アスケン女の逆襲! ビール一杯事故の元

罪の宣告

昨日はお昼からお出かけと夜に飲み会の予定だったので、内心ちょっと気の緩みがあったというか、油断をしていた。
ちょうどその前の晩に自分の食事バランスが思ったより良かったので気を良くしていたのもある。13ロット構成で言えば主人公が非日常へと踏み出し自分の能力を過信して街のチンピラとかをしばき倒しているいつもの展開だ。そして、アスケンの女がこの機を逃すはずはない。果たして主人公に最初の試練が訪れる。(いくらなんでも展開が早いんじゃないか?いや、飲み会に行った俺が悪い……)

前哨戦

まず朝はいつも通りヨーグルトを食べる。無事食べ切れて一安心。ヨーグルトを大きな器で買って賞味期限を切らして捨てるのは罪悪感が大きい。

そしてお昼に出発するまでに飯を食う予定だったのだが、色々準備をしていたら思ったより時間を食い、家を出る30分前にようやく食事の用意を始める始末。いきなり暗雲が立ち込める。飲み会だとどうせタンパク質が足りない!

前の日に買ってあった鶏ももを調理しなくてはならない。ちゃんと焼くにはそれこそ30分はかかるので、しょうがない、小さめに切って茹でることにした。ついでに素麺も茹でて、最後は麺つゆでかき込み、セーフ。

予戦

麻雀を打つ。七対子の力で勝ち。アスケンの女は多分タンピンメインの待ちが綺麗な打ち手で、こちらの打ち方を見て牌効率が悪い、64点とかいうタイプだと思う。

本戦

飲み会の開始である。とは言えそもそも飲み会でアブラ物を食べるともうしんどい胃腸をしているので、この日は魚と煮物を軸にしたお料理を注文してあった。更にさらに、飲み放題メニューにしてあったので最初だけビールを飲み、あとは全部烏龍茶にすることでカロリー対策も万全。

流石に勝利条件の85点を上回るとは思っていなかったが、負け戦を上手に切り抜ける程度は出来ているのは確信していた。コースの内容も味方し、豆腐サラダや豆と芋の煮物など、思ったよりバランスはいい。60点は固いな。

以降はゼルダの話などを聞きながらお茶を飲み、まだ早い時間だったけれど満足して帰途についた。飲み会中は電波が悪く逐一アスケンに報告はできなかったので、メモしておいた品目を元に電車の中でちまちまと打ち込んでいく。すると結果は次のようだった。

飲み会の内容を入れた内容。適正、か……?


塩と油が多いのはしょうがない

ふふふ、ははは、あーはっはっは!そうだ、バランスさえいい店を選んでおけば飲み会だって怖くない!

だが、俺はあることを忘れていた。そう、ビールを計算に入れていなかったのである。

ちなみに入れるとこうなる。

脳内のアスケンの女が目を細めて口の端を吊り上げるのを感じる。ビール一杯で、結果がこれだけ変わる。

思えば、最近残業終わりに飯を食う時、必ず缶ビールを共にしていた。深夜に飯を食いたい訳もなく、うさを晴らすためにスーパーで買い物かごに入れて帰る。

23時半から飲酒をすることに罪悪感がなかった訳ではないが、糖質カットのやつだし、そんな変わらんやろと思っていた。

仕事終わりに手早く飯を作り、風呂に入り、酒をあおり、気絶するように寝る。全部酒のせいという訳ではないだろうが、もし毎夜の酒を抜いておけば、肝機能に影響は出なかったのではないか。

打ちひしがれる俺に、アスケンの女が笑顔を向けている。

ひとまず、ちゃんとしたアルコールは当分飲まない。ただビールが無いと辛い日々を乗り越えられるか分からないので、ノンアルコール、0糖質、0脂質の代用ビールは許して欲しい。

こうして、現状の不健康を招いた最大の要因が分かった。少なくとも深夜に酒を飲むべきでは無い。きっと睡眠にアルコールは不要だろうから。

だが光明も見えた。ビールを飲み続けていた人間がそれを止めればどうなるか?糖質脂質バランスが改善しないはずがない。

ここからはハンデなしだ、待ってろアスケンの女!

総合成績 1勝1敗

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