エピローグ:憧れの社会学者が博士号取得の指導教官に!?それ、嬉し過ぎでしょ!
長々と時間を空けて「いじめ」理論の研究を紹介しましたが、実は、私が一番申し上げたいのは、Part1(写真)にある「帯の言葉」が、憧れの恩師、今田高俊先生によるものだ、ということなんです。
ある日、日経の書評に「今、東工大が面白い」と。当時、日本社会学会のプリンスと言われた、今田高俊教授が東大の恩師と喧嘩して(笑)東工大へ。その著書『自己組織性』は難解な分厚い学術専門書ながら8刷までいった、帯の「パラダイム」が「パラダイス」となっている初版を持参して自筆のサインを貰いに今田先生の研究室へ伺うことになるとは、その時、思っても見ませんでした。
シンクタンクや民間の研究所で著作や研究しながら社会学者として「地域のイメージ」研究をしていた時、東工大の社会人Dr.制度が発足。私は2期生として、著作『地域イメージとまちづくり』(技報堂出版)がこれも学術書は普通、初版で絶版がお約束なのが、1年以内に3刷に。全国で地域のイメージアップに関する講演や現地調査依頼に対応し事例研究をしながら、これを理論として纏めたかった私に訪れた契機でした。
その拙著は、私が当時(前姫路市長)だった石見利勝筑波大助教授の大学院に講師として通い議論の中で生まれたもので、東工大大学院にて「修士論文相当以上の名著である」と評価され、実は私、修士号持っていないんです。東工大では1年8ヶ月、つまり史上最短で女性でも初の社会人Dr.誕生、と言われました。その指導教官が、憧れの今田先生だったのです。
今田先生、熊田先生の指導を受けて「地域イメージ形成過程」の理論と検証をし、博士号を取得(『地域のイメージ・ダイナミクス』(技報堂出版)にまとめました)後、早稲田大学で教鞭を採りながら大学院教授として教育・研究しながら、副業の家庭教師も。ついでに副業がもう1つ、現役モデルなんです。
その、憧れの今田先生に帯のお言葉を頂き「3回の質問紙調査から『いじめ』について定量化し、自己組織化の視覚から『いじめ』発生の深刻化の仕組みをモデル化した本書は、巷に数多い類書とは違い、本格的な学術研究に取り組んだ本邦初の書である。」と。もう、感激!!