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キングダム、松左の死に方。#DC8

バトル漫画において、最も印象に残る1つのは「殺し方」と「死に方」である。

あしたのジョーしかり、栽培マンtoヤムチャ、フリーザtoクリリン、スプリングマンtoウルフマン、アシュラアンtoジェロニモしかりである。

死に方は描き方がキモで、漫画家の「美学」さらには性格までも垣間見れる。

今話の松左の死は、ストーリー上の演出、新陳代謝や松左のキャラもあるだろうが、作者・原泰久先生の性格の良さと才能が良く分かる回となった。

まず、羌瘣の「ノールック脳幹斬り」は殺人鬼を思わせ、最後のページで一気に画力を上げ、松左の死を迫力とともに丁寧に描いた。主要キャラでもない古参キャラに、あそこまでページを割くのは作者の矜持である。

ただ、部下思いの先輩が後輩を助けるために死ぬのは「戦争あるある」だろうが、干斗という今はまだ雑魚キャラのために死ぬのは解せない面はあるにはある(髪型もおかしいし・笑)。

同時に「ああ、もう絶対勝つわこれ」という確信にもなったわけだが、今回の松左の死はなかなか味わい深かった。



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