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海のはじまり 最終回 明るい未来

先に最終回の集約をまとめようと思います。

最終回から約1週間。一時中断していたこれまでの感想を述べるより、最終回について語った上で、過去の会を振り返った方が、もっとロスに浸れるのではないかと思いこれから徐々に過去に遡り、これまでの感想を述べます。

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冒頭:おにぎりを握る水季。見るからに彼女と海が暮らしてたアパートよりインテリアもDIY対面式キッチンになってグレードアップしている。そこに洗顔を終えたのか、テーブルの席につく海。そのテーブルには当たり前のように3人分の朝ごはんが並んでいる。水季に「ママ、髪やって」という海。そこに寝室から出てきた夏に水季が「海の髪やって」と促す。この世界線では、3人家族として幸せに暮らしていて。やがて、それは夢だと気付くと海のいない寝室の床で目を覚ます夏。そこには水季もいない。夏と水季が一緒に歩んでいた笑顔に満ち溢れた現実だったかもしれない夢物語。

イルカ2匹が夏のベッドに寝ている。昨日までそばにいた海の不在にさらに寂しさを覚える。

目を覚まし「夏くん」と問いかける海。自分の選択だったとはいえ、そこに夏はいなくて寂しさを覚える。この親子は一段ボタンをかけ違っているだけの両思いなのに、どうしてこうもうまくことが進まないのか。11話でラスボスに見えた娘は世界を覆すような敵ではなかったようだ。単なる成長過程の反発心が出てしまたったのだろう。夏よ、こんなの序の口だよ。これからもっと大変な子育てが始まるよ。

食べたくないと言う海におにぎりを握り食べさせる朱音。卵焼きを小皿に入れて持ってくる翔平。優しい時間が流れる。

夏の実家の愛情がどんな状況でも彼を支える。前回、夏が帰ってきたときは、コロッケ、そして今回はロールキャベツ。南雲家の食卓に並ぶメニューより、今風なのはゆき子が朱音より若いからだろうか。母親の愛情が詰まった手間のかかる料理を夏は食べてきたのだろう。海も、早くこの家に頻繁に通うようになり、母ゆき子の手料理の味を覚え、更なる愛情を堪能することができたらなと思う。夏が「本当の家族」という通り、義父弟も愛情に溢れていて誰から見ても素晴らしい家族だ。血のつながりはなくとも、子供2人の味方であり続ける夫婦の姿は尊敬以外の何ものでもない。ちゃんと手作りした料理を食卓に出す朱音も素晴らしい母親だと思う。

今回のテーマは、食事なのだろうか。

食欲のない夏に無理やり一口に煮つけを食べさせ、夏の子供時代と実父の存在を無かったことにした過去を謝る母。この母は要所に登場し、夏を正しい方向に導く羅針盤のような存在だ。大いに悩んでつまずいても、いつも息子の味方でいてくれるから、安心して海を幸せな方向に導いて!と思うシーンだった。これの母のヒントで自分と海のボタンのかけ違いに気づいたのだろうか。自信を持った面持ちで南雲家に足早に向かう夏。

「私はあなたなんかいなくても大丈夫よ。海ちゃんと、なんならあなたともまだ友達だしねー」感丸出しで、海からのメッセージを伝える弥生の態度に苛立ちを覚えた。あなたに新たな罪悪感が生まれようがそんなのどうでもいいのよ。「もう最終回だし、あなたはこれからも物分かりの良い女を演じ強い女風に生きて」とラストエールを送ろう。

弥生がコロッケを作ろうがもはやどうでもいいが、8個作ったコロッケの4個にいきなり徐にソースをかけるセンスのなさに興醒めした。脳面のように気持ち悪いほどの笑を浮かべコロッケに食らいつく姿を見る限り、夏との復縁はなさそうで、ざまーみろ!と思う。あなたは勝手に幸せになってください。新たな彼ができるまで月岡家周辺をうろついて、これからも自己陶酔してくればいいよ。弥生は最初から存在しなくてもいい登場人物だった。それはこれからも要らない。夏、女の趣味悪いなー、と1話から思っていたが、最初から最後までこんなに嫌いになり続ける役と女優はいなかった。

夏は自分がいない頃から好かれていたと知り、一目散に海の元に。もうこの父娘には幸せに満ちた未来以外は用意されていないだろう。

南雲家で、お互いの思いを告げ、笑顔になる海と夏。水季はいつもこの父娘2人の愛する人だし、それはいなくなってもこれからも同じという事実。そして、それは南雲家の祖父母も同じ。すでにこの夫婦も優しい夏を父親として認め、幸せな未来を一緒に描けるのだろうと確信したのだろう。

帰り道、写真館に立ち寄る父娘。新田氏は、すでに状況を理解している風。これからもこの親子のささやかな羅針盤となってくれるだろう。

水季の写真を渡し、喜ぶ海を嬉しそうに眺める夏。その顔にはもう曇りはない。そこには母の思い出があり、これからも夏と水季に守られると思う海。

夏が頼ったのは、津野。この2人は、津野が嫌味を言いつつもいい関係を作っていくのだろう。ケーキだろうがおもちゃだろうが夏に内緒で甘やかしてください。このドラマでは意地悪と言う人ほど優しいのです。

会社の先輩・藤井もいい理解者になってくれるよ。(現に番外編では、先輩は海に、娘は夏にメロメロです。この親子は理解者マグネットなのです。生粋の人たらしなのだ)

いい感じのBGMをかけるなら、津野君と弥生をくっつけてください。意外と性格ひねくれ者同士お似合いです。ああああああ、最終回まで弥生の上からの態度胸糞悪い!あごに手のひらをあてがいながら話す姿が腹話術のような言動に虫唾が走る。


津野が送ってきた写真を見て微笑む夏。これこそ、水季が、そして夏、皆が求めた姿だったのでは。夏たちは、週末出勤が入ろうとも助けてくれる人がたくさんいることを知っているから。

弥生に気を配る大和。ほんとにもう夏と復縁はないと悟っているのだろう。さようなら。

おませな海。またママの秘密を握ったね。夏も水季もそれぞれの人生を生きてきたように、それぞれ交差しない思い出があるのは当然だ。


でも、弥生が海が充電(昼寝)に入ったところとオーバーラップする自分の過去を重ね合うシーンは、必要なかった。別れた終電と始まりの終電の伏線回収する必要もない。時間が余ってもこんなシーンいらない。何度も言うが、なんなら、最初から弥生の存在は必要なかった。

どうせ、弥生はこれからも海が望めば都合よく現れるのだろうが。そこまでドラマでは見せないだろうし、これ以上どうでもいいです。合コンでも、津野でも、またエレベーターで挨拶したイケメンとでもくっついてください。スペシャル番組があるとしたら、そこには有村架純の姿は二度と見たくない。他の彼ができたなら両手放しで祝福します。

このシリーズの中で一つだけ、弥生のことがまともに見えたセリフ。「はいかいいえで答えられることなんてそうないですからね」。それ、お前が言うか?白黒つけたがってコントロールマニアになってたのはお前だろ。しかも、それは偶然にも水季が夏に言った言葉。そういうことが言えるようになったのは、弥生が少なからずとも成長したのだろうか。それすらどうでもいい。


夏も人に押し切られる性格は卒業しつつあるはずだから。これからは自分と海の意思で海と明るい未来を生きていけるだろう。

水季と夏が映っている写真を、海と水季の写真と水季の手紙を飾る夏と海。手を取り合い、笑顔で走る2人。


南雲家も、月岡家も、全ての人が2人の味方です。
海が寂しくないように月岡家はこれから最大級の支援をしてくれるだろうし、南雲家の祖父母が悲しくないように夏と海も様々なイベントを作るだろう。

朱音はすでに夏の最大の味方だ。これまでの意地悪な発言を謝りましたね。これからも夏が頼りないことをしたら一目散に走っていって愛の鞭を打つだろう。でもそれは、夏を息子として受け入れているから。これまでとは違う関係に発展していくのだろう。


はじまりは、重要ではなく。2人がこれから先幸せだったと思える未来が築けるように。

ちょっとだけ遅い水季からの伝言。

予想した通り、1話冒頭の場面が、水季から夏にバトンタッチされ、しかも1話より、明るい海辺のシーンに変わっていて、まだスタートラインに立ったばかりの2人の未来のはじまりを明るく照らしているようエンディングで感無量だ。



これは、夏。海。水季。3人を取り巻く優しい人々の物語。





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もうすぐあのアパート引っ越しだね。いろんな思いが詰まったアパートは海の成長とともに色々と不便も出てくるでしょう。その際は、また多いに悩んでぶつかって、未来を切り開いてね。

これからも、義母娘や北の国のように数年おきに、同じキャストで紡ぎ続けてほしい作品です。


唯一。。。
しかし弥生はいらない。彼女がいることで駄作感が半端ない。毎回彼女が登場するたびに、女優の演技も含め胸糞悪い思いをしていた。録画した動画からできる限り彼女の登場画面を消そうとしたが、夏と別れるまではたいてい場面がかぶっているため、消すこともできず。他のもっといい女優を登用する案はなかったのかと局に投書したかった。なぜ、彼女の演技が評価されるのか。ヒロインのせいでこんなにも何も入ってこないドラマは初めてだ。今まで2番目に嫌いな女優だったが、これで1番に格下げ決定だ。



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