イチローは、プロ野球選手ではない。#DC5
今、イチローの引退会見が終わった。
会見は和やかな雰囲気で、どんな質問にも「らしく」答えていた。彼は元々「ひょうきんな性格」であることは長谷川滋利パイセンが言っていたし、あれが「素」であると今ではわかる。
もっとも印象に残ったのは「自分に向くか向かないよりも、自分が好きなことを見つけてほしい」「やりたいことを全力でやるだけ」「そうしたいと思ったら全力で向き合った方がいい」という回答。
キミも私も、ありもしない虚構の「世間の常識」に気を使って行動しているかもしれない。イチローは「世間はこうくるかもだが俺はこうなんで全力でやるんだよね」というスタイルである。会見では改めて、それが明らかになった。
1時間を超えるイチローの引退会見は、そのまんま「リアルな潜在能力開発セミナー」であったように思う。
シーズン終盤の消化試合ではなく「ガチンコ勝負の開幕戦」では、キッチリと衰えをみせ、ことごとく凡退した。散り方もまた、いかにも彼らしい。
イチローは、プロ野球選手ではない。
プロ地球人である。
日本人の誇りでもない。
全地球人としての誇りである。
また、どこかでお会いましょう。
お疲れ様でした。
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