ラスベガスEVO 2024にeスポーツドクターとして参加して
eスポーツドクターのREKKAです。
またもや超長くなってしまったnoteです。
8月25日にeスポーツドクターとして講演をさせていただくことになり、最後の方で告知をさせていただいておりますので流し読み程度にみていただけたら幸いです。
ちょうど1ヶ月前、ラスベガスEVOに行ってきました!
人生2回目の海外!初のアメリカ本土!
入国審査が2時間半くらい並んだ上で、出国前の羽田のセブンで買ったおつまみカルパスのせいで別室送りになり犬にめちゃ検査され3時間半後のフライトになるとというアホな貴重な経験を経て、
無事ラスベガスへ到着!
そして始まったラスベガスEVO 2024!
ほんと、あっという間の3日間でした。。
プレイヤーとしてはスト6にエントリー。
自分の結果は97位。実力を考えるとかなり上位にいけました。
中高の同級生もEVOに参加してました。
その同級生の小学校の同級生(ややこしい笑)という友達(つんさん AKIレジェンドプレイヤー)とも仲良くなったり。
日本からの方々、プロの方や有名な配信者の方とも交流をもてたり、、
英語がそこまで伝わらなくてもeスポーツを通じてめちゃくちゃ話したり、仲良くなれるのはマジで素晴らしい!プライスレス!
プレイヤーとして参加してもとても楽しめるイベントだなと思いました。
EVO Japanの運営元であるソニーミュージック様の方ともお会いし、EVO Japan 2025でもeスポーツドクターとしてまた関わりさせていただけそうな話に!
前回EVO Japan 2024の経験を活かして頑張って行こうと思います!
・eスポーツドクターとしてEVOに参加して
SNSで事前に時差ボケ対策やエコノミークラス症候群などについて呟くのに加えて
メインとしては医師として日本人からの体調不良に対して救護対応を行うつもりでありました。
なので大量の市販薬に加えて聴診器、パルスオキシメーター、体温計、新型コロナの抗原検査キットなども持ち込みましたが、、
結論、松五郎にカフェイン錠剤せがまれたりするぐらいでした。
自身の存在があまり知られてなかったのもあるかもしれませんが、去年も行った方々からは去年のEVO 2023の時と比べたら体調不良者の話はほとんど聞かなかったとのことです。
帯同する意味があったのか?というと今回に関してはそれほどだったのではないかなと個人的に思っております。
・アメリカの薬局では何が買えるのか
医師としてアメリカの薬局で何が買えるのかは調べておきたいなと思い、
会場近くにあった24時間営業のドラッグストアに行ってみました。
結論、日本の薬局とほぼ変わらないなと思いました。
胃酸を抑えて胃潰瘍予防などで色々使われるネキシウムが市販薬で売っているのは日本との差!
麻薬の拮抗薬であるナロキソンが売ってるのも日本ではないなと思いました。
余談ですがアメリカに住んでいる友達いわくフェンタニル(麻薬)乱用が割と蔓延しているとのこと。
友達の友達がぐったりしてるな、、と思ったらソレだった。。なんてことが普通にあるらしいです。
※ちなみにこのフェンタニル乱用は日本では麻酔科界隈で話題だったりします。
(参考:麻酔科医の薬物乱用への注意喚起)
https://anesth.or.jp/users/person/safety_initiatives/drug_dependence
・EVOに持って行った方がいい薬
プレイヤーとして医師としてラスベガスEVOに参加してみて持って行った方がいいなと思う薬をご紹介します。
まずは当たり前ですが持病薬。
そして鎮痛剤。抗アレルギー剤、吐き気止めです。
解熱鎮痛剤、抗アレルギー剤、下痢止めなど日本で市販で売ってるものはアメリカでも買えます。
以下、市販薬では買えないけど持って行った方がいいと思われる薬を挙げます。
※あくまでいち個人の意見です。手に入れるには医師の処方が必要となります。トラベルクリニックがありますので相談してみるのは手かと思われます。
・睡眠薬(睡眠導入剤)
時差ボケで寝れない、睡眠リズムが狂うというのはパフォーマンスに大きく影響します。
奥の手として睡眠薬を持っていくことをオススメします。
市販薬のドリエルなんかもいいですが、旧世代の抗アレルギー剤の副作用の眠気を利用したもので効き目は人によりますが、やはり少し弱め。
しっかりと効いて翌日には残らないような睡眠薬は持って行った方がいいでしょう。
ちなみに松五郎も寝れないと言い出してたのでホンマでっかTVで話題だったらしい市販薬の酸棗仁湯という漢方をあげました。
・抗生剤(抗菌薬、抗生物質)
抗生剤入りの目薬と軟膏は日本では市販薬で買えますがこれらはアメリカありません。
そして日本と同様に抗生剤は飲み薬では市販化されてません。
余談ですが知り合いの医師がラスベガスのWSOPというポーカーの世界大会に参加した際、肺炎(自己診断)にかかり、抗生剤を飲んだらすぐ治り、抗生剤持ってる人がいて助かったなんて話を聞きました。
…しかしオススメに挙げといてなんですが、抗生剤は他の薬と違って問題点があります。
話すと長くなるのですが、抗生剤の不適切な使用は耐性菌蔓延を産みかねず、AMR(薬剤耐性)という観点からは賛否が別れるとも思われます。
とはいえ、遠く離れた異国の地で言葉も自信なく、受診のハードルも高くて費用も高くなりうる病院受診は困難であるといえる故に、トラベル専門の医師に相談した上であれば抗生剤をもっていくことは検討しても良いかなと個人的には思います。
・IBS治療薬
大会の緊張でお腹下してしまうという方いませんか?
はい、僕です笑。
それはIBS(過敏性腸症候群)という病気かもしれません。
イリボーという治療薬があり、このおかげで今回のラスベガスではトイレがなくて困る!などなくて快適でした。
市販薬では正露丸などもおすすめです。
・eスポーツドクターとしての今後
eスポーツドクターとしてラスベガスEVOにいく!ということが終わった今、次になにをしようかという話ですが、
前回のnoteでお伝えしたeスポーツメディカルチーム"Sîn-RyouKen"のメンバーがEVO Japan 2024の活動について学会発表するなどの動きがあります。
また、
日本赤十字社の方と直接お話をさせていただく機会があり、eスポーツ業界に非常に理解がおありの方でした!
医療×eスポーツでなにができるのか?そんなことに今後も挑戦していきたいなと思ってます。
・8月25日(日)に講演します
一つ告知させていただきたいことがあります。
有難いことにeスポーツドクターとして講演依頼をいただきました。
オンラインで可能です。もしも参加していただける方がいらっしゃったら、めちゃくちゃ嬉しいです。
正直そこまで自分に人が集まるとも思えないので、
医療のぶっちゃけ話や、
なぜ最近美容医療の医師が多いのか?といった医師の職業選択のトレンド。
EVOで聞いた驚きの事実など、アーカイブなしでSNSで話せない話題を用意します。
お時間ございましたら、ぜひよろしくお願いします!🙇♂️
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