試験・試合など「本番」で能力を100%発揮する秘法。
「あの人は本番に強い」「大舞台で強い」「実践型だ」などという。また、一方で「当日は緊張しまくって全然ダメ」「試験本番になるとアクシデントが起こる」「霊的な問題ではないか?」みたいな人もいる。当然に良い結果を出すのは前者であるが「その差」は科学的に考えるとどうなのか?スピリチュアル的には?これらの観点から考察し、本番で能力を発揮する方法論を考察し「秘法」として攻略法を開示していくのが本記事の主旨である。
まず「本番に強い」「当日は緊張しまくって全然ダメ」みたいな言及をする場合、多くの場合、心理学などメンタル面でアプローチをかける人が多い。昨今の流行りでいえば、レジリエンス(resilience)という言葉がある。これは物理学の世界で生まれ、生活の中で用いることが多い「ストレス(stress)」と共に、物理学の世界における専門用語として広く活用されている。レジリエンスは外的圧力を撥ね返す復活力や環境適応力という意味。ようは「反発」の概念がそこには介在する。
◎レジリエンスの構築方法アメリカ精神医学会は、以下の「レジリエンスを築く10項目」を提唱している。
1.親戚や友人らと良好な関係を維持。
2.危機やストレスに満ちた出来事でも楽観視。
3.変えられない状況を受容。
4.現実的な目標を立て、それに向かって進む。
5.不利な状況であっても、決断し行動。
6.損失があった戦いの後には自己発見の機会を検索。
7.自信を深める。
8.長期的な視点と広範な状況でストレス多寡をイメトレ。
9.良いことを期待し、希望を視覚化する。
10.心身ケアと定期的に運動、己の気持ちに注意を払う。
いわゆる名著であるが、興味があれば読んでみるといい。
んが、本番に強い系はレジリエンスとは微妙に異なると個人的には考えている。なぜなら、resilienceは「立ち直り」「回復」「反発」みたいな意味合いの方が強いからだ。英英辞典で意味をひくと以下の2つの意味がでてくる。
resilience:① the ability to become strong, happy, or successful again after a difficult situation or event ②the ability of a substance such as rubber to return to its original shape after it has been pressed or bent
①には、after a difficult situation、 ②には return to its original shape、after it has been pressed or bentのように「一発ヤった後」「困難の後」のようなニュアンスが強調されていのである。リベンジ(復讐)!みたいな意味も若干ではあるが内包する。したがって、新たな本番(新事象)に向かう際は、レジリエンスはあまり関係ないという帰結にもなりうる。
そこで本コラムでは心理学的な「メンタル以外の方法論」を「秘法」として提案する。
それでは、さっそく解説していこう。
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