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二重手術を受ける前に読むnote

はじめに

 二重手術は最も多く受けられている美容整形手術です。

 私の最も得意な施術は、皮膚切開・脱脂・脂肪注入なしで中顔面全体を整え、クマもたるみも法令線も改善する、裏ハムラの改良術式【裏ミッドフェイスリフト】です。

 しかし、二重手術も専門家レベルの症例経験を積んでいます。

 二重の合計症例数は、埋没法5,000例以上、切開法500例以上(眼瞼下垂修正含む)です。

 ただし、症例数よりも一件一件どれだけ丁寧に施術したかが最も重要だと考えています。

二重手術の種類

 二重手術には埋没法と切開法があります。

 糸で挙筋(目を開ける筋肉)の動きに連動する部分と、二重ラインを結ぶ施術が埋没法です。

 その連動を瞼のボリュームの減量や傷跡の癒着で作るのが切開法です。

埋没法とは

 埋没法は手術用の糸を用いてまぶたの動きと二重ラインを結んで連動させて折りたたみを作る施術です。

 つまり、折りたたみを作ったりその位置を調整する施術です。

皮膚のたるみを取ったり、目の開きを良くしたりすることはできません。

 元々一重の方や二重ラインが狭いために、目を開けたときに皮膚がまつげの生え際よりも下までかぶってしまうタイプの方(仮性眼瞼下垂と言います)がいます。

 このような方に、適切な幅で施術を行うと、目を開いたときにまつげ生え際のラインより下に皮膚が被ってこなくなります。

 そのため、黒目の見える量が増えて、目の開きが良くなってみえることがあります。

 埋没法の適応は、眼瞼下垂(目の開きが悪い状態)がない方で、瞼が厚すぎない人になります。

 糸でつながりを作っているだけなので、時間とともに戻ったり緩んだりすることのある施術です。

 メリットは負担が少ないこととダウンタイムが短いことです。

埋没法の種類

 埋没法にはいくつか種類があります。瞼板法か挙筋法か、点留めかループか、結び目が表か裏かと言うような違いがあります。

 瞼板などの軟骨は血流がなく損傷すると再生しない組織です。

 そのため、私は瞼板を傷つけるべきではないと考え、挙筋法を好んで行っています。

 また持続性の観点からはループの方が優位性があります。

 糸玉の位置に関しては、表と裏、それぞれにメリット・デメリットがあると考えます。

 最近は目を閉じたときのボコ付きを気にする人が多いため、表面に糸玉がない方が良いと考える方には裏側で留める施術をおすすめします。

 ただし裏側で留める場合には糸玉の位置や深さに注意が必要です。

 ただ裏で留めればよいというものではありません。

切開法とは

 切開法を行うと、余分な皮膚、筋肉や脂肪を除去することができます。

また、目を開く筋肉と瞼の繋がりを良く(眼瞼下垂修正)することができます。

 つまり元々一重の人と二重の人の差を埋めて、根本的に二重を作ることのできる施術です。

 いろいろな要素の細かい調整が可能です。

 完成までは時間がかかりますが、基本的に一生モノの二重を作ることができます。

二重手術の選び方

切開に抵抗はありますか?

 まず切開に抵抗があるか、ないかという究極の質問をします。

 もし、切開に抵抗があれば、埋没法でできる限りのことをやるしかありません。

 そのため、むしろ施術が選びやすくなります。

 もし瞼に小さな穴をあけることも抵抗があれば、瞼の裏側に糸玉が来る経結膜的埋没法しか方法はありません。

 小さな穴が開いてもよければ表に糸玉が来るタイプの埋没法も検討できます。

 また3mm程度の穴から眼窩脂肪を引っ張り出して脂肪を除去し瞼を少し軽くする施術も可能です。

 この施術は適応が非常に大切で、ROOF(ルーフ)と呼ばれる目を閉じる筋肉=眼輪筋の裏側の脂肪はとることができません。

 一言で瞼が重いといってもどの要素が過剰なのかを、きちんと見極める必要があります。

 この判断を正確に行うには、やはり切開二重や眼瞼下垂修正の十分な経験が必要であると考えます。

糸玉は嫌ですか?

 糸玉は目立つ人と目立たない人がいます。色白の方や、皮膚の薄い方は目立ちやすいです。

 糸玉が表にあって目立つ可能性があるのは嫌であれば、裏側に糸玉を持ってくる施術である経結膜的埋没法を選ぶか、または、切開法を検討することになります。

 切開法は傷跡が二重ラインに一致し、最終的にはそれほど目立たなくなりますが、やはりダメージの大きい施術なので糸玉が嫌な人は切開も嫌な人がほとんどだと思います。

 そうすると裏に糸玉のを持ってくる埋没法を選ぶことになります。

 この経結膜的埋没法はかなり繊細な運針(手術時の針の通り道)と糸玉を埋め込む深さや場所に非常に細かい注意が必要な施術です。

 糸をかける場所や糸玉を埋め込む位置を適当にするとトラブルも多い施術です。

 私は経結膜的埋没法を2000例以上やっていますが、あまり慣れていない時には一定確率でトラブルも経験しました。

 もちろんどのような施術に対しても言えることですが、その施術に習熟することが大切。

 問題を最小限に、そして効果を最大限にするよう一症例、一症例が勉強だと思って次に行う手術のほうがもっと良い手術になるように努力し続ける姿勢が大切です。

いつかとれるのは嫌ですか?

 もしいつかゆるんで取れてくるのが嫌であれば、切開法を選ぶことになります。

 埋没法は糸が緩んだり切れたりして二重ラインが消失する可能性があります。

 糸がかかっている瞼の組織の方が外れていくために緩むということもあります。どちらかというとこちらの方が多いです。

 自分の体を作っている組織は代謝されて入れ替わっていますので、その影響も受けることになります。

 つまり埋没法は必ず緩みが出る施術です。

 一方切開法は余分な組織の減量、そして瞼を持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)と二重ラインとの間の癒着によって二重をつくる施術です。

 そのため、基本的に一生モノの二重になります。

 一般的に一生のうちに二重が取れてしまうのは5%程度で95%は二重のままと言われています。

 間違いなく言えることは埋没法よりずっと安定性が高く、長持ちということです。

作りたい二重幅やたるみの有無で施術を選ぶ

 二重ラインというのは自由に決められるものではありません。

 その人の目や瞼の解剖学的な特徴に基づいて、最も自然に折りたたまれる二重の位置というのは実は決まっています。

 そこから好みに合わせて少し幅を広げたり、狭くしたりしてちょうどよい二重幅をデザインしていきます。

 自分に合った正しい幅から離れれば離れるほど不自然の目元になります。

 埋没法の場合は折り畳み位置しか選べませんが、切開法の場合は正しい場所で折り畳みを作り、上にかぶってくる皮膚を切除することで目を開けたときに見える幅を広げることができます。

 たるみが多い場合には、皮膚切除なしで適切な二重幅が作れないことがあります。

 そのような場合には切開法が適応となります。

 その他の選択肢としては、眉下切開と言われる、眉毛の毛に隠れる部分の切開ライン(眉内切開と言ってもよい)で余分な皮膚を切除することです。

 眉下切開でたるみを取り、二重ラインは埋没法で形成するという方法があり、二重ラインで切開するよりも自然な二重になる場合も多いです。

 瞼の皮膚はまつ毛側が最も薄く、眉毛に近づくにしたがって分厚くなります。

 眉下切開では分厚い皮膚を除去できるのですっきりした印象になります。

 少し話はずれますが、眉下切開では眼輪筋の下のROOF(ルーフ)と言われる脂肪を除去できるので瞼が厚く重たいために眉毛を上げる癖がついてしまっている人などには特に良い適応になります。

 一方まぶたの持ち上げ、目の開きが弱い人には二重ラインで切開する眼瞼下垂手術が良い適応となります。

 切らない眼瞼下垂と言われる埋没法で目の開きを良くする方法もありますが、適応は軽度の眼瞼下垂に限られますし、かなりの慣れのいる施術ですのできちんと結果が出せる医師は限られています。

平行型?末広方?

 芸能人やモデルの人など一般的に美しい・かわいい人は目が大きいという特徴があげられます。

 平行ラインはデルブーフ錯視(平行ラインの方が目が大きく見える理由の一つです、興味がある人は調べてみて下さい)が効いてくるため末広によりも高い人気があります。

 しかしながら日本人の多くは蒙古ひだといって、目頭部分につっぱりがあります。

 このツッパリは皮膚だけではなく、中に眼輪筋が入っていて二重ラインを内側下方に引き込む作用があります。

 そのため蒙古ひだがある程度大きいと平行の二重を作ろうとしても内側がどうしても狭くなったり、最初は良くても徐々にラインがひだの下にもぐっていったりします。

 それを解決するために蒙古ひだを緩めたりずらしたり除去したりするのが目頭切開です。

 目頭切開を行うと、デザインにもよりますが目と目の距離(内眼角距離)が近くなるため、顔全体とのバランス、鼻の横幅(尾翼幅)とのバランスを見て適応を慎重に検討する必要があります。

二重手術の選び方

 具体的な選び方について考えます。

 私は大体同じ結果が出せるならダメージは少ない方が良いと考えています。

 つまり、埋没法で希望の二重ができるなら埋没法を選ぶべきと考えます。

 切開を選ぶべき理由としては、埋没法できれいなラインが出せないときに、その原因を解決することができるときです。

眼瞼下垂がその原因となることが多いと考えています。

 そもそも切開法を考えているか受け入れられるかどうか、がまず大事です。

 考えていないなら埋没法を選び、埋没でできる限りのことをしましょう。

 現在または近いうちに切開法を考えているなら、埋没をしないで良いタイミングを見つけて切開を行う方が手術がやりやすく、結果も出やすいです。

 もちろん切開法はデザインと内部処理そして縫合のすべてが結果に影響します。

 技術力が結果に直結する施術なので、きちんと症例数が多く、外科医歴、美容外科歴の長い医師を選ぶべきと考えます。

 SNSは加工が横行しているので入り口と割きり、医療広告ガイドラインが厳しく適応される公式ページの情報も確認しましょう。

埋没法の選び方

 埋没法なら、私は挙筋法の2ループ留めをおすすめします。

 腱板に傷がつくと治らないので挙筋法、点より長持ちなのでループがよいです。

 そして1ループでは挙筋と二重ラインの連動できる範囲が限定されるため、二重ラインの安定性と自然さ、そして持続性のためには2ループが最もバランスの取れた施術だと考えています。

 後は、表に糸玉を持ってくるか、裏側に持ってくるかを選ぶと言うことになります。

 それぞれにメリット・デメリットがあるのでどちらが良いとは断言できません。

 どちらもきちんとやれば良い施術です。

 裏に糸玉が来ても、施術を正しく行っていれば抜糸は簡単です。

さいごに

 二重手術を受ける前にカウンセリングに行くと思います。

 埋没法でれば、ある程度症例数のある近くのクリニックをオススメします。

 何かトラブルや初期不良のようなこと、心配なことがあったときに近くなら行きやすいからです。

 埋没法はきちんとやっても一定確率で緩んだり取れたりします。

 切開は技術力が全てです

 眼瞼下垂修正の経験も豊富で、二重手術だけでなく、その他の美容外科施術も経験していて、誠意のあるドクターをオススメします。

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