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大学・大学院・教育・研究のあれこれ

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#受賞

運転時居眠り検知技術について解説しよう:電気通信普及財団賞受賞

折角なので,この記事では運転者の居眠りを検知する方法を紹介しよう.素人向けに書くので,玄人は黙っていてもらいたい. 表題の通り,ウェアラブル心電計を用いて運転中の居眠りを検知し,交通事故をなくそうという研究の成果にて,電気通信普及財団賞(テレコムシステム技術賞)を受賞した.今回授賞対象となったのは,IEEE TBMEに掲載された以下の論文だ. Fujiwara, K., Abe, E., Kamata, K., Nakayama, C., Suzuki, Y., Yama

日本鉄鋼協会 計測・制御・システム研究賞を受賞

「モールド内溶鋼流動のリアルタイム推定」の研究成果にて,日本鉄鋼協会 計測・制御・システム工学部会より,部会賞である計測・制御・システム研究賞を受賞した.これは,JFEスチールの橋本佳也氏が中心となって取り組まれた研究の成果である. 本研究成果は論文として Metallurgical and Materials Transactions B にて発表している. Y. Hashimoto, A. Matsui, T. Hayase, and M. Kano, “Real-T

化学工学会技術賞を受賞:高炉操業支援

「高炉溶銑温度制御ガイダンスの実用化」という業績にて,化学工学会技術賞を受賞した.この技術開発と実用化には,JFEスチールの橋本佳也氏が中心となって取り組まれた.成果の一部は,橋本氏が当研究室(京都大学大学院情報学研究科システム科学専攻・ヒューマンシステム論分野)で社会人博士課程に在籍されていた当時のものである. 以下で,この技術について簡単に紹介する. 開発の背景鉄鋼製品の原料である鉄は,鉄鉱石(酸化鉄)とコークス(炭素)を高温で反応(還元反応:酸化鉄+炭素→鉄+二酸化

日本鉄鋼協会澤村論文賞を受賞

日本鉄鋼協会(ISIJ)の英文ジャーナル"ISIJ International"に採録された論文が,2020年の澤村論文賞に選ばれたとの連絡があった. Yoshinari Hashimoto, Yoshitaka Sawa, Manabu Kano: Online Prediction of Hot Metal Temperature Using Transient Model and Moving Horizon Estimation ISIJ International

JCEJ Outstanding Paper Award 受賞

化学工学会(SCEJ)の英文ジャーナル"Journal of Chemical Engineering of Japan (JCEJ)"の編集委員会から,私も共著者にしてもらっている論文が Outstanding Paper Award 2019 に選ばれたとの連絡があった. 今回の授賞論文 S. Kim, K. Mishima, M. Kano, and S. Hasebe, “Database management method based on strength of