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mRNAワクチンの投与量と副反応の関係

こんにちは。昨日のミニトマト8181さんからのご質問に対応して、この記事を書きます

はじめに、上の文章で「毒性があるから」の部分を明記した製薬会社はありません。では、見ていきましょう

明治ホールディングスの場合


まず、明治ホールディングス株式会社が2023年11月28日に、「コスタイベ筋注用」の国内製造販売承認取得に関するお知らせ を発表しました。全文へ

その中に、接種量が少ないため安全性プロファイルも良好な結果が得られています。との記載があります↓

VLP Therapeutics Japan株式会社の場合


VLP Therapeutics Japan株式会社 は、2022年9月29日に開発中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するレプリコン(次世代mRNA)ワクチン1(以下「VLPCOV-01」)の日本国内第2相臨床試験(治験)の開始を公表しました 全文へ

その中に、現行のmRNAワクチンと比べて10~100分の1程度の接種量となることから、短期間で日本全人口分の製造が可能となることと、副反応が低減されることが期待される。との記載があります↓

治験の結果を紹介したブログ記事がいくつかありましたのでご紹介します

自己増幅型ワクチン LNP-nCoVsaRNA の治験


英国ロンドンのインペリアル臨床研究施設
を中心として、日本では大分大学、藤田医科大学で自己増幅型ワクチン LNP-nCoVsaRNA の治験が行われました
治験実施期間は2020年6月19日から10月28日
結果は、セロコンバージョン率が治験投与最大量の10μgで最大の61%と低く、体液性反応を最適化するための改良が必要でした
192人の被験者に見られた副反応は、最高用量2群の48名中8名(17%)が発熱を記録し、最高用量2群の3名で39.0-40.0℃(グレード3)でした
プレプリント プレプリントを説明したブログ
査読論文紹介ブログリンク
EClinicalMedicine. 2022 Feb;44:101262. doi: 10.1016/j.eclinm.2021.101262.

自己増幅型ワクチン VLPCOV-01 の治験


VLPCOV -01 は、SARS-CoV-2 スパイクタンパク質由来の膜アンカー型受容体結合ドメイン (RBD) を発現する、脂質ナノ粒子にカプセル化された自己増幅 RNA (saRNA) ワクチンです
6~12か月前にBNT162b2 mRNAワクチンの2回接種を完了した18~55歳または65歳以上の参加者は、0.3、1.0、または3.0μgのVLPCOV-01の筋肉内ワクチン接種を1回受けるように無作為に割り付けられました
VLPCOV -01 は、低用量投与後に免疫原性があり、BNT162b2 と同等の抗 SARS-CoV-2 免疫応答を示しました
26週間までに重篤な有害事象は報告されておらず、事前に指定された治験中止事象も発生しませんでした

訳ブログ前半 訳ブログ後半

自己増幅性mRNAワクチン治験の総数は多いので、ここではこのくらいのご紹介で許されたし。もちろん質問は受け付けます

上記以外の複数の治験も含め、次の共通する現象が観察されています

自分の言葉

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