産科麻酔科医が伝えたい‘2022年’無痛分娩~陣痛は痛い!編~
自己紹介の記事を書いてから日が経ちました。
私が日々勉強しているのは、すごく専門的なこと。
論文を読んだり、賢者のセミナーを見たり…
そのまま記事にしても、一般の人には響かないよな~と、むにゃむにゃ。
初めのテーマは、私の産科麻酔の入り口でもあった、‘無痛分娩’。
外来で、妊婦さんからよく聞かれる質問にも答えようと思います。
1.知ってほしい!陣痛ってどれだけ痛いか!
2.日本の無痛分娩の現状
3.痛みはギリギリまで我慢した方がいいの?
4.自然分娩より怖いよね?
5.実際痛いの?痛くないの?
6.赤ちゃんへの影響
7.病院選びのポイント
ざっくり、こんな感じ。
今回は、1’知ってほしい!陣痛ってどれだけ痛いか!’について。
有名な表です。
McGillという人が、昔、痛みをランク付けしたものです。
患者さんに対する複数の質問をもとに作成されています。
これを見ると、陣痛は…
打撲や骨折の倍
指の切断より少し弱い
!!!!
この痛みが陣痛の時に周期的に襲ってきます。
昔なので、’質問’という主観的なものが根拠になっています。
現代は、生理学的、神経学的にも、妊娠すると痛みに過敏になるということが示されています。
ただでさえ、強烈な陣痛を、妊婦さんは身体の生理現象で、より強く感じてしまうということです。
では、次回はその陣痛の痛みを緩和して
妊婦さんのストレスを軽減するべく無痛分娩が
現日本ではどのくらい普及しているのかの記事を書きます。
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