見出し画像

10分間のステージ➡50分間地下行き! ~辛すぎたピアノ弾きバイト体験談~ 

知人からの依頼で短期間だけ体験したピアノ弾きのバイト。
これが、想像以上に辛かったので聞いていただきたい。
(スマホもない時代のお話ですよ)


ホテルのラウンジで19時~、20時~、21時~、22時~、23時~、
各10分間ピアノ演奏をする、というアルバイト。

ピアノを弾いている間は、自分も楽しいし、どうせ誰も聴いてない。
「なんて素敵なバイトなの~♬」と初日の19:00~19:10までは思っていた。

1ステージ目が終わると担当者がやってきて
「こちらで休憩して、また20時からお願いします。」と連れて行かれたのは
地下にある従業員用の休憩所だった。

う、薄暗い・・・

だだっ広い部屋にテーブル&背もたれのない丸いパイプ椅子のセットが
いくつか並んでいて、小さなブラウン管テレビが1台あるだけ。
蛍光灯も所々しか点いていないから、侘しい気持ちになってくる。
(さっきまでピアノを弾いてたのは・・・夢?)とさえ思えてくる場所。
こんなところで50分も待てと?!

もう気分は、天国から地獄だった。
10分のステージ天国→50分の地下地獄・・・これを4回ほど繰り返せって?

次の回は何を弾こうかな、と楽譜をめくるのだって10分もすりゃ飽きる。
近所のパチンコ屋にでも行きたい気分だったけど、
50分で帰れる保証はない(笑)。
結局、休憩時間の度に次回の曲を決めたあとは、ぼ~っとテレビを観たり、ちょっとだけ仮眠をとったりしていた。
読書が好きな人なら、地下での待ち時間も天国になるんだろうなぁ。。


当時の私は、商社のOLとして朝から17時半まで働いていたから、
週に数回とはいえ、夜中まで働くのは結構キツかった。
でも、1人暮らしして、家にお金も送って、買いたいものもあって、
付き合いもあって・・・だから、まぁ仕方ない。

このバイトのもう1つ辛かったことは、バブル全盛期、
12月の忘年会シーズンともなると帰りはサラリーマンでいっぱい!
女性の1人客なんてタクシーは止まってくれないのだ。
手を挙げている私を素通りして、その先のサラリーマン達を乗せていく。
そんな時代だった。

1度タクシーを諦めて歩いて帰ろうとしたけど、
1時間ほど歩いたところで限界を迎えてしまって・・・
その時に電話で助けを求めて迎えに来てくれた彼が、今の旦那様!
というオチでした。


変わったバイト経験が他にもあるので、また書こうと思います(^^)/


いいなと思ったら応援しよう!

どらご
応援していただけると嬉しいです♬