186DAY ‐部活合宿録‐
部活の合宿に行ってきた。場所は長野県青木村。山々に囲まれた温泉地。両脇の山々の間にのどかな風景が広がる。
起床は5時半。本来は6時半だが、自分らの部活は朝の散歩のために早起きする。寝起きの体を朝の冷気と澄んだ空気で叩き起こす。ここの空気に比べれば、東京の空気など毒ガスも同然。3泊4日の後東京に戻れば、少なくとも数日は空気のまずさに悶えるに違いない。散歩が終わると、7時の朝食前に朝風呂に入る。朝食後に入ることもできるが、朝食前にスッキリしておく方が自分は良かった。硫黄の匂い微かに漂う温泉で、散歩前に感じていた気怠さを更にそぎ落とす。
合宿におけるご飯は全て米である。パンなどはない。だがその方が不思議に健康的に感じる。別にパンは何も悪いものは入っていない。だが米が持つその健康的な雰囲気は何故か拭い去ることはできない。
朝食を食べ終わり、多少の自由時間ののち、8時半に練習場所に向かう。青木村総合体育館。そこで四日間お世話になった。宿からの距離は大体1km超。たいていの参加者はマイクロバスで移動するが、自分らの部活はランニングで向かう。体育館に着いたら、そこから5時まで休憩を除いて大体6時間くらいの練習に入る。東京の学校では、やって一日3時間ほど。いつもと違う体力配分で臨まなければいけない。
6時間の練習が終わったら、ランニングで宿に戻る。戻ったら、すぐに風呂に向かう。この汗を早急に流したいからだ。
そして夕食に入る。自分らの部活はたいてい全員お替りする。
そして寝る前に部活ごとでミーティングを行う。面倒かもしれないが、一番重要と言っていい。
そして最終消灯の22時までは、自由時間。みんなで常識の範囲内で遊びまわる。だが一部の人は、疲れでその前に寝てしまう。しかし一部の人は、ドバドバ出るアドレナリンのせいで眠れない。
最終消灯。自由時間での騒ぎは、静寂の夜に吸い込まれる。明日の地獄を耐えるべく、静かにその体を休ませる。