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【高校サッカーレポート】越谷西高校vs立教新座高校(第100回全国高校サッカー選手権大会 埼玉県予選決勝トーナメント 準々決勝)

第100回全国高校サッカー選手権大会 埼玉県予選決勝トーナメント
準々決勝
埼玉県立越谷西高等学校 vs 立教新座高等学校

日時:2021年10月30日(土)11:05キックオフ
会場:浦和駒場スタジアム
天気:快晴
気温:17℃
湿度:50%
風:無風
ピッチコンディション:良好

試合結果
越谷西 0(延長)3 立教新座
(前半 0-0)
(後半 0-0)
(延前 0-1)
(延後 0-2)

越谷西はSリーグ参加校のため、今大会は決勝トーナメントからの登場。前週の三回戦では、インターハイ県予選覇者の正智深谷から劇的勝利を収め、準々決勝に駒を進めている。
一方の立教新座はインターハイ県予選ベスト8のため、決勝トーナメント二回戦から登場。初戦の国際学院戦では3-2、続く三回戦では埼玉平成に4-2と勝利。やや失点が目立つものの、それを上回る得点力で順当に勝ち上がってきた。
年間を通して行われるリーグ戦は、越谷西がS2Bリーグで暫定(※2021年9月26日更新時点)7位、立教新座はS2Aリーグで暫定(※2021年9月26日更新時点)首位に付ける。
正智深谷を破った越谷西が勢いそのままに準決勝へ駆け上がるか、立教新座がインターハイベスト8の意地を見せるか。越谷西のキックオフで、栄えある準々決勝の火蓋が切られた。

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両校スターティングメンバー

越谷西(4-4-2)

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立教新座(4-2-3-1)

立教新座

前半

立ち上がりから攻める立教新座、守る越谷西という構図が明確となる。
6分、立教新座が迫力満点のセットプレーからゴールへ襲い掛かると、続く8分、11分にも左サイドから立教新座のMF大塚が左サイドからクロスで好機を創出。積極的な姿勢で立教新座が試合の主導権を握る。
14分、またしても立教新座の左サイド大塚が、今度は切り込んでペナルティエリア内へ侵入、折り返して絶好のチャンスを演出するが、越谷西のディフェンス陣が身を挺してブロック。越谷西は序盤から攻め込まれるが、三回戦で正智深谷を1点に抑えた自慢の守備が光る。攻めてはキープ力の高い中盤の長谷部碧を中心にボールを保持しながら、攻撃の機会をうかがう。
越谷西は30分過ぎから越谷西も流れを掴み始め、廣瀬監督も流れを呼び込むべくシュートを意識するよう指示を飛ばす。すると越谷西は37分、DF井上が逆サイドのMF松坂へショートカウンターのフィード。ボールを受けた松坂がそのままシュートまで持ち込むが、これは立教新座GK戸田がセーブ。それでも監督の指示通り、シュートへの意識が強く現れたシーンであった。
前半は総じて立教新座が攻勢に出る中、越谷西も随所で持ち味を発揮する展開となったが、スコアレスで折り返すこととなる。スタンドでは比較的チャンスを演出し、押し込む時間帯の多かった立教新座の保護者の方の歓声と、惜しいシーンでのため息が目立った。

後半

立教新座の攻勢は後半も変わらない。5分、左サイドから切り込んで中に折り返してFW太田が合わせるも、シュートはヒットぜずGK竹内に阻まれてしまう。
一方で前半あまり決定機に至らない越谷西だったが、後半ようやくチャンスを演出する。9分、南雲が左サイドからドリブルで駆け上がり中に折り返すと、MF松坂がシュートするも空振り。ルーズボールをMF井上がシュートを放つが、体制も悪くゴールを大きく逸れる。
25分、立教新座のMF石田がパスカットからショートカウンターで左サイドへ展開。鮮やかな攻撃でシュートまで持ち込んだ立教新座だったが、これはクロスバーを直撃。そしてこのシーンから両チームの攻撃の応酬が激しくなる。
28分には越谷西が右サイドから攻撃を開始。クロスは一度流れるが、逆サイドで拾ったボールをMF中山が折り返し、中で待っていたフリーの選手が合わせて決定機。しかしシュートは上手くヒットせず、枠を捉えることはできない。
前半に引き続いて攻め立てる立教新座と、前半を耐え抜いて後半勝負の越谷西。お互い後半に入ってチャンスは増えたものの、ラストパスやシュートシーンで最後の精度に欠いてしまう。その後も両チーム一進一退の攻防が続いたが、最後まで決め手に欠いて80分が終了。

準々決勝は第一試合から延長戦に突入した。

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延長前半

互いに疲労が色濃く見える中で迎えた7分。立教新座の右サイドのロングスローから頭で合わせると、ボールはGKを超えるが越谷西MF長谷部がヘディングで間一髪クリア。延長に入ってからも瀬戸際の攻防が続く。

そして直後の8分、ついに均衡が破れる。立教新座が右サイドからロングスロー。途中出場のFW齋藤から放たれたボールは、競り合った越谷西DFの頭に当たってゴールへ吸い込まれる。立教新座のベンチとスタンドで観戦していた保護者が歓喜に沸いた。

延長後半

開始早々1分に立教新座が得たコーナーキック。ニアポストに鋭く入ったボールは越谷西がクリアしたように見えたが、クリア時に越谷西のMF熊澤がハンド。このプレーで熊澤は一発退場となり、同時に立教新座にPKが与えられる。このPKを立教新座のMF熊谷哲人が冷静に左隅へ蹴り込み、GKの逆を突いて大きな追加点を奪う。

越谷西は攻撃の核となる熊澤を退場で失い、一人少ないながら2点が必要な状況に追い込まれる。必死に反撃を試みるものの、4分に立教新座に左サイドのフリーキックからDF今野に試合を決定づける3点目を頭で叩き込まれ万事休す。

そして試合が終了。80分攻めあぐねた立教新座であったが、延長戦で粘る越谷西を振り切り、辛くも準決勝進出を決めた。

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次戦は浦和南との対決。決勝トーナメント無失点の堅守を相手に、立教新座の攻撃陣がどう切り崩しに掛かるのか。注目の矛と盾の対決、立教新座が真価を問われる一戦となりそうだ。

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