新型コロナのリアル 後編 の中
こんばんは、立冬です。そちらは寒いですか?
第 44 週 (10 月 28 日 ~ 11 月 3 日 )の新型コロナウイルス感染症情報が出ました。前回の記事はこちら
全国における定点医療機関 当たり患者報告数は、定点当たり 1.57人 と前週より少し減少した ( 前 週 1.69人 /定点 ) ( 図 1)
東京都の定点医療機関当たり患者報告数は、定点当たり 1.09 人と前週(1.17 人/定点)から横ばいと最低数のままです ソース
東京都の入院基幹定点医療機関当たり入院患者報告数も、定点当たり 2.12 人と前週(2.24 人/定点)から低値のまま横ばいです
大阪府において第44週の定点医療機関当たり患者報告数は、定点当たり 0.84 人と前週(1.04 人/定点)よりもさらに減少しました
どの変異株が流行しているのか?
東京都の報告では KP.3系が50%と最多で、次にXEC が増加しているが (図6)、
GISAID に登録された変異株では JN.1.* + DeFLuQE が急増しXECの伸びは低下 (図5)
資料
東京都新型コロナウイルス感染症情報第32号【令和6年11月8日発行】
大阪府感染症情報センター
この状況でワクチン接種をどう考えるか?
✅ 流行波のリズムから2025年1月に流行のピークが来る可能性はある。しかし、現時点で感染者が急拡大するシグナルは発見されない
✅ 現時点で優位に増加している変異株JN.1.* + DeFLuQE はKP.3.1.1 + その子孫株 のこと
✅ JN.1 ブースター接種するとXECに対して低いレベルで中和抗体ができると予測されている(前回の記事参照)
🟠 JN.1 ブースター接種の結果、JN.1.* + DeFLuQE が増加しているのかもしれない。ただしJN.1 ブースター接種をした人口が、優位な変異株の選択に影響を与えるほど大きいとは考えにくいのだが。
🟠 JN.1 ブースター接種の結果、JN.1.* + DeFLuQE が増加していると考える理由はCaoさんのデータにある (11月7日2024年 Nature に掲載)。それは、KP.3 にあるQ493E 変異により、JN.1 感染によって誘発された場合でも、KP.3はクラス 1 V3-53/66 でエンコードされた mAbs の多くを回避できる。これらの V3-53/66 中和抗体群 は mRNA ワクチン接種者に非常に多く含まれているため、KP.3 と KP.2 は JN.1 mRNA ブースターを使用してもかなりの免疫回避を示すことが予想される
コスタイベについて
✅ コスタイベにはmRNAの炎症を抑えるノーベル賞受賞した技術であるシュードウリジンへの置換が行われていません。コスタイベ接種により外来のmRNAに対する自然免疫による炎症反応が起こります
✅自己増幅型mRNAワクチンであるコスタイベにはベネズエラ馬脳炎ウイルスのRNA複製酵素の遺伝子が入っています。製造元はmRNAの複製が起こるのは一過性であると公表しています。ただし、ベネズエラ馬脳炎ウイルスの増殖を止める治療薬はありません。倫理的な問題を乗り越えたので定期接種に使用されていると思いますが、万が一、この酵素レプリカーゼが暴走した場合に止める手段がないことを明記します
🟠 コスタイベを多数に接種してどのような副反応が出るかは、まだ全てが明らかではありません
シュードウリジン置換技術を使用したmRNAワクチンについて
🟠 説明するととても長くなります。複数の不都合が報告されていて、このブログの記事の過半数を占めています。お勧めしていません
mRNAワクチン接種した人はオミクロン株を効率的に中和する抗体ができないと聞きましたが、JN.1抗原で追加免疫をする意味はありますか?
次回に続きます
すみません。エネルギーが突然切れました。おやすみなさい
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