見出し画像

Clip Studio Paintで水彩丸筆の重ねムラをなくす方法

京都芸術大学 デザイン科 イラストレーションコースの課題に泣きながら立ち向かう日々。

「書籍イラスト」では趣味嗜好にまったく合わない「ラノベ用にアニメ風のイラスト」を描かなければならない。そもそもこのイラストレーションコースって、アニメ風?萌え風?の題材が多い気がする。こういう画風を勉強してゲームキャラや漫画を描きたいという要望の人が行くところだったんだろうか?

そこに興味がない人にとっては苦痛でしかない。この課題、少し画風を変えてもいいんだろうか?
これも何かの勉強になるのだろうと前向きに捉えたのは、もう後には引けないから。だって進みしかないんだから。

そこで、心機一転してYoutubeなどでこのアニメ風イラストを描いている人の動画を見ていたら、ふと「水彩筆」を使っていながら髪の色の下塗りの際、重なったところが色が濃くなっていないのに気づいた。

これ、前から気に掛かっていたこと。

水彩丸筆を使うと重なって描いたところが色が濃くなってムラになるのである。そういうもんだと思っていた。水彩画のための筆なんだから。一筆書きで書かないことには、一度離すと重なって描くところは濃くなるもんだ。

でもわたしとしても使用用途次第では水彩丸筆の塗りを均一にしたいと思っていたのである。たとえば、髪の毛を線画で書く際、全ての線が閉じてるわけではないのでバケツツールで色塗りができない。そういう時に薄くさっと下塗りで覆うと、その上からバケツツールが使えるようなのである。少なくともそのYoutubeではそう見えた。

その時の水彩筆は丸筆だったかどうか知らないが、とにかく薄く均一に塗れる設定があるのでは??

そこで、Clip Studio Paintに尋ねてみたところ、「合成モードを透明度置換にせよ」というのでやってみた。けど、変わらないですよ?

そこから一体何回メールを交わしたことだろう?少しずつ、あれを試せ、これを試せと、、自分で全部試してから答えてくれないかしら?とイライラし始めた。でもここまで言うからにはきっとできるんだろう。

しまいにはサブツールファイル(.sut形式)を送れと言ってきた。

1.[水彩丸筆]ツールを[サブツール]パレットで選択
2.[サブツール]パレット左上[三]メニュー→[サブツールの書き出し]を選択
3.表示されるダイアログで、[ファイルの種類]:[サブツールファイル]になっていることを確認のうえ、保存先を選択し.sutファイル書き出す

なんだかここまで来たらとことん聞いてやろうって気になってきたので、諦めることなくやって得た結果は以下のとり。こんなに苦労して知った情報だから独り占めせずにここに公開しておく。

[水彩丸筆]サブツール:[ウィンドウ]メニュー→[サブツール詳細]表示後、以下を設定

[サブツール詳細]→[インク]→[合成モード]:[透明度置換]
[サブツール詳細]→[インク]→[不透明度]:100
[サブツール詳細]→[インク]→[不透明度]の→[不透明度影響元設定]にて[筆圧]と[速度]のチェックを外す
[サブツール詳細]→[ブラシ先端]の項目タップ→下部に[ブラシ濃度]:100(初期設定値では60に設定されている)
[サブツール詳細]→[水彩境界]→[水彩境界]からチェックを外す(縁が消える)

ちなみに[不透明度影響元設定]とは?

これらを全て設定すればどんなに重ね塗りしても、色は均一になる。

ただし、これだと少し濃いめの色になるので最初に描いたような薄い色にするには、以下のように色の濃度の調整をする必要がある。

 [サブツール詳細]→[インク]→[不透明度]の項目の数値を変更する
 [サブツール詳細]→[ブラシ先端]→[ブラシ濃度]の項目の数値変更する
  ※[ブラシ濃度]の項目の右側に表示されているアイコンをクリックして[ブラシ濃度影響元設定]を開き、チェックされている項目がある場合はチェックを外す

ああ、これでやっと思った通りの結果になった。ありがとう、Clip Studio Paintさん。

ちなみに、わたしがネットで答えを探しているときに、[サブツール詳細]→[インク]→[合成モード]:[比較(濃度)]にするといいという答えがあった。

試しにやってみたところ、確かにこれでも良さそう。

なんだかこういう些細なことでもできると嬉しくなってまた他のことも覚えたいと思うものである。

ちなみにClip Studio Paintからここを参考に、と言われたのだが、初心者には読んでもよくわからなかった。。

【参考】インク|CLIP STUDIO PAINT ツール設定ガイド

 http://www.clip-studio.com/site/gd/csp/manual/toolguide/csp_toolguide/100_reference/100_reference_inku.htm

通信教育の問題は、いちいち解決に時間がかかりすぎること。根気との勝負になること。

願わくば、知りたいときにさっと隣の人が教えてくれる環境がいいんだがなー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?