【ネタバレ】超個人的シャニアニお気持ち感想文
注意
・ド派手にネタバレです。
・ネガ寄りのネガなお気持ちが多分にひしめいています。
・筆者はシャニマス有識者ではないしアニメ評論家でもありません。
・独断と偏見に塗れています。
・罵詈雑言が飛び出します。
はじめに
シャニマス5thライブDay2、現地にいた。
公演が終了し、照明が落ちた後にデュワーンと音が鳴りProject im@sのロゴが映され、アニメPVが流れる。
まさに夢想していた完璧なアニメ化発表だった。
けれど、二点だけ物凄く気になることがあった。
「ん? 3DCG??」
「ん?? ポリゴン・ピクチュアズ???」
杞憂になれば、よかったんだけどなぁ。
と、いうわけで。
アニメ「アイドルマスター シャイニーカラーズ」先行上映全3章を無事に見終えたので満を持してお気持ちを表明していきたいと思います。
TLの楽しい雰囲気に水を差すわけにはいかない、今後手のひらクルクルするかもしれないとずっと感想を書くのは控えていましたが
もう我慢しなくていいよな!!!
まず感想文を書くにあたり、筆者の自己紹介をしたいと思う。
筆者のシャニマスP歴は2年。
友人から勧められてシャニマスを始めたところ超絶どハマりし、ガチめに人生が変わった新人P。
担当アイドルは今も昔も杜野凛世。
放クラメインだけど基本283プロ箱推し。分け隔てなく全アイドルが好き。
ライブは4th配信が初、セツナから現地参戦してそれからチケットが取れる限り現地に行っている。
アニメは昔からよく見ているが、国産3DCGのアニメが物凄く苦手。
そんな人間が書く感想文です。これは。
それから、
去年の4月あたりからミリオンの沼に引きずり込まれてミリアニに超感動したけど、
今回はミリアニとの比較は一切せずに頭から切り離したいと思う。フェアじゃないので。
シャニアニ、うーん
酷い、とまでは言わないけど。
もう少しなんとかならなかったのかなーっ!て。
思ってしまった。
悲しかった。
大好きなシャニマスのテレビアニメという大チャンスの一大プロジェクトがこんな微妙な形で完成してしまったのが悲しくて仕方がない。
もうこの際恥も外聞もかなぐり捨てて言うけど、
正直つまらなかった。
勿論良いところはいっぱいあったし、こういうことがやりたかったんだろうなーとか、細かい演出がキラキラ光っていて素晴らしい部分も感じ取れた。
ただ何もかもどこかズレていて惜しかった。
しかしタイムラインを見ると感想は絶賛の嵐。
あれ?この人たち本当にぼくと同じものを見たのか?
本当にあれが面白いと思ったのか?
それほど絶賛できる出来なのか?
何度見返しても同じ考えには至れなかった。
正直見るのが苦痛だった。負の感情ばかりが湧いた。
暗澹たる気持ちを秘めたまま初回で見に行った第3章。
結局手のひらは翻らなかった。
これから本作のファクターをカテゴリ分けしてそれぞれ感じたことを書いていこうと思う。
3Dモデル
うーん、微妙!!
元々国産の3Dモデルが滅茶苦茶苦手な自分だけど、これはまあ綺麗な方だと思う。
それでも細かいところのモデリングが、なんというか……雑?
特に髪の毛の表現にかなり課題があると感じた。
真乃や果穂の髪の毛は針金入りだし、めぐるはなんか藁納豆みたいなお下げしてるのがかなり気になった。
全体的に等身もデフォルメ気味でなんか自然な感じが無い。肌の質感も微妙。
ただまあアイドルちゃんたちはそれなり作り込まれていた方だと思う。
酷いのはモブ。
本当に酷い。
ぼくの苦手な不安になる造形の手抜き3Dモデルがそこら辺歩いてシャニマスの世界観に侵入してくるのが滅茶苦茶嫌。
高宮監督の刻み海苔散らしたみたいな顔とか低予算ゲームから出てきたみたいな肉屋の店主とか。
まあそこまでお金かける予算無いんだろうなぁってのがひしひし感じられた。
手描きで補うとかは出来なかったのだろうかとも思ったが、おそらくアイドルたち自体が3D感強すぎて手描きとの兼ね合いができなかったのかなぁ、と。
まあなんせあのポリゴン・ピクチュアズだしね。
すごく個人的だけどぼくがつまらな過ぎて見るのを断念した大雪海のカイナや、散々勧められたけど人物のモデリングがうんち過ぎて見るのが苦痛だったシドニアの騎士を作っていて、
5thで名前を見た瞬間に眉根を寄せたあのポリゴン・ピクチュアズだからね。
不安がまさに的中していた。
そしてこれが今回一番言いたいことなのだが
このアニメ
杜野凛世が
着物を
一切
着ていないのである。
1秒も、1カットも、凛世が着物を着ていない。
杜野凛世といえば283プロが誇る大和撫子アイドル。
初期衣装の私服も初のSSRもマイコレの衣装もシャニソンの星3も和の装いだった凛世が。
一度も着物を着ていない。
凛世Pとして誠に遺憾である。
とはいえ原作でもどちらかというと洋服を着ていることの方が多いっちゃ多い。本人も洋服に対してそれほど馴染みは無いが抵抗感は無くウキウキ服選びをしている。
だが問題はここからだ。
第1話冒頭、真乃のモノローグと共に283プロの面々が街にいる様子が映されるシーン。
あれは察するに彼女らが翼を得る前、283プロに加入する前のシーンを切り取ったものだろうと思われる。
ここで凛世は何らかのメモを片手に慣れない様子で都会の街を洋服で歩いている。
思い出してほしいのが、凛世とシャニPの出会いだ。
スカウトをしに街を歩いていたシャニPが、着物を着ている凛世を見つける。
履物の鼻緒が切れた凛世を助け、そのまま名刺を渡して流れるようにスカウト。
凛世にとって大事な思い出なのだが、シャニアニのこの様子を見るとどうやら、街に出てきた凛世が着物を着ていない。
このままだと、シャニPと凛世の出会いが成立しないのである。
ま、まあさすがにこのシーンは出会いの日ではなく別日だろう。そもそも東京ではないのだろう。
なんかメモを持って見知らぬ街を歩くシチュエーションが被ってしまっただけなのだろう。
そう思わないとやってられない。
ただ、モデリングの技術的な壁とか、予算の関係とか、そういう色々な問題があったであろう結果として、シャニアニの凛世は一度も着物姿を見せることなく本編が終わった。
ああ、ぼくの担当の魅力の一つはこのアニメの都合で潰されたんだな。
そう思った。
クソが。
アニメーション
カックカク!
PVやOPを見た時からそうだったけど、
とにかくカックカク!!
ぼくが国産3DCGアニメを嫌う理由その2がここまで顕著に現れてしまった。
コマ撮りアニメか?ってくらいぎこちない動きがそこらじゅうで散見されて萎えまくった。
ただ、動きとモデルは2章くらいから気にならなくなって絵面はスムーズになったと思う。
これは自分の慣れなのか制作技術の習熟なのかは分からないが、とにかくアニメーションに関してはかなり綺麗に可愛くまとまっていたと思う。
後半に関しては。
演出
セコい、ショボい、くどい。
絵コンテ能力が無い。
これは監督の技術不足が露見してしまったと思われる。
まず第一に画面の使い回し。
・ターン制アップ顔
ユニット内の誰かが喋ってるところをアップ、次のユニットメンバーにカメラを流して喋ってるとこアップ、次のユニットメンバーに……この繰り返しを2章まで毎回やっていた。
画面として何も面白くないしただのターン制会話を強調しているだけ。それを何度もやる。これはいけない。
3章では一人一人の顔を16人分映すのを何度もやってた。チャー研並の尺稼ぎである。特に10話合宿回のラストなんか酷い。
・シャニP、はづきさん、社長
一生同じ構図で喋ってる。
なんなら内容も「お前の思うようにやってみろ」という意味のことしか喋っていない。
・アンティーカの会話がテンプレ
こがたん「○○ばーい!」
摩美々「ちょっとー」
結華「ありゃー」
咲耶「おやおや」
霧子「ふふ……♪」
この流れを一生やってる。これは原作からかもしれないけど。
こがたんの顔をどアップにしてばーい!って言わせとけばいいと思ってる。マジでワンパターン。
・銀曜日
銀曜日のサポカ【宝石色のしおり】風野灯織の構図をなんと3度も使うという暴挙。
一瞬のオマージュならいいけどそれは何度もやるネタじゃねぇ。
そして銀曜日の文脈は欠片も存在しない。お、おう……!!
これ以外にも使い回しの箇所は多いと思われる。
そもそも使い回し以前に構図が微妙な場面が多い。
アニメ的な絵作りがまず面白くない。見ていてつまらない。
どちらかと言えばドラマっぽい撮り方かもしれない。シャニマスらしくはある。
なんかとってつけたような最低限の教科書的画面だけを漠然と流しているだけ感がとても強い。クセが無い。セコい。
まんきゅう監督はぷちますやシン劇の実績があるし、以前見に行ったすみっコぐらしの映画が面白かったので期待していたのだが、なんかこういうアニメ向いてなくない?
2期あるなら監督変えてほしいかなーっ!って。
なんとなく京アニ的な静かな雰囲気で、キャラクターの細かな表情や仕草で感情を表現するアニメにしたかったんだろうなというのは痛いほど分かるのだが、
まあそれを3DCGアニメでやろうってのがそもそもの間違いだったんじゃねぇかな……。
雰囲気アニメは大好きだしリズと青い鳥とか京アニ史上最高傑作だと思うし、なんなら言の葉の庭とかも楽しく見れちゃう人間だけど、こういう点では手描きの細かい描写力には勝てないんだよな……。
頑張ってたとは思うけど……。
虎の子の必殺演出が真乃の唇アップしかない辺り底が知れる。残念。
あと前回のシャイニーカラーズマジでいらん。3章ではなくしてて偉かったけどなら最初からオミットせい。
サブタイの出方とフォントもダサい。安物感すごい。
音楽
何がフィルムスコアリングじゃい!!!!!
これが本ッッッ当に酷い。
アニメの紹介ページや生配信で堂々と「フィルムスコアリングでそれぞれの場面にあった曲を書き下ろしています!」とか言ってたけど、
一生同じようなピアノずーんの曲しか流れてない。
第1話でイルミネが初レッスンしてるところではそれぞれの足並みが揃っていないことを示すようなズレたピアノの連弾がシーンにとても合っていて「おーさすが劇伴に気合い入ってるな」と関心したけど、
マジでそこまでだった。
楽しくても悲しくてもずーーーーーっとピアノずーんしかやってない。本当にこれ一本。
放クラが出てくるとたまーにちょっと楽しげな雰囲気になるかな?くらい。
原作のBGMもっとバラエティ豊かだったじゃんなんでそれができないの。
マジで楽器が少なすぎるし音もワンパターンだし予算と時間無かったのか???と勘ぐってしまう。
挙句の果てにはあのED。
第2話ではじめてのエンディングとなり「おっどうなるんだ!?」って思ったらまさかのバベルインスト。さっき聞いたし。センスがなさすぎる。
その後もユニット回ではその回で歌った曲のインストが流れるだけ。B面曲で流せばいいじゃん。ライブシーンやった直後だからシュールだし。
しかもユニット回以外では全体曲とかやるのかと思ったらまさかのあの冗長な劇伴を流すだけ。
正気か?????
マジでこれが良いと思ってあのEDを作ったのか???
もうちょっとなんかこう……あるだろ!!
せめていつかshiny daysとか……FUTURITY SMILEとか……なかったのか!?
最終回だけMulticolored Skyがちゃんとボーカル入りで流れたけどじゃあなんでそれが最初から出来ないんだよ💢💢💢
ラストは本当に良かったです。こういうのでいいんだよこういうので。
MV
MVの出来は本当に良かった!!
というかそこに全振り過ぎて真面目にMVが本体と言えるこのアニメ。
2話のアンティーカの衝撃、4話の放クラのワチャワチャ感はとにかく凄まじい。
ただ3話のアルストロメリアのアルストロメリアのサビ前「チュ チュ チュ」で足しか写してないのはアホかと思った。けどこれは11話で挽回してくれたのでセーフ。
モーションアクターをそれぞれ分けて全員が違う動きをしているのはまさに3Dアニメの特権。
全員が各々の個性を爆発させて思うように羽ばたく姿がまさに283プロのそれぞれの色を体現していて良かった。
特に放クラは個々人の動きの幅が違いすぎてワチャワチャ感が加速して見ていて楽しかったし最高だった。
ただ11話のMVラッシュは詰め込み過ぎで折角の新MVが途切れたり中略中断されたりしてたのがえらい勿体なかった。MVが本体なのに……。
というかMV中に過去の映像を走馬灯みたいに流すのはただの手抜きではなかろうか。
これシャニソンにも同じ演出があるからシャニマスチームが好きな演出っぽいけど、普通にそのままMVが見たいんだよなこっちは。
てか3章が全体的に回想映像入りすぎて手抜き気味なんだよな。銀魂かよ。
いやでも幻惑silhouette良かったな……。
あともう一つ問題なのが観客。
ペンラの振り方が雑。ライブ見に行ったこと無い奴がモーションやってる。
あんな後ろまで振ってたら危ないだろ。
それからこの世界線だとUO禁止らしい。放クラのライブなのに……。
ツバサグラビティ、StWで水色一色になるのもなんかなぁ。あれこそそれぞれの推しカラーでめいっぱいカラフルにしてほしいものだが。
細かい演出が好きな割にこういうこだわりは無いらしい。
脚本
マジで擁護できない。
脚本家の加藤陽一先生がシャニシャニの実の全身シャニマス人間ではなかったことが敗因か。
とにかく薄い。味が無い。無味無臭。
シャニマスの良いところが潰されまくっている。焼け野原。何も無い。
ユニット回等ある程度「この子たちはこう動くだろうなー」という共通認識のような指標がある話はマシだが、一旦ベースラインから離れて筋道が見えにくくなると途端にお話が迷子になる。ふわふわする。脈絡が無い。
特に1話の説明不足感、6〜10話のスカスカ感が半端無い。うわ2章と3章離れてたから気付かなかったけど6〜8話と9〜10話って並んでたのかよキツいなおい。
ユニット回でも合間に他ユニットの話がいちいち挟まってテンポが悪い。
放クラのやらかしとかいるか?
とにかく全体的に話に起伏が無い。ひたすら静で進む。
何か問題らしきものがあってもいつの間にかアイドルが勝手に自己解決してるしそもそも問題自体起こらないことも多い。
事実をそのまま事実として述べられて、Wikipediaであらすじだけ読んでいるようにすら思える。つまらない。
何より酷いのが夏目Pがマジでクソの役にも立たねぇ。
本っ当に何も活躍しなかったなあいつ。正直シャニPと呼びたくない。
シャニマスはプロデューサーも関わることで物語として完成すると思っているがマジで話に全然関わってこない。しかも肝心な部分はアイドルの判断に丸投げするという放任っぷり。
「やるかどうかはみんなの判断に任せる!」じゃないんだよお前も考えるんだよ一緒に!!!しかも2回もやりやがった。
このシャニPはストーリーストーリーでアンティーカを迎えに来ないし凛世を水族館に置き去りにしそう。あ、それはいつもか。
全体的に印象に残るセリフも全く無いし、唯一話題になってるセリフがポット出の高宮監督の「分かるな?」という体たらく。
盛り上がりそう!っていう予感はあるけど煮えきらずにスルーされる。
MVまでの盛り上がりはすごいけどMVの流れに頼ったゴリ押し過ぎる。
社長は一生同じことしか言わんしはづきさんは感情無いロボットみたいだし。
アイドルちゃんの行動自体にはあまり解釈違いが無かったのは救いと言える。
それは本当に。
以下は各話ごとの感想。簡単に。
1話
おっと大丈夫か?となる導入。
淡々〜!!真乃もう少し自分のこと話してくれ。
真乃がアイドルになることを決めた理由があやふやでマジでストーリーとして成立していない。
これは原作のS.T.E.P.でしっかりと描かれているがシャニアニはその件に欠片も触れていないので原作をやれということか?いやアニメでちゃんと描けや映像作品だろお前。
ユニットが出てくるとユニットロゴが出る演出がダサい。
2話
アンティーカ回。だいぶマシになる。
アンティーカが自分たちの歌に対して考察し理解を深め世界観を読み取るという見たかった120%のものをお出しされたのでこれについては素直に嬉しい。
MVの出来が特に凄まじくて映画館の音響も合わさり感動した。
ただやっぱり「MVをやるために話を作ってる」感が否めない。
3話
アルスト回。
中身が無さすぎてあまりにも酷い脚本。
まあアルスト自体が問題が起きないとほのぼのふわふわしてるだけのユニットなので、30分も無い尺で中身のある会話をさせようという方が難しいのかもしれない。
むしろ私たちの幸福論、未来への展望というワードだけでここまで尺を引っ張った手腕を評価すべきなのでは?
件の兄弟についてはまあ……なんかフリー素材から取り出したようなトラブル要因だね……って。
AIにシナリオ書かせた?
アプリコットがチラッと見えたけど小ネタばっか仕込んでも本筋面白くなきゃ意味ないですよ。
4話
放クラ回。
まあオムニバスで放クラ回やるなら誰だってこう書くよなっていう。
王道な感じのシンプルに良い脚本。だがシャニマスとしていいのかそれで?という感は否めないが、ぶっちゃけこの回が一番マシなのだからシャニマスらしさなんてアニメに持ち込まない方がよかったんじゃないかな……。
ここで滅茶苦茶細かい演出が光っているのだが、
プロデューサーが現れた時の凛世の高揚した声色や、隣にPがいる時にキラリと凛世の瞳が一瞬光る描写にこころのいろはが微細に描かれていて感動した。
いやでもあまりにも細すぎて伝わらないだろ、と。
好きだけど!!俺は好きだけど!!!
MVは本当に良いけど前述した通りMV流すための脚本感が強い。
それからプロデューサーが直接ステージに参加するのがかなり解釈違いだった。
まあ急を要する事態だったしそれしか選択肢が無いなら彼はそれを選ぶのかもしれないけど、少なくともYMLLで描かれたシャニP像からはかけ離れて見えた。
百歩譲って被り物してステージに出るのはいいけど集合写真に一緒に写るのが解釈違い過ぎて吐きそうだった。
どうしてくれるんだよこんな気持ちで1章見終えて。
5話
イルミネ回。
下敷きにイルミネの最初のイベコミュのストーリーがあるので素晴らしい脚本に思えるが、原作との相違点がなんか頭にチラついた。
なんか違う……なんか違うんだよな……。
ところで気になったのだが、
デビューまでろくな露出が無かったイルミネの単独デビューライブにワラワラ集まっていた観客たちは一体何者???
イルミネのアイドルとしての活動やその結果が全く描かれていないため、アイドルやってる感が全く感じられない。これは本家でも少々言えることかもしれないが……。
シャニマスにはアイマスらしさが足りないのかもしれない……。
6話〜8話
正直記憶が無い。
あまりにも内容がスカスカ過ぎて悶絶した。
お決まりのピアノの劇伴流して適当にアイドルの謎会話入れて雰囲気だけで話進めてW.I.N.G.負けちゃった悔しいねーをユニットごとにターン制で消化して集まって会話して謎会話して仕事して。
本ッッッ当にこの辺りが苦痛過ぎてゲロ吐きそうだった。
瑞龍はつまらないアニメを見ると拒否反応で体調不良になるがまさにこれだった。一晩寝込んだ。
しかもW.I.N.G.振り返りのドキュメンタリーとアイドルたちの曇った顔で1話まるまる潰すのマジでおかしい。1mmも進まない話を延々と雰囲気だけで垂れ流すのはもはや物語とは言えない。霧子もさん付けしない。
あまりにも中身が無いスポンジみたいな話を口に突っ込まれて泣きながら味のないガムを咀嚼する気分だった。
9話
ツバサグラビティ回。
あーはいはい歌に対しての解釈で1話まるまる使うのね!まあ今回のメイン曲だしたった2曲しかないアニメ新曲だしそれくらいはいいでしょう!
StWを差し置いて283プロの曲です!みたいな顔してたらどうしてくれようかと思ってたけどちゃんとその後StWも出てきたので許した。
問題なのはこの回が本当にツバサグラビティのレコーディングだけで終わったことである。
なんかもうちょっと……無いの?
真乃はなんかいつの間にかセンターやる覚悟キメてたけど……。
えっ予告でありそうだったCatch the shiny tailの文脈は?
灯織とめぐるがそれっぽいことを言いかけたようなタイミングで見事にセリフ外したけど、これがシャニマスの“ズラし”ってことか……?
すごい技術だぁ……。
あとプロデューサーはもう少し気の利いたこと言えないのか。
しかもこの回、アンティーカが忙しそうにして咲耶がみんなが集まれないことに少々悲しそうな顔をする下りがあるが、なんと最初から特に問題にしていない!!!!咲耶曇らない!!!
アンティーカファン感謝祭編、スキップ!!!
シャニマスRTAか???
文脈匂わせといてハマりそうでハマらないのはただ物語を蔑ろにされたようにしか思えないのでやめてほしい。
これは怒り。
10話
合宿回。
民宿わかさではないのか……と落胆したけどさすがにそこまでは期待していない。シャニマスくんのやることだから……。
なんとまさかの9話に続いて「歌に対する理解を深める回」を連続2話やるという暴挙。
それはもういい!!!そういうのは1クールに1回あればいいんだよ!!!!
結果、舞台は違うのにやってることがほぼ同じという奇妙な2話が生まれてしまった。
ダンスの技法とか歌い方とかを懇切丁寧に話していたがもう少し尺を割くところがあるのではないか?
ところがどっこい、この回尺が滅茶苦茶余りまくっているのである!!
見よ、Bパート後半の尺余りっぷりを!!
やることが無さすぎてアイドルの顔を一人ずつびっくり映す謎の演出をたっぷり時間をかけてやってしまっているぞ!!
センターを務める真乃の悩み(???)らしきものの片鱗?の雰囲気のようなものが醸し出されたような気もするが、まさかの何のフォローも無しに一晩で自己解決!!歌の力ってすごいね!
プロデューサー、何もせず。
本当にガチで起伏が無い平坦な流れだけを淡々とやって終わった……。
色とりどりの花火見ながらシャイニーカラーズというユニット名が出てくるのは良いなと思ったけどちょっとシャニマスっぽく無いなとも思った。
11話〜12話
まるまるライブ回。
この2話は脚本が良かった。何故かというとMVが詰め詰めで脚本の介入する余地が無いから。
ライブ構成は正直1章でやった曲をもっとサクッと終わらせて新曲のMVをもっと見せてほしかった。残念。
ところで11話の切り方は正気か?あれで一週間待たすのはさすがにアホでは?先行上映ならまだしもTVでやった暁には……もう……。
ツバサグラビティとStWはライブとしては初披露だけど9話でレコーディング、10話で通しレッスンをやったからもう見た感が強いんだよな……。
フルはフルで良かったけど。
ただ滅茶苦茶良かったのがツバサグラビティの凛世。
1番のサビで特大ハートをぐーんとやる振りが可愛すぎて心臓が止まりかけた。それだけでこのアニメをやった価値がある。
本当にありがとうございます……。
ライブは実際のシャニマスライブっぽく進んでいったがUO禁止なのは悲しいな。
というかあの10分くらいは要りそうなお着替えタイムをアンコールで待たせるのは普通に事故なのでは。
もうちょっと構成考えようよ……。
全体的にMVのクオリティは高くて満足です。
でEDは文句なしのMulticolored Sky。さっきも言ったけど最初からやれ💢💢
ピクニックバスケットいいぞーこれ。
彩雲綺麗だし文脈にピッタリだけど微妙過ぎて分かりづらい。
えっストレイとノクチル出るんですか!(歓喜)
じゃあ2期もこの流れでやるんですか(絶望)
制作会社とスタッフを一新しろ😡
そして凪のまま終わった……。
何の昂りも無く凪だった……。
普通だった……。
総括
どうしてこうなった。
企画が急過ぎたのか。
時間が無かったのか。予算が足りなかったのか。
それとも愛か、根性か。技術力か。
尖らず、刺さらず、淡々とした中身の無い脚本。
カクカクしたアニメーション(これは後に改善)。
使い回しとしか思えないフィルムスコアリング(笑)のインスト。
ガッカリインストED。
良いところもある。
MVの出来は基本的に良かったし第3章のライブパートラッシュは雰囲気に飲まれて凄まじい満足感があった。
それにしてもなんかこう……嫌な予感が全部当たってしまったなぁ、と。
それ以上の域を出ない出来だった。
あ、今思ったけどフィルムスコアリングって場面に合わせて音楽作るってことなんだよね?
だったら特に起伏が無く同じことばっかやってるこの脚本にこの音楽はむしろバッチリ合っているのでは……?
正直新規勧誘がどうとか布教がどうとかそういうのはどうでもよくて、自分が満足できる出来のものが見られれば良かったのだが、大好きなシャニマスのアニメ化ということでテンションとハードルが高まり過ぎていたのかもしれない。
当たり前のことを当たり前に享受できると勘違いして、調子に乗っていたのだろうか。
ただもう少し中身のある脚本とか、情緒のあるセリフ回しを期待していたのだが、そういうのは特に無かった。
そんな悲しみに包まれたアニメだった。
とにかく言いたいのは、2期があるならマジで脚本と監督と音楽は変えてくれ。
そして凛世に着物を着せてくれ。EDはちゃんと作ってくれ。
シャニマスをシャニマスたらしめるあの尖ったシナリオを浴びせてくれ。
そう切に願う。
以上です。
BDは買いません。
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