「貧困大国」日本ーこのまま行くと?神宮再開発事業は今すぐストップせよ! Part4

今、日本が失って行きつつあるものを、Part4と次回とで書いてみます。

 樹木は一度切ったら、戻るまで数万年掛かります。最近、西日本で台風や大雨警報などが出ると、すぐに川が氾濫し、土砂崩れなどで家を失い、家族を失う方々の悲惨な姿をTVで観ますが、あれは、山の上流の現生林を伐採したことによるものも大きいのです。
 何万年も生きている樹木の根は素晴らしい程に山に大きな根を張り、下の草木と共に、水を根の中・土の中に貯める機能を持っています。しかし、そういった樹木を切ってしまったために、上流からいきなり下流までどっと氾濫した水が押し寄せることによって、土石流が起こる場合が多いのです。

 だから、第一次産業である林業は、国土保全の意味からも、大切にしなければいけないのに。

 現在、東京都の小池知事は、明治神宮や、野球の聖地「神宮」の杜を再開発事業として、三井不動産等の事業者に高層ビルを建てる計画があり、世界中から反対されています。

 かの有名な坂本隆一氏は「戦場のメリークリスマス」の映画音楽、そして「ラスト・エンペラー」の映画音楽で、日本で唯一、アカデミー賞を受賞(それも2回も)した偉大なアーティストとして、中国にもファンが沢山いるほどです。しかし、癌と長い間闘う中で、既にもう筆も取れない状態で、東京都知事が進める神宮の再開発事業計画を知り、死の床で秘書の方が口述筆記した、「私が幼少期作曲した、あの神宮の杜を守って下さい」と書いたのです。2023年3月のことです。

それに対し、小池都知事は「私に頼むより事業者宛に書いたらどうかしら?」と無視し、その態度に、国際的に有名で尊敬され、その博識さから、「教授」と呼ばれる坂本龍一をへの態度に、欧米が怒りました。坂本氏は翌月、2023年4月に亡くなりました。その後は、国際機関が動き始め、環境問題の専門家も一度伐採したら、2度と元に戻らないのに、明治神宮周辺の樹木を伐採し、高層マンションを三井不動産等の事業者に再開発する計画なのです。日弁連も動き始めています。

 世界から見たら、日本はSDGsとか言いながら、東京は反対のことをしている、私たちの目から見ると、きっとアメリカはSDGsと言いながらニューヨークシティが違うことをしてるかのように写るのではないでしょうか?

 あんな都心の一等地に、タワーマンションが建って、可処分所得の低い日本人は殆ど購入不可能ではないでしょうか?

 神宮は野球の「聖地」です。しかし、野球のファン達には知らされていない。書こうとしたら、「政治的発言はしてはならない」と管理人に削除されたので、自分のブログに書きます。

 日本人は、東京には自分の故郷に比べて自然や緑が少ない、と思っているようですが、都市計画上の緑地は、明治神宮をはじめ、皇居、神宮外苑、新宿御苑、と都道府県の中でも最も緑のある地域なのです。しかし、一度伐採したら、もう2度と再現されない。この円安で、外国人の機関投資家が買い占めるのでしょうか?

まるで、植民地みたいだと思いませんか?東京の緑を失って、次世代に、何て言い訳したら良いのでしょう、ね。



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