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学習方法の本質について

最も伝えたいこと

 正しい学習方法を知らないと、時間を浪費することになります。ところが、小学校・中学校・高校では「具体的な勉強法」を一度もまともに教わることはありません。むしろ、「試験で高得点をとるAさんの勉強法を聞いて、真似してみたり、「東大生の勉強法」とかいう一人の人間の体験談にすぎないものを真に受けて、それが正しいと信じたりしてしまうなど、正しい学習方法を知らずに闇雲に勉強したつもりになっている学生がほとんどです。そこで思い切って担任の先生や教科担当の先生に「どうやって勉強すればいいですか。」と聞いてみても抽象的な方法しか教えてくれないために結局状況が改善しないということは皆さんも経験があるのではないでしょうか。
 例えば、勉強は「予習・授業・復習の黄金サイクルをつくることが大切」という言葉を一度は聞いたことがあるかと思います。もちろん、これ自体は大切なことですが、この言葉だけでは普段の生活で具体的に何をしていけばよいのかが全くわかりません。一言で復習といっても復習をどのように行えばよいのか、何をもって復習したことになるのかなど疑問は山ほど残ったままです。このような抽象的なアドバイスしか提示できない理由は以下の通りです。

「具体的な勉強法を提示できないのは、正しく勉強した経験がないから。」

具体的なアドバイスを提示できない先生方は実は正しい勉強法を知りません。それでも一定のレベルの大学に合格しているのは、必要最小限をはるかに上回る膨大な時間を費やしたからです。もっと言えば、(失礼を承知で申し上げますが、)時間さえかければ合格できる試験だったのです。(つまり暗記したことをそのまま問う問題か、問題数が多いか、受験する層のレベルが高くない、または試験時間が短かったのです。)

私も高校3年の8月まで正しい学習方法を知りませんでした。ある動画に出会って正しい学習方法を知りました。そのURLを以下に載せておきます。

https://youtu.be/H8h42gInwRw

勉強という作業を言語化して意味づけをする

このパートでは勉強とは何かという核心について述べたいと思います。

結論から言うと、勉強とは2つの段階に分けられます。

まず1つ目の段階は、新たな概念や知識を得ることからスタートするプロセスにおいて行うものです。

2つ目は、自分の持つ知識や経験をもとに根拠に基づいて推測するプロセスにおいて行うものです。

具体的にはそれぞれの段階で以下のステップを実行することです。

1段階

1.自分が知らないものを自覚する
2.情報を得る(新しい概念を学んだり、知識を得る。)
3.情報を理解する(直観的または論理的に)(事実を暗記するだけならば3の作業は存在しません。)

4.情報を記憶する
5.情報を思い出す

具体的に数学を例にして説明します。

例)一次方程式

1)一次方程式は何か。と聞かれたとき、自分が説明できないことを自覚する。
2)「一次方程式とは文字が1つだけ含まれる方程式である。
(一般に方程式とは文字がある値の時のみ成立する式のことである。ただし、ある値は1個でもいいし、2個でもいいし、無限個でもいいし、0個でもいい。)一次方程式の具体例は
”x+3=4” などであり、両辺に-3を加えるとx=1とわかる。」

という情報を得る。

3)上の情報を見て、疑問があるか確かめる。もし上の情報が定義であれば「そういうもの」として受け止めるしかない。大昔に誰かがそう決めたのだから。もし上の情報が定義を組み合わせて導き出した定理である場合、定義から定理を導くプロセスは論理的であるはずなので、それを追って納得できれば理解したことになる。

4)一次方程式といったら x+3=4 ∴x=1(∴は「ゆえに」という意味)
  というものだと記憶する。

5)問題として「x+3=4を解け」と言われたときに「x=1」が答えられる。

どうでしょうか。次は2段階、特にこれは問題集を解くときにやる作業に当てはまりますが、これについて話していきたいと思います。皆さんは問題集を解くときにどのようなプロセスを実行していますか。そして問題が解けない、もしくは間違えたときにどのような対処をしていますか。

正しいやり方は「自分がなぜ解けないのか、またなぜ間違えたのか、正解できるには何が必要なのかを考える」ことです。

問題を解けない原因や間違えた原因としては様々なものがあげられると思います。例えば
・時間が足りない。
・問題文が理解できない。
・設問が理解できない。
・設問の条件を見落とした。
・解説で述べられている発想を思いつかない。
・○○を知らなかった。

などです。

初めにこれらを認識して、解決策を考えます。

例えば、時間が足りない場合の根本的な原因を考えてみましょう。これには以下の可能性が考えられます。
①出題者が想定している解き方と異なった解き方をしている可能性
②出題者が想定している通りの解き方でも「発想までに時間がかかる」または「書くスピードが遅い」可能性

これを踏まえて、「この問題にはこの考え方を適用することを知っておく」「スピードを上げるために暗算で済ませる部分を増やす」「文字の大きさを小さくする」などの解決策があげられると思います。

このようにして一つ一つの原因に対し、根本的な原因を見つけ、それに対する解決策を考えることが「問題を解く」ということなのです。

最後に


私の文章を読んでいる皆さんはすでに正しい情報を得ています。あとは実践するだけです。もう今日からは「どうやって勉強すればよいのか」などという思考は不要です。根本的な勉強法を知っていれば、自分が志望校に合格したり、目標とする資格を取得したりすることは決して難しいことではありません。自分がやるひとつひとつの作業の意味づけを怠らないで学習を行うようにしてください。科学的根拠のない話や抽象的なアドバイスは全部無視してひたすら大学合格のために突き進んでください。

編集注)2023年3月23日午前8時40分時点の記事です。今後3日以内に内容を追加しますので、更新をお待ちください。


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