『アクションエディター』という制作ツールでゲーム制作していた時の話
恐らくゲーム制作ツールで有名なのを上げるとすれば間違いなくunityが候補になるだろう。他にすぐ思いつくとすればツクールシリーズではないだろうか。
勿論、それ以外にも候補は多数あるので割愛。
私はここで『アクションエディター』という制作ツールの話題について触れる。
恐らくこのツールを知らないという人のほうが多いだろう。
そもそもトップの話題になりづらく、更に公式サイトが既にダウンしており、今は代理公開してる所からでないとダウンロードできない状態になっているのも追い打ちになっている。
要するにはマイナーである。
それでもこのツールはunityやツクールなどにはない魅力が存在する。そこを追って説明しつつ、自分のゲーム制作の過去話をしていこう。
アクションエディターの魅力
一言で説明するなら『簡単に全部できる』ことだろう。これは他のツールを扱ったときに必ずぶつかる壁があるのだが、それが一切ないからだ。
簡単にダウンロードできる
簡単に制作できる
簡単に遊べる
簡単にダウンロードできる
意外に思うだろう。
でも実際問題、制作ツールは何かしら有料というイメージがあるのだ。
だがアクションエディターは「無料」である。そしてデータ情報などの個人情報なども必要がなくダウンロードが出来て、最大限まで起動もできるのだ。
実際これは最初に制作ツールに手をつけようとした人の壁になっている。
つまりわざわざダウンロードする前に、色々とデータ入力しないといけなかったりと最初の起動の時点なだけでも早速手間がかかるのである。その中には個人情報を入力する必要もありえるので、その方面で不安になる人もいるだろう。
これは無料ツールだからであって、もしゲームを完成して公開した後は有料不可だろうと思うがそんな事はない。無料でツールをダウンロードしつつ、有料でゲーム公開も可能である。
実際に本ツールを用いてゲームを完成し、有料で公開してる作者も一定数居るのだ。
私が初めてゲーム制作に興味を持った当時、まだ自分のPCではなく親のPCを拝借していた時なので、勝手にその辺の登録する行為などは許されていなかった。
もしバレてしまったら今のPCを使っての生活も閉ざされていたかもしれないぐらい、金銭面も含めて厳しかったのだ。そういった私には手に取りやすかったのである。
また、アクションエディターは本体データのサイズが非常に小さいので、ダウンロードしてもメモリーカード内に簡単に押し込めるという強みもある。最新のアクションエディター4でもzip圧縮して3MB程度で、その手前のバージョンだと2MBを超えない程度でゲームができる。
あくまで画像の規格や実装したBGMの圧縮率の問題などもあるので一概には言えないが、色々調べてみると恐ろしく軽いことが分かる。
勝手にインストールしても一切バレずに済んだのもそういう所にあったのだ。もっとも仮にバレた所でいかがわしい内容ではないので、怒られる事も無いとは思うが。
尚、今は本家サイトがダウンしてしまってるが代理公開を許可頂いてる人によってダウンロードが可能になっている。
現在のダウンロード先(新アクエディBBS):http://hiyokko.sakura.ne.jp/fupbbs/bbs.cgi?mes=v_res&page=5&filenum=277&trview=1
簡単に制作できる
恐らく制作ツールを使っていて思うことは直感で分からないことだらけになりやすいだろう。
かくいう私も最初に悩んだ壁はそこだった。
アクションエディターはタイトルの名の通り、アクションに欲しい基本システムの土台が全部出来上がっているので配置するだけでゲームが完成する。
どのような土台があるのかというと、最初にいじっただけですぐに分かるのが以下だろう。
タイトル画面
データ選択&データセーブ
主人公・地面(ブロック)・敵・アイテム
体力(HP)と魔法(SP)の概念
ガケ(奈落)に落ちたら死亡
ブロックに潰れたら死亡
スコアの概念
多分軽くいじってるだけで、アクションゲームに欲しい機能が大体揃ってることに気づくだろう。
恐らくフツーにアクションゲームを作ろうとして真っ先に壁となる『どんなシステムにしよう』というデザインの計画だが、それは既にお膳立てされているのである。
それだけなら別にunityなどでもテンプレートを引用すればよいと語る人もいるが、それでも絶対にぶつかることがある。それは地面の概念である。
実際に他のツールで色々考察してみれば分かるのだが、よく地面にめり込んだり、亜空間みたいな世界に入り込んだりしてしまうことが多々ある。要するにそこからバグってしまうのだ。
もし過去にゲームで遊んでいて亜空間に入り込んだ、などの経験があるならばよく分かるだろう、実際に極めて頻繁に起こり得やすいバグなのである。
しかしアクションエディターシリーズは完膚なきに処理を働かせている。少しでもキャラが地面にめり込むなら強制的に潰させる処理をしてくれるのだ。なのでそこからバグる事が一切ないのが強みとなる。
簡単に制作できる、といって簡単なものしか出来ないだろうと侮ってはいけない。変数の設定もしっかりできるし、キャラごとに様々なシステムの設定もできるので、それを利用すればアクションだけではなくシューティングゲーム、はたまたRPGにまで変貌してしまうのだ。
流石にRPGの土台はいっさいなかったものの変数の組み合わせをすることによって、実際にRPGを作り上げた経験者が自分である。実際の画面もあるし、ゲームも既に公開済みである。
※ふりーむ!より:https://www.freem.ne.jp/win/game/6795
とまあ潜在ポテンシャルはすごいツールだということは分かると思う。
簡単に遊べる
制作したゲームは作っても、自分ですぐに遊べない問題がある。
何が言いたいかというと、最低限ゲームとして動いてる段階まで進まないと遊べないというところが問題なのだ。ゲーム制作ツールをダウンロードして一番気持ちが悶々としやすいところだろう
しかしアクションエディターのすごい所はいきなり遊べる段階まで出来上がっているのだ。前述した制作の土台が既に出来上がってるゆえに、お遊び間隔でゲーム制作ができるというのがこのアクションエディターの大きな強みである。
ダウンロードして遊ぶにも専用のツールは別に必要は無い。あくまで圧縮ファイルの解凍については別だが、そこは圧縮した側に依存する都合で論点が異なるので割愛。
まとめ
恐らくこの記事を読んでアクションエディターを知らない人は『本当にそんなツールがあったのか?』と思うであろう。
しかし一方でアクションエディターを知ってる人ならほぼ誰でも納得する内容のはずだ。
勿論、使っていくとデメリットも多い。
それは他の制作ツールでも共通で何かしらデメリットがあるのは当然である。
ただ全く手に取らずにゲーム制作は難しいと思って語り捨てた経験者や、既にそんな思い込みがあるなら騙されたと思って、ダウンロードしてみるのはいかがだろうか?
私はふらっと知って、いつの間にかフリーゲーム制作者として色々とこっそり公開しまくってしまった人間になってしまったのだ。認知度は別として。君も制作者にならないか?
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