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おばさんだけど、シャーマンです: 龍神と私の物語 第5章

第5章:私の体調と龍の導き

あなたが幼稚園の頃、それでも私は龍のことを忘れることはなかったの。あの青い龍との出会いは、私の心に深く刻まれていて、ただの幻覚や夢ではないと信じていたわ。龍との関係をどう育んでいけばいいのか、何か方法があるのではないかと考え、インターネットで何度も検索してみたの。言葉を変えたり、違う角度から調べてみたりしてね。最初は何も見つからなかったけれど、諦めずに続けていたら、ようやくヒットする情報があったの。

ニュージーランドに古くから伝わるワイタハ族という、アボリジニとは別の民族がいて、その中にテ ポロハウという長老がいることを知ったの。彼は「ドラゴンマスター」として知られていて、龍との関わりについて深い知識を持っている人物だったわ。彼の個人セッションが、その頃私たちが住んでいた家の近くの繁華街で開催されることを知り、これは絶対に行かなければと思ったの。でも、申し込んでみたらすでに予約は満席だったの。やっと見つけた糸口が、再び遠ざかってしまう気がして、とても落胆したわ。

ところが、その翌日、奇跡のように「滞在の時間をギリギリまで伸ばすのでセッションしましょう」という返事が届いたの。胸がいっぱいになって、涙が出そうだったわ。まるで龍が私の背中を押してくれているような気がしたの。

セッション当日、少し緊張しながら部屋に入ると、通訳の方と長老が待っていてくれたわ。でも、彼の姿を見るとすぐに大きな鈍銀色の龍が長老に重なって見えたの。その瞬間、私はなんとも言えない安堵感と懐かしさに包まれて、言葉を発する前に泣き出してしまったの。涙をこらえながら「私には大きな青龍がついているのだけど、彼とどう付き合って良いのか分からない。今は龍からの言葉も聞こえなくなっている。龍がいることで家族に悪影響が出ないか心配なの。」と話し始めたの。

長老は大きな手で私の手を包み込み、優しく微笑んでくれたわ。「大丈夫だよ、心配しないで。あなたの悩みや不安を龍同士が会話して、私に伝えてくれているんだ。青龍はあなたとあなたの家族を守っているよ。元気で賢い子供たちだね。今は焦ることはない、時が解決してくれるから。」その言葉にどれだけ救われたか分からないわ。

その後も長老はあなたやお兄ちゃんのことについていろいろと見てくれて、私の不安を取り除くための助言をしてくれたの。セッションは確か1時間半くらいだったけれど、あっという間に感じたわ。最後に長老から大きな温かいハグを受け取った時、心の中にたくさんの見えない水と浄化の力が注がれたように感じたの。「いずれ、やるべきことがわかるよ」という言葉が今でも胸に残っているわ。

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