かーちゃんが反転アンチになった話
Vとかアイドルとかってすげえしつこいアンチっていますよね。
FF14もお気持ち表明して辞めるとか言った癖にアホみたいにずっと粘着嫌がらせしているヤバい人は割といます。
私はこういう人の話を聞くのが大好きです。
私が多感な時期、某声優が非処女だという理由で暴れまくっていた時の声豚の「処女膜から声が出ていない」という断末魔を聞いた時から反転アンチやお気持ち表明を探しては観察する癖がついてしまいました。
こういうの見ると自分の世界ランク上がった感じがしていいんですよねえ。
でもそもそもなんで反転アンチになるんだろう?
だって普通に考えてアイドルもいつかはおじさんおばさんになりますしあんなに輝く憧れの人がまさか処女童貞なんてあるわけないでしょ。
ゲームだってずっと気に入った話が続くわけもないです。
自分の俺つええなキャラ物語を作っているわけではないのでそりゃ解釈や話の出来にズレが生じたりもします。
というか嫌なら普通やめませんか?
そんなちんけな疑問を持つ中我が母に変化が起こります。
そう、母はある日から突然ジャニーズ反転アンチに転生していたのです。
まず前提として母は高校時代からジャニーズの追っかけをしていました。
趣味、ジャニーズみたいな感じです。
大学時代もジャニーズに捧げた根っからのオタクです。
結婚して私と妹が生まれてもそれは変わらず、父もお土産もらえるならいいよという軽いノリだったため続行。
もう古のオタクというやつでした。
その中で母は人生でいちばんの推しに出会います。
ルビーちゃんは演技は終わってましたがファンではない私から見ても歌とダンスはかなり上手く、陽キャ特有のバカっぽい話で空気を引っ掻き回すタイプの人でした。
ただかなりのアホで女癖が終わっていました。
ジャニオタは結構潔癖なユニコーンが多い中、異質な存在だったと思います。
そんな中グループ内で同じく歌の上手いいい子系の子とよく組むようになりました。
2人で組むことが多かったため自然と母もカナちゃんのファンになり、その中でカナちゃんファンの友人が1人出来ました。
まあ仮にここではガッツとしましょうか。
家にも招くレベルで仲が良く、親友とも言える間柄でした。
ガッツはある時からほぼ全てのコンサートに参加するようになりました。
理由はガンが発覚してあまり長くないと医者から宣告を受けたからでした。
母はできるだけガッツの短い人生を楽しいものにすべく一緒に行ってあげたりしていましたがそのうち他のファンたちとは疎遠になってしまいました。
数年後、ガッツが亡くなり、母がちょっと鬱になったタイミングで運悪くルビーちゃんが独立することになりました。
鬱ながらにもツイッターを見るとキチガイユニコーンが暴れまくっているではないですか!
よりによって暴れている連中のほとんどがカナちゃんファンでした。
しかも見知った人までも悪口を呟いているではありませんか。
女癖悪かったからやめて正解とかそんなどうでもいいことをつぶやかれていました。
ユニコーン的にはやはり女癖の悪さは許容できなかったが、でも相方みたいなもんだし目を瞑ってきたのかそれとも粗探しを始めただけなのか…。
まあ確かにニコイチみたいに扱われていたので裏切られた気持ちもあったんじゃないかなと思います。
まともな人ならうっぜーなはいブロックーwで終わりなのですが母も結局はユニコーンでした。
優しいはずのカナちゃんファンがそんなこと言うはずない。
そういえばカナちゃんファンってチケット乞食してた気がする…許せない🦄!
カナちゃんファンが憎けりゃカナちゃんも憎い。
それから母は毎日ジャニオタ相手に粘着嫌がらせをするようになりました。
口パク動画を載せたりカナちゃんのブサイクショットをルビーちゃんアンチに送ったり、服装がダサいだのファンだった頃の熱量はそのままに、アンチ活動に従事していました。
まあでもこの頃まではどちらかと言うとアンチの小競り合いに口を挟む程度で済んでいました。
ジャニーズの性加害問題が表に出るまでは。
あの報道以降、母は完全に使徒になっていました。
ツイッターで淫夢厨顔負けの恐ろしく汚い言葉遣いで積極的にジャニオタをぶっ叩いていました。
なまじ詳しいのでこいつはきっとこのタイミングで〇〇に起用したのはおかしい、ショタジジイに枕したとか割と説得力がある厄介な呟きというか陰謀論をぶちまけていました。
流石に一線を越えそうなレベルだったこともあり私は父に相談し、母をクリニックに連れていきました。
母はイケメンのお医者さんに話を聞いてもらったのかガチ泣きしながら帰ってきました。
とりあえず安定剤と睡眠薬の処方で荒んだ生活も戻り、ツイッターも一新。
ルビーちゃん推しアカウントに戻ることができました。
妹が紹介した同じ歳くらいのルビーちゃん推しの友人が現れたこともあり、カナちゃんアンチやジャニーズアンチもピタッと収まり、いまはただのルビーちゃん推しに戻りました。
そこからわかったこと
外野からアンチを見るのは楽しいが身内に抱えると全肯定しないとキレるのでガチで疲れる。