医局ってどんなところ?
どうも、どくしょーです。
みなさん「医局」っていう言葉を聞いたことありますか?
自分はあまり見ないのですが、様々な医療ドラマなどで耳にしたことがある人もいるかもしれません。
しかし、あまり「医局」と言われても何のことかピンとこない人も多いと思います。
医師のキャリアを語る上で、この「医局」は欠かせない言葉なので説明させていただきます。
まず実は「医局」という言葉には2つ意味があります。
ひとつは単純に「医師の控室」というもの。
ある程度の規模の病院になると、そこに勤めている医師は複数います。その医師たちの控室を「医局」と呼ぶことがあります。学校でいうところの「職員室」みたいなものです。
そしてもう一つが「大学医局」です。
キャリアを語る上で医師たちの会話に出てくる医局はすべて「大学医局」のことです。
この「大学医局」とは大学医学部の診療科ごとのグループのことです。
〇〇大学整形外科医局、△△大学循環器内科医局、□□大学眼科医局という呼び方をします。
そしてこれらの医局のトップが教授となります。
例えるなら医局は会社、教授は社長のようなものです。
そして医局の中には教授、准教授、講師、助教、医局員とさまざまな役職があります。教授が社長なら、准教授は副社長、講師は部長、助教は課長、医局員は平社員といったところでしょうか。
そして、この医局という会社は関連病院という子会社を持っています。
ある程度規模の大きな病院はたいがいどこかの大学医局の関連病院です。
たくさんの関連病院を持っている医局は大会社のようなものです。それら関連病院のスタッフは医局に所属している人たちでまかないます。
つまり大学医局が職業斡旋所のような役割もかねています。
若手である間は様々な経験を積まなければいけないため、いくつかの関連病院を年単位で異動します。
その人事権を握っているのが教授です。
こういった大学医局に所属することが、現在の臨床研修制度が始まる前の医師のキャリア形成の王道でした。
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