今、別れの途中です_個人考察Labo#O
【今、別れの途中です 考察】
原題: 지금, 헤어지는 중입니다
邦題:今、別れの途中です
英題: Now, We Are Breaking Up
放送局:SBS
以下、ネタバレありです。
はじめに
別れることが愛の完成である。分かりやすいような少しぼやけるような。このドラマの別れと愛の哲学、結論について考えてみよう。
本論
このドラマの別れと愛の哲学、結論とは
ドラマの言葉を含めつつ、このドラマの考え方を私なりにまとめてみた。
このドラマは別れの話だ。
別れるとはどういうことなのか。
愛するとはどういうことなのか。
別れることは終わりではなく完成だ。
愛するとは一緒にいることではない。『永遠の愛とは愛する者の人生に根を張ること。その人生の片隅に存在しながら常に共にすること。』
一瞬一瞬を熱く生きること。
愛した時間を力に変えて生きること。
つまりはずっと一緒にいる愛よりも"一瞬でも熱く強く""自分が望むように" その記憶がその存在が残り続ける愛の方が"永遠で美しい"ということだろう。これがこのドラマの哲学だ。
するとこのドラマの要素はすべてこのドラマの哲学に通じているように思えてくる。
"デザイナー" "ファッション" "服"
『デザイナーは年に4回デザインする』1話の冒頭にでてきた言葉だが、めまぐるしく変わるファッション業界でデザイナーは一瞬の流行を作り出す職業である。そしてヨンウンの服を着たミスクが輝いていたように、服は一瞬の輝きを演出してくれる存在である。
"写真" そして若かりし頃のジェグクが撮った"道"
写真は瞬間を記録するものである。その写真を見るとその一瞬のことを思い出す。力が湧くことだってある。
そしてヨンウンが大切にしている道の途中の写真。どんな結末が待っているのか。その道の先に誰がいるのか。不安の象徴、途中の象徴でもあるが、結末よりも過程、瞬間が大切なんだといってるようでもある。
そして、その刹那性を持ちながらも永遠に力を与えてくれる要素たちが最終的な結末に絡んでいく。
"デザイナー"は何度も何度もデザインするし、 "ファッション""服"は一瞬の流行で輝きだ。だからこそ、自分の好きな服を着よう。自分の作りたい服をデザインしましょう。=最後独立するという展開につながる。
結末よりも過程、瞬間が大切なんだといってるようでもある、"道"の"写真"は、最後のヨンウンの語りに絡む。
あなたとの約束とあなたの愛が作った道。その道を進むこと。それが私の答えだ。
道を進むことに決めた=後悔しないよう自分が行きたい道を行くという決意が感じられる。ラスト"開かれた結末"で終わったのも、道の先で出会った二人がそこで終わりではなく、続いていくこと(美しく熱い一瞬を選び続ける!)を意味しているからではないだろうか。
つまりは一瞬でも永遠に残り続ける愛の美しさ。別れは必ずあるものだから、"一瞬でも熱く強く""自分が望むように"過ごした後にやってくる後悔ない別れが完成なのである。
おわりに
恋愛というか純愛系ドラマは美しい演出が最優先になりがちである。おしゃれなOSTにおしゃれな職業、おしゃれな演出(有名な映画のパロディetc...)それはそれでよくて映像作品として素晴らしいと思うが、その要素や技術にどのような意図があるのか、統一感がないことが惜しく感じることがある。そのように考えると、このドラマの哲学、要素、演出、結末には刹那性を持ちながらも永遠に力を与えてくれる、という統一感がありそこが面白いと思った。もちろんクスッと笑えるシーンや新しさのない演出、親同士の激しい反対、運命に固執しまくっているとこなど...ひねりのない展開はひと昔前感が否めないが、個人的にはやりつくされたロマンスでグッとくるポイントに出会えたことが嬉しく記事にしてみたいと思う作品だった。
〈参考〉
https://m.programs.sbs.co.kr/drama/breakingup/main
↑道の写真だけはこの動画のスクリーンショットです。
この内容に科学的根拠はございません。
あくまでsisters laboの見解です。ㅎㅎ
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