ゆとり教育の功罪!ー天下の愚策を目撃して愕然!! Part2
「ゆとり教育」が始まった背景を、当時の詰め込み教育が知識暗記を重視し創造力の欠如を問題視した、という説が濃厚ですが、それ以前に日教組(日本教職員連合組合)が「ゆとりある学校」を提言していました。
「教師だって人間だ!」と高々と唱え、ビラ配りしていた担任が、授業参観で大勢の保護者の前で緊張していた時。板書を間違えたのを見て、小3の私が、突然大きな声で「先生!字が間違ってます。支配人の『支』と使用人の『使』では、ここでは立場が逆。国語の根本から解っていない!」と指摘。
そうしたら、後ろでザワザワと「あれが、噂の美子ちゃんねぇ?」「凄いわねぇ。」と大騒ぎになりました。正しいことを言っただけと私は平然。いつものことで、そんな教諭を尊敬できる訳がありません(母は、その場で実は痛快だったそうです。大人になってから聞いたのですが)。
日教組の教諭だと聞き、無能な担任に嫌気が指していました。企業が週休2日制なのに、教諭は土曜も学校で働くのが嫌で、週5日制に移行していった。そんな教師に「詰め込み」教育などできる?笑ってしまいます。どこが「知識重視」? 児童に正しい漢字も教えられないのに。
そんな経験ばかりで、学生時代も「ゆとり教育」なんて縁がないと思っていました。大学でも大学院でも必死で勉強しましたし、楽しかったし。大体、世界地図を見れば、凄く小さな島国が経済大国になれたのは、教育があったからです。1980年代「Japan as No.1」がベストセラーに。
ずっとS区に共働きで高い税金を払い続けていたので、子どもの小学校位区立にお世話になろうと思いました。すると陰湿な虐めに遭い、子どもは「あんな奴らと同じ中学に行きたくない」と一心に勉強を始めました。
私自身は通塾経験が無いのですが、子どもが小3の頃、社会の雨温図(地形により、月別の降水量と温度でどの都市か解る)を一緒に勉強し、S塾の教材は良く出来ているな、と感心したものです。
で、今度は私が「学校公開週間」という1週間、保護者がいつも見られる授業へ。小5の教科書が上質紙の厚い写真ばかりで、大学と子どもの受験勉強しか見ていなかった私は、愕然!! 活字は「暮らしやすい気候」のたった8字だけ。左にはハイビスカス、青い空と白いビーチ。右は札幌の時計台と手前にジャガイモととうもろこし、山の上には乳牛が見えます。
女教諭が「みんな、どっちに住みたいかなぁ?」との声に、声を上げた男子が「はーい。ボクは沖縄がいいです!」教諭が「そう。なぜ?」と訊くと「1年中、泳げるからです!」「そっかぁ」。私は、これが小5の授業?と唖然としていると、今度は「はーい。わたしは北海道がいいです!」「どうしてかなぁ?」「アイスクリームがおいしいからです!」「そうだねぇ」と教諭。うるさい私語と笑い声だけで、40分間の「授業」が終了。
は?これで終わり?その2年前に自分の子とは、雨温図で日本列島の地図のA〜Fのどこの都市か、完璧に解答できるように一緒に学んだ記憶が鮮明。これでは学校では頭が悪くなってしまう!と子どもの受験希望に強く納得。
信じられますか?高い税金払って、こんな授業を、すぐ最高学年の小6になると言うのに。塾に行かなければ、こんな授業しか受けられないって!