一億総火だるま
さてさて、昨日からパラリンピックが始まりました。オリンピックの時よりも感染拡大が広がって、緊急事態宣言やまん延防止も全国へとひろがってきておりますね。そんな中での開催でそりゃ大変なわけです。僕は今週の頭にファイザーのワクチンの1回目の接種を終え、最初は肩の痛みと少々の熱(37度くらい)の発熱ですみ、2日間は仕事を休みましたが、3日目からは復活しております。
さて、オリパラが半ば強行開催されているのを理由したかどうかはわかりませんが、かのフジロックも開催され、その可否についてはいろんな意見が飛び交っております。オリンピックやったからフジロックもいいじゃんと言うのは、いたずらをした生徒に
先生「なんであんなことをしたんだ!?」
生徒「山田くんがやったからです」
先生「ほな、山田が死んだら、お前も死ぬんか?」
という昔懐かしいやり取りを思い出します。確かにオリンピックを強行したからフジロックもOKというのは理由としてはいささか弱いかな、と思います。だがしかし!!
これがもし下記のようなことだったら、どうなんでしょう?
先生「なんであんなことしたんだ!?」
生徒「先生がやったのを見たからです」
先生「・・・・」
となりませんかね?
そうなんですよ、指導的立場の人がそれやっちゃったから下々は、なんで我々はやっちゃいけないの?ってなるのが自然です。正直、緊急事態宣言で飲食店をいじめ抜いて(あえて言いますよ)、自分たちはIOCを大接待して、挙げ句の果てになんか感謝の金賞とかもらって、ニヤニヤしている。そんな、先生の言うことを生徒は聞くわけないじゃないですか。この、落とし前はどうつけるつもりなんでしょうか?
ワクチン打て打て!といいつつもワクチンは行き渡らない、予約は取れない、ここへ来て変異株の影響で入院するベッドも足りない、医者も足りない、看護師も足りない、酸素も足りない・・・。なんじゃそりゃですよ!最後は自分の身は自分で守れと、もう笑うしかないですね。1年半、ずーっと同じセリフを聞いているとそりゃ麻痺してきますよ。よく戦時中に例えられますが、まあ、連戦連勝とかっていうようなことを聞かないのはまだましですね(あ、ワクチンが来たぞーって嬉しそうに言うセリフは何度も聞きました)。しかし、兵站なき戦い、精神論にシフトしてきている現状はどうなんでしょうか?最近は休業補償の話もあまり聞かなくなりました。日本の国債はほぼ国内での債券ですし、貯蓄は国家予算の10倍くらいあるし、乱暴な言い方をすれば、どんどんお金を刷って国民に給付して動きを止めるべきだと思ってます。巣篭もり手当とでも言うのでしょうか。このままでは「一億総火の玉」ではなく「一億総火だるま」になってしまいます。
結局、保障がないから働かなきゃいけない、店を開けなきゃいけない、そこへきてのオリンピック開催ですから、オリンピック自体が感染拡大を招いたとは思いませんが、人心に与えた影響は計り知れないと思います。
大半の人はおとなしくしているでしょうし、いろいろ遵守しながら我慢している方々です。しかし、考えてみてください。ウィルスはいい人だろうが悪い人だろうがお構い無しです。昨年の1月2月は数人だった感染者は1年半で100万人を越えました。そしてデルタ株が猛威を振るうのに三ヶ月もかかってないのです。さらにラムダ株も徐々に出てきてます。イタチごっこではありますが、ここで入国制限を緩めるなんて正気の沙汰ではないですね。
我慢の限界がすでに訪れているすれば、新たな危険はできるだけ取り除くべきだと思います。オリパラの選手には罪はないけれど、もしかしたら外から運んでしまった人がいるかもしれません。この辺りをどう考えるのか・・・。庶民としては、結局、手洗い、うがい、マスクという基本を守るしか方法はないのです。まあ、竹槍よりはマシだと思いますが・・・。
こうなると結局、この指導体制を変えていくには次の選挙をどう考えるかですね。先日の横浜市長選挙では投票率が50%くらいでしたが、見事な逆転劇が起きました。ですので、やはり変えたいと思うのなら選挙に行ってどんどん投票率を上げていくしかないかなと思ってます。
予定していたイベントの中止・延期もまだまだ続くと思います。しんどいですが、来たる解禁の日までなんとか元気にいたいと思います。