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【高校サッカーレポート】浦和南高校vs越ヶ谷高校(第100回全国高校サッカー選手権大会 埼玉県予選決勝トーナメント 二回戦)

第100回全国高校サッカー選手権大会 埼玉県予選決勝トーナメント 二回戦
さいたま市立浦和南高等学校 vs 埼玉県立越ヶ谷高等学校
日時:2021年10月16日(土)09:30キックオフ
会場:非公開
天気:曇り時々雨
気温:19℃
湿度:80%
ピッチコンディション:ウェット

【試合結果】
浦和南 3-0 越ヶ谷
(前半 1-0)
(後半 2-0)

今大会は残念ながら新型コロナウイルス感染症対策の関係から、無観客での開催となっているが、今回UFJは試合の取材をご承諾いただいている。今大会における取材と記事配信を通じて、埼玉県の高校サッカーに貢献できるよう心掛けると共に、ご協力下さった埼玉県高等学校体育連盟サッカー専門部はじめ関係者の皆様には、この場をお借りして心より御礼申し上げる次第である。

前半

浦和南(4-4-2)
越ヶ谷(4-4-2)

画像4

越ヶ谷 (2)

一週間前に川越南を1-0で退けてこの試合に臨む越ヶ谷に対し、浦和南は本大会初戦という構図。浦和南にとっては初戦の入りという難しさも予想された中、先制したのは浦和南だった。前半10分、右サイドのコーナーキックをグラウンダーで速いボールを入れると、逆サイドに流れたところをFW花里選手が折り返してDF井上選手がヘディングで押し込み得点。セットプレーの流れから浦和南が先制点を挙げる。
その後はスコアこそ動かないものの、浦和南は長短織り交ぜながらボールを動かし、試合の主導権を握る。一方の越ヶ谷は、浦和南の前からの積極的なプレッシングに手を焼いていたことに加え、当日朝の降雨の影響でウェットコンディションのピッチに足を取られ、悪戦苦闘する様子が散見された。
浦和南が誇るパワフルな前線2トップは、ボールを収めることはもちろん、鋭いプレッシャーで相手後方から自由にさせない。また、CBコンビは強さと安定感で圧倒。終始チームを鼓舞し、前半を無失点で切り抜ける。
対する越ヶ谷は序盤こそ躓いたものの、主将のDF内田選手を中心に守備陣が奮闘してリズムを作ると、徐々にプレッシャーを剥がし、前線までボールを繋ぐシーンが増える。しかし好機演出にまでは至らず、1-0のまま前半を折り返す。

後半

浦和南(4-4-2)
越ヶ谷(4-4-2)

浦和南

後半に入り、浦和南は攻守にわたって貢献度の高かったFW花里選手を交代。各選手ポジションを入れ替えながら流動的に、チャンスをうかがう。
後半15分過ぎから、越ヶ谷は少しずつ攻勢に転じる場面が増えるものの、最後のシーンでは浦和南の集中した守備ブロックに阻まれゴールに至らない。浦和南も前半に引き続いてチャンスこそ演出するが、ゴールには至らず、均衡した展開が続く。
試合終盤にかけて越ヶ谷がDF内田選手を前線に上げるなど、前線に人数を掛けて前がかりに出たのに対し、後半38分に右サイドの突破から折り返しを、中で待っていたFW丸山選手が合わせてゴール。浦和南が大きな追加点を挙げる。さらに2-0とリードを広げたアディショナルタイム突入後も、浦和南は左サイドからのクロスをFW丸山選手が頭でねじ込んで勝負あり。粘る越ヶ谷を振り切り、浦和南が3回戦進出を決めた。

次戦は埼玉県北部の雄、成徳深谷高校。この難敵との一戦で勝利を収め、ベスト8では浦和学院と浦和東の勝者による「浦和対決」を目指す。


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