ファミコン探偵倶楽部 笑み男 プレイ感想


Switch「ファミコン探偵倶楽部 笑み男」をクリアしたのでその感想をば。
ファミ探の完全新作としては35年ぶりだそうで…1,2作目をディスクシステムの書き換えでプレイし、特に2作目「うしろに立つ少女」の真犯人判明シーンのインパクトが強烈過ぎて未だに忘れられないぐらいな、思い出深い作品であったのでこれもプレイしなければと購入したわけだけど。

最後までやってみて感じたことを率直に記すならば…「本編クリア後の真相モードと本編とがバランスよろしくないのでは?」と言うことかなあ。

真相モードがほぼフルアニメで事件に関する情報を描写しきっていてなるほど、と思わされただけに探偵モードの方の盛り上げ不足の方が気になるというか…いや、クラシカルなコマンド選択型探偵AVGが地味な聞き込み中心になることも判るんだけど、章最後の「推理する」が、せっかく主人公とパートナーの女の子、二人で聞き込みするならお互いの情報収集が早めにリンクしてより真実に迫るシーンに迫力が増すように演出出来たと思うし(制作担当のMAGES.が大好きな剣乃ゆきひろ作品みたいに)、コミカルシーンがうまい描写出来てなくも感じたしで、特に中盤でのエンタメ的な盛り上げをもっと巧みに見せてほしかったなあ、といった印象だったね。

まあ聞き込みする度に手帳の人物ファイルに情報が集積していくシステムは素晴らしかったし、まとめ方も分かりやすい。他の探偵系AVGでも取り入れて欲しい手法だと感じるほどにいい面もあったけど。でも人名を手帳から選ぶシーンが判りづらくて、もっとハッキリ選べるようなUIに出来たんじゃないかとも思えたし、グラフィックは悪くなかったけど主人公の驚き顔が大げさ過ぎて最後まで慣れなかったしで、残念ながら手放し称賛レベルの作品ではなかったかな。

声優陣はまあ…銀河万丈さん小山力也さん沢城みゆきさんが脇役・端役で出演するなんて豪華にもほどがあったよね(笑 悠木碧さんも滅多にないような役柄だったかな。フルボイスであることのテンポの悪さとかは特に感じなかったのでそれは良かったかね。

まあ、前2作の幻影が大きすぎてインパクト強い結末を求めすぎてしまったのはこちらの責任だけど。
正直物語に惹きつけられる吸引力がもちっと欲しかったねえ…まあメタ的に予想していた真犯人、前作とかであったような感じでなかったのは良かったけどね。
…今どきのプレイヤーには中盤地味めの探偵AVGって刺さるのかな…

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