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イタリア料理を食べに行った話

いったいこんなタイトルのブログが何件書かれているのだろうか。

何番煎じか分かったものではないが、自分が体験したものは自分のオンリーワンであると信じ、今回のnoteを書くこととする。

というわけで。

イタリア料理を食べに行った話をします。



THE IDOLM@STER SHINY COLORS 6.5th Anniversary LIVE “Chapter 283”
楽しかったね〜!

早速話が逸れているがちゃんと本筋です。
今回の会場は東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザ。
京王線沿いにあり聖地聖蹟桜ヶ丘にも程近く、シャニマスにとってはもはやお馴染みの箱だ。
キャパ増やせ

京王線と聞いて思い出した。
そういえば最近履修した、某吸血鬼やら背後霊やらが戦うバトル漫画の4部に出てくる、某イタリア人シェフをリスペクトしたイタリア料理店、
“イタリア料理を食べに行こう”(通称イタべこ)がすぐ近くの府中にあったな……。

よし、
イタリア料理を食べに行こうへイタリア料理を食べに行こう。

決定まで3秒だった。
ついでにライブの連番者も誘った。
了承まで3秒だった。

この連番者も勿論某漫画の愛読者である。

というわけでシャニマスのライブのついでに、ぼくの人生で、過去未来含め、
おそらく一番高いであろう昼飯を食べに行くことになった。


噂に聞く“あのコース”は完全予約制で、電話かX(旧Twitter)のDMで予約できるそう。
早速公式アカウントへDMを送り、開店時間の11時30分に予約を取る。便利。

来る当日。
京王線府中駅南口から歩いて数分。落ち着いた雰囲気の街並みの中、赤い看板が目印のお店を発見。
アクセスが激烈に良い。

もうオシャレ


しっかり予約を取っていたので、待つことなく入店。
テーブルセットが用意された席に通される。
足元に荷物置きのカゴがあって嬉しい。

店内は割とこじんまりとしており落ち着いた雰囲気。
店内BGMにはポール・モーリアなんかの洋楽がかかっており、「恋はみずいろ」を聞いた瑞龍は諸事情により興奮(キモい)。

日曜の昼時のためか客層は様々で、
休日出勤と思しきサラリーマンたちや、落ち着いたスーツの紳士淑女、若い女性たち、カップル、家族連れ、オタク(自分たち以外含む)などバラエティに富んでいた。


さて、席について最初に出されたのは、
イタリアのミネラルウォーター

あのコースはもうここから始まっている。

笑顔の素敵な店員さんが、「キリマンジャロの5万年前の雪解け水は手に入らなかったので、イタリアのミネラルウォーターです」と丁寧に解説してくれた。
瓶入りのミネラルウォーターってそれだけでなんか高級そう。

一口飲むとまあなんか美味しいミネラルウォーターな感じがした。
静岡県民として水は普段から美味しいものを飲んでいるので、謎に対抗心を燃やす。

ネットで銘柄を調べてみると、イタリアの有名貴族メディチ家の元領地にある水源地から湧き出る水らしい。
海外特に欧州の水は硬水だから日本人は馴染みにくいというが、別にそんなことはなかった。ソフト。

それと同時にドリンクのメニューも渡される。
何があったかあまり覚えてないが、
自分はブラッドオレンジのジュースを注文。
連番はなんだったかな、林檎とか?

たぶん色からして林檎か桃

いちいちオシャレなワイングラスで出てくるのでルネッサンスな気分だった。古い。

おいしい。甘い。ちょっと酸っぱい。
シュパっと来るけど優しめの味わいのオレンジジュース。
アイマスのアイドルで例えると水瀬伊織。
さすがにこの後ライブなのでお酒は飲めなかった。

ここで今回のコースの概要や、その料理に対する考察などが記されたペーパー(ページが多い!)が渡されるのだが、
内容は来店者限定なので是非足を運んでいただき、その目でご覧いただきたい。
めっちゃ面白いし料理を数倍楽しめることは間違いないです。

で、しばらく待ってまず一皿目が出てくる。


一皿目 トマトとモッツァレラのサラダ

写真が下手

つまりはカプレーゼ。
超高級イタリアンレストラン、サイゼリヤでもよく見るメニュー。
店員さん曰く、モッツァレラは北海道から毎朝仕入れているらしい。すごい。

とりあえず某シェフのアドバイスに従い、トマトとモッツァレラを一緒にぱくり。


……


……う、うまい!!!!


さすがにちょっと衝撃だった。

この料理を象徴する言葉を選ぶとすれば、
「調和」

トマトの酸味とモッツァレラの甘味とも旨味とも違う独特の味が、二重の虹をお皿という白い空に架けている。
 
シャキっとしたトマトとモニュッとしたモッツァレラ。
それぞれの食感がバランス良く、噛むことで口内が幸せになる。
まるで生まれてはじめてトランポリンの上で飛び跳ねているような驚きと多幸感。

甘めのソースがまた絶品で、なんとかしてレシピを盗めないかとも思った。
バジルが最高。バジル好きには本当に堪らない。

サイズもいい感じで食べやすさにも拘っている。

賞味期限は15分。
モッツァレラチーズというのは、生の食材らしい。

うめーうめーと連番と言い合いながら笑顔で食べ尽くした。


二皿目 娼婦風スパゲティ

コースの初めに
「パスタ辛いけど大丈夫ですか?」
と訊ねられ、見栄を張って
「大丈夫です!」
と答えたが、実はちょっと不安だったひと品。
大丈夫でした。

……!!

辛い!!……けど、美味い!!
辛いのが美味い!!


辛いことが舌へのダメージにならず、むしろ食欲を沸き立たせる。
世の辛けりゃなんでもいいだろみたいな激辛料理は見習うべきである。

具材はシンプルながらも味わい深く、家庭料理のような安心感を覚えた。
オリーブ大好き。

チーズが降り掛かっているのもマイルドさの原因か。

パスタの食感、茹で加減も素晴らしい。
普段自炊する時はパスタばっか作ってる乾麺量り職人のぼくもこれには唸った。
製法教えてくれ……。

これも美味しく完食。
いや美味しすぎる。


三皿目 小羊背肉のリンゴソースかけ

このコースのメイン料理。
見た目だけで優勝。香りがもう良い。

マトンはあまり食べない上にリンゴソースとはこれ如何に、と思ったがさて。


…………。

っ、っあぁ〜〜〜〜〜………………。


うめぇぇ〜〜〜………………………………。


肉……ですね。肉を食べています。
子羊の……柔らかい……ぷりぷりの背肉を……。
絶品のリンゴソースの酸味と甘みが……ジューシーな肉の野生みをふんわりと包み込んで……。
とかもうそういう修飾がどうでも良くなるくらい美味い。
いやもうとにかく美味い。肉。肉です。
美味いです。

食レポ放棄しちゃブログの意味ないけどそれくらい美味しかったってことを伝えたい。

本当に美味しかった。

どうにかして骨から肉を削ぎ落とそうとする連番者


デザート プリン

自家製っぽい感じのプリン。
カラメルは甘苦中間くらいでした。

ここでも食後の飲み物が選べるけどぼくは勿論カプチーノにした。
やる気も上げたかったし。👊

そういえばラテアートというものを初めて見た。
綺麗。可愛い。写真撮ったら容赦なく啜る。おいしい。


あと何故かスプーンにセミがついていて、
キミとセミブルー(笑)とか言ってたけど、
今調べたらライヨールという有名なブランドのエンブレムらしい。値段を見てちょっと引いた。
ついでにセミじゃなくてハチらしい。

この可愛いマグカップといい、なかなか食器に拘っていらっしゃる……。

で、プリンも美味しくいただいて、コースは完食となる。


お会計は覚悟してたけどやはり自分の人生史上堂々の昼飯部門ランキング1位。
無論、それに見合う味と体験だったと確信している。


退店時は店員さんのお見送り付き。
少しの間談笑し、「病気が治りました!!」と伝え笑顔で駅へ。
おみやげにお菓子ももらった。(後で食べたがこれもおいしかった)

何故か飾られている某有名漫画家のサイン
正体不明のお菓子


総括

いや美味いもの食ったな〜〜〜………………。
興味本位で行ったけどまさか料理を食べただけでこんなに満足できるとは。
美味しい料理って本当に凄い。人生の終末時計が1時間くらい巻き戻った感じがする。

店員さんの応対やサービスも良く、とても素晴らしいお店だった。
ただ混雑していたのと厨房が狭いようなため、料理が出てくるのに少々時間がかかったのはちょっと難点。入店から完食まで2時間かかった。
コースってこんなもんなんだろうか?そういうものだったらごめんなさい。
まあ忙しいことは良いことなので繁盛してるなら何よりです。しろ。

特に気に入ったのはカプレーゼ。
イタリアでは味噌汁くらい食べられる料理らしいが、家で再現できる気がしないのでまた食べに行きたい。でもグランドメニューではないらしい。


また料理はただ美味しいだけではなく、今回舌鼓を打った“あのコース”を再現を試みたオーナーさんの熱意がひしひしと感じられた。
断片的に語られる“彼”の身の上や人間性を紐解き、僅かな描写から空想上の料理をリアルに引き出し、美味しく提供する。

その考察や解釈の奥深さと、“彼”をリスペクトする黄金の精神に、オタクとして深く感動した。

このコースに限らず他にも美味しそうなメニューがあるようなので、機会があればまた是非足を運びたいと思う。
スタッフの皆さん、付き合ってくれた連番者、本当にありがとうございました。

ごちそうさまでした!


イタリア料理を食べに行こう 公式サイト
https://www.italiantabeniikou.com/

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