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立秋(りっしゅう)Start of Autumn
太陽を基準にする二十四節気で立春から13番目の節気。
天球上の太陽の通り道である太陽黄経0度「春分点」から135度です。
暦の上では立秋~立冬(11/7)前日までが秋ということになります。
秋が始まる日として、この日からの暑さは”残暑”と呼ばれます。
暑さはまだまだ厳しく、お盆休み(8/13~15)もあって、
夏真っ盛りの印象ですが、旧暦由来の盆踊りや七夕祭りなど、
お祭りの後にふと秋の気配も感じられる頃です。
原爆の日(広島8/6/08:15、長崎8/9/11:02)や終戦記念日(8/15)、旧暦のお盆など、先祖を思ったり、平和を祈る機会も多い時期です。
陰陽五行で夏は火、秋は金の性質にあたります。
楽しいことも多く、かっかと燃え盛る火のように、気が昇りやすい夏から、秋は落ち着いて凝縮へと向かう季節です。
暑い夏には水を使ったお祭りや行事も多いですが、涼しくなる秋には火を灯すものが増えてきます。こんなところにも秋の気配が感じられそうですね。
立秋@七十二侯
初侯 | 第37候 涼風至(すづかぜいたる)
涼しい風が立ち始める頃
暑さはまだ厳しいですが、日が暮れると、涼しい風が吹いたり、
虫の声が聞こえてきたり、秋の気配がみつかるようになってきます。
にぎやかなお祭りの帰り道など、少し寂しいような気持になるのも
夏の終わり、秋の始まりを感じる時かもしれませんね。
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次侯 | 第38候 寒蝉鳴(ひぐらしなく)
蜩が鳴き始める頃
夕方にジリジリと聞こえてくると、ああ夏だなー(^^)
三―ン三―ンとはじまると、ああ暑い!
シャシャシャシャの大合唱だと、キビシイ暑さに逃げ出したくなる!(笑)
カナカナカナカナと聞こえれば、涼しげで夏の終わりに切なくなる。
…こんなイメージでしょうか?
ちなみに上から、アブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミ、ヒグラシです。
こちらのサイト↓で、セミの声を聞けますよ。
最近は急激に暑くなりすぎているのか、東京では以前ほど蝉の声が聞こえてこないように感じます。
何年も土の中で暮らすセミたちに、この気候の変化はどう影響しているのでしょう? 自然の中では生きにくく、人によって育てられたセミばかりが増えているのだとしたら、人の勝手で自然環境を破壊しているということになります。楽しみ優先にならないように気を付けたいですね。
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末侯 | 第39候 蒙霧升降(ふかききりまとう)
深い霧が立ち込める頃
蒙霧(もうむ)は、もうもうとたちこめる濃い霧のこと。
湿った空気が、夜になり、地面が冷え、空気も冷やされると、
空気中の水蒸気が小さな水滴になり、霧になります。
夜から明け方にかけて冷え込むようになり、
寒暖差が大きな秋になってきたということですね。
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