
企画:石崎竜史(20 歳の国)
佃直哉(かまどキッチン)
運営協力:宮野風紗音(かるがも団地)
進行協力:児玉健吾(かまどキッチン)
宣伝美術:古戸森陽乃(かるがも団地)
主催:ドラマチック界隈
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