PS4版百英雄伝 クリア感想


長らく、本当に長くプレイしていたPS4版百英雄伝、トロフィー85%、88時間プレイにて終了とすることに。
これだけの時間プレイした感想として簡潔に述べるとするならば。

「風呂敷を大きく広げたものの技術力などの不足で不満点が大きく存在してしまった残念な作品、頻繁にエラー落ちしてしまうのは論外」

って辺りになってしまうかな…前日譚である「百英雄伝Rising」が本当に楽しめただけに本編のこの完成度の低さは残念至極だったね。

面白い部分もまずまずあって、だからこそこれだけの長時間をプレイに費やしたのだけど。

幻想水滸伝シリーズのメインスタッフが制作ってことでやはり本拠地を得てから発展させていくのが本当に楽しかった、個人的嗜好に凄くマッチしていたし、仲間集めは本当に時間が溶けていくほどハマってしまったし(笑
シナリオも、まあ真の紋章のあれやこれやと比較しなければ、これはこれで十分に満足は出来たかな…主人公を喋らせたことも良かったと思ったかな、今更無言主人公も、ねえ。
Risingキャラたちの活躍もまあ、いい感じに描けてたのでは。あまりに出張ってしまって興ざめ、みたいなことはなかったし。CJのイメチェンぶりは少し驚いたが(笑

ビジュアルもかなり頑張っていたね、ボスモンスターの登場演出は色々と凝っていて感心したし、背景やキャラもいい感じだった。あとBGMも著名なクリエイターを揃えただけあってなかなかに耳に残る好印象な曲が多かったかな。

しかし…しかし。
それらの高評価要素を台無しにするレベルで低品質な要素が多く。まず頻繁にエラー落ちしてしまったことはもう、論外としか言いようがなく。
そしてPS4版はイチイチロードが多くて長いっ どうやらPS4版とSwitch版のみの仕様のようでPS5版は快適とのことのようだけど…一番プレイ人口の多いであろうSwitch版でもこうでは、ね…後半では不本意ながら慣れさせられてしまったけどさ、「いつの時代のRPGだよ…」とボヤキが止まらなかったわ。

時代遅れといえば他にも色々。なぜダッシュ出来るアイテムやサポートメンバーがありながらそれらを獲得した後は永続スピードアップする仕様にしなかったのか。イチイチ入れ替えるのはウンザリだったよ…不満をもたれるであろうことを想像出来なかったのかね。

他にもミニゲームを多々導入するのはゲーム性を広げたい意向と判るがUIが追いついてなく色々と面倒(カードゲームの王冠カウントはサクッと飛ばせるべきだろ…)、ミニゲームの結果で仲間になるキャラも数人いるが過程があまりに長すぎてウンザリ、あと個人的にレース系は得意でないので何度か挑戦してもダメなら本編同様に仲間になって欲しかったぜ。

まあ全体的に技術が追いついてなくユーザーフレンドリーさが足りてなかったかな、残念ながら作りが色々と雑、と評せざるを得ないね。
あと個人的には関係はないことだけど、クラウドファンディングを募って出資してくれた多くのユーザーに、商品到着などで不満を抱かれる対応はかなりマズいと思ったかな…

ってことで。
Risingは実に面白かっただけに期待外れに感じた部分も多くて、とても他の方にオススメとかは出来ないのだけど。
見るべき部分も色々あったし、やっぱり私はクラシカルな、日本で発展した形式のRPGが好きなんだなあと再確認させてくれた部分もあったので。
メインクリエイターの村山吉隆さんがおなくなりになってしまったので今後の展開は難しいかもだけど、惜しい部分を深く反省してもらった上でまた作品展開を行っていくのなら、注視していきたい気持ちはあるかなあ。

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