Lyu:Lyuのライブを観に行った話
昨日。11月11日。世間的にはポッキーの日。音楽界隈ではベースの日。
何でベースの日なのかは知らなかったのでググってみた。
2014年、音楽プロデューサー兼ベーシストである亀田誠治氏によって提案されました。
日付は、一般的なベースの弦が4本であり、11月11日が4本の弦が並んでいるように見えることから。
ベースのすばらしさを発信し、地味な印象を持たれやすい楽器のイメージを変えるのが、記念日制定の目的です。
だそうだ。
ちなみにドラムの日なんてものもある。ドラマーだけど理由はよく知らないのでググってみた。
株式会社リットーミュージックが発行するドラム専門誌の『リズム&ドラム・マガジン』が制定。
日付は10と10を「1(スティック)0(太鼓)1(スティック)0(太鼓)」として、両手のスティックでドラムを叩いている姿に見えることから。
だそうだ。
ここまで来たら当然ギターの日だってあるに違いないと思ったのでググってみた。
どうやらギターの日はないらしい。
"なぜベースの日はあるのにギターの日はないのだ。
というXのポストが検索候補に出てきた。わかる、いま同じ気持ちだよ。
話は逸れに逸れたが、昨日は下北沢 近道に、CIVILIANのワンマンを観に行ってきた。
もう超戦友のバンド。
CILIVIANは改名後の名前、改名前はLyu:Lyuというバンドだった。
サポートドラムとマネジメントをやっていた空想委員会というバンドで、当時Lyu:Lyuとライブ制作会社・担当してくれた方が同じという縁。
初めての対バンは2012年6月22日の新宿LOFT。Lyu:Lyuのワンマンライブのオープニングゲストとして急遽ライブ制作の方が入れてくれたのだ。
いやでも、いくらビジネス上の関係があるとはいえ、自分たちの大切なファンの方々で既に満員という大事なワンマンに、まだ面識もないペーペーバンドがオープニングで入るなんて申し訳なさすぎる話。
嫌じゃないのかあ・・・嫌われるんじゃないかなあ・・・なんてビクビクしつつ当日会場入り。
第一印象、怖そう。
話してみても会話もぎこちないし。
※後にすぐわかるがコミュ障同士だっただけ
音楽性やキャラクターも違うだろうし大丈夫だろうかと思いその日を過ごしたが、ライブをすると驚く程Lyu:Lyuのメンバー3人もファンの方々も受け入れてくれたのを覚えている。
そこから仲良くなり、お互いのツアーに呼んだり呼ばれたり。一緒に北海道に行ったり九州に行ったり。
ドラムソロ中に急にお腹が空いて、ダメだ!もう叩けない!お客様の中に!ドラマーさんはいませんか!と言ったら、ハイ!とLyu:Lyuドラム有田君が出てきてドラムを叩いてくれたり
ドラムソロ中に急に仕事の電話が鳴ってマネージャー業務をしなくちゃいけなくなって、 お客様の中に!ドラマーさんはいませんか!と言ったら、ハイ!と有田君が出てきてドラムを叩いてくれたり
福岡の打ち上げで2次会への移動中にベースのJさんが逃亡したり
Vo&Gtコヤマ君と仲良かった空想委員会Vo&Gt三浦くんが、空想のスタジオリハなのにLyu:Lyuの曲のリフ弾くから皆でコピバンセッション始まっちゃって全然リハ進まなかったりetc...
とにかく想い出が沢山ある戦友・盟友なのである。
Lyu:Lyuがメジャーデビューに際し、CIVILIANに改名をする事になった。
Lyu:Lyuとしての最後のライブ、空想委員会と2マンがしたいと声をかけてくれた。空想が厳しかったら他のバンドは呼ばずワンマンにするよと。
空想はツアー中で、翌日から大阪で2daysでツアーファイナルのライブが決まっていたのでスケジュール的には苦しかったが、自分たちなりに誘ってくれた意味を感じ取りやらせていただこうと。
当日は、上記のスタジオリハ中コピバンセッションの成果を発揮し、Lyu:Lyuの名曲『それは或る夜の出来事』のカヴァーを最後に演奏してLyu:Lyuを見送った。
めっちゃ名曲なので聴いて欲しい。
そしてCIVILIANになった彼らとも引き続き親しくさせてもらい、今日まで至っているのだが、
今回のCIVILIANのツアーは『Lyu:Lyu名義作品完全再現Tour』
Lyu:Lyuが見れるのか!これは絶対見たいぞ!と思い、パツパツSOLDの中観に行かせてもらってきた訳です。
いやいや、バンド名変わっただけで同じバンドじゃん!!形式だけでしょ?と思う方もまあまあいると思うがそんな事はない。
CIVILIANになってメジャーデビューして環境が変わって、音楽性も少し変化した。
楽曲が変われば 楽器の音作りだって変わる。
同期の音も沢山足して、パフォーマンスも少し華やかにし、それはそれでめちゃくちゃかっこいいのだが、やっぱり別のバンドなのだ。
ツアー初日なので詳しい内容は書けませんが、久しぶりにLyu:Lyuのライブを観れました。
よくキャリアのあるバンドのライブを観ると、演奏やステージングは円熟しているのに全く心に響かないなあと思う事がある。
これは、その曲・その歌を追い越してしまったからじゃないのかなと解釈している。
もう乗り越えちゃった人なんだなあって。だから自分たちの曲なのに上手なコピーバンドやカラオケに見えてしまう感覚がある。
コヤマくんの歌は、歳を取らない歌だなと思っていて、ずっと歌と同じ時間軸にいる感覚。
ずっとこじらせてるというかなんというか(そこがいい)
『人間が鳴っている』という音楽はやっぱり最高だなと。
そして毎曲イントロが始まる度に、客席のどこかで顔を覆っている人がいるんですよね。
ああ、この人はこの歌に救われて、この歌をお守りに人生やってきたんだなあと。
音楽には色んな魅力があるけど、 Lyu:Lyuの音楽はこういう音楽。
ツアーは2日目東京もSOLDし、今後は宇都宮、名古屋、大阪、そしてファイナル東京と進んでいくようです。
忖度無しにとてもいいツアーだと思います。客席は男性も女性も半々くらい。
昔聞いてて懐かしいなあという方も、自分こじらせてんなあ...って自覚しててたまに自己嫌悪と戦ってるぜって方も、是非足を運んでみてはいかがでしょうか!