見出し画像

屋根工事詐欺案件⑩~絶望

2021年

10月30日(土)

自分宛に地方裁判所から郵便物が届いた。

封を開けたら「第1回口頭弁論期日呼出状及び答弁書催促状」だった。


第1回口頭弁論期日呼出状及び答弁書催促状

原告は【H】。2020年の屋根工事代金(79万7500円)の請求だった。
修繕出来ていない工事に誰が払うかってんだっ!!ヽ(*`Д´)ノゴルァ

弁護士Nからは解除通知を出した後は、向こうからの動きが全く無かったと言ってた。数日後にとんでもない目に遭う…。

11月4日(木)

夕方弁護士Nから電話があった。

弁護士N📞:
「今回の件は手を引きますので、住宅リフォーム問題に強い弁護士さんを探して下さい。」

何てことだ!こっちは多くの証拠を揃えてあなたに渡したのに、まさか手を引くとは…。裏切られた…。きっと弁護士同士が忖度してるんだよ…。

住宅関係に強い弁護士を探さないといけない、1からやり直しだ。
まずは地元の弁護士協会のHPへアクセスし、住宅関係が得意そうな弁護士さんを探した。

11月16日(火)

最初はK法律事務所の弁護士S氏に相談する。
相談の結果…契約内容を(一部)取消が出来る可能性があるとの事だった。

見積書には大棟の谷の修繕と小棟の修繕しか書いておらず

弁護士S:
「説明が分かり辛いので「消費者契約法4条 説明義務違反」に該当しますね。
契約を取消しても代金を支払う可能性があります。
どちらかと言えば、74万の請求を下げる方法になりますね」

と言われた…。

約1週間後(11/22)にK法律事務所からメールが届いたが、肝心の着手金は35万円+消費税。…報酬金なども含むとトータル55万円となり、結果的には赤字になってしまうので依頼は見送る事とした…。

11月29日(月)

次にT法律事務所の弁護士Tに相談する。

弁護士T:
「裁判所は見積書に書かれている内容を行ったかどうかを問います。
内容からだと、今回のケースでは雨漏り原因が見積書に入っていない箇所(大棟の天辺)にあるので、見積書に書かれている大棟の谷の修繕と、小棟の修繕は写真からみたら行っていると判断できるから支払い義務が生じます」
と言われた。

費用も中途半端に安いので、いかにも引き受けたくない様な塩対応をされた。

自分は過去に、残業代未払いの件でお世話になったO法律事務所に電話をかけてみた。
電話はスグに繋がり、弁護士Oさんに今回の詐欺案件の事を話し、地元の弁護士さんからは「(78万円)支払ったら?」とも言われた。

ところが弁護士Oさんは
O弁護士📞:
工事して出来ていなかったら、支払わなければいいじゃないですか!」
絶望のどん底に沈んでいた自分と家内に、希望の光が差し込んだ瞬間だった。

弁護士さんの交通費の事を考えて地元の弁護士さんを探していたが、断られてしまうなら最初から弁護士Oさんに依頼すればよかったではないか。

…悲しいのは第1回口頭弁論が目の前に迫ってきている事。今からアポを取って相談しても期日に間に合わない。こっちは証拠が揃っているから弁護士無しでも

論破できる筈だ!…と思っていました。当日までは。

【ほぼ無修正】屋根工事詐欺案件⑩~絶望

ここから先は

1,406字 / 3ファイル

¥ 50,000

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?