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大学・大学院・教育・研究のあれこれ

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#プレゼン

プレゼンテーションの心構え

講演でも学会発表でも,プレゼンテーションの準備をしているときに,そしてプレゼンテーションの本番前に,私が強く意識していることがあります.それは,自分のプレゼンを聞いてくれる人達は貴重な時間を割いて聞いてくれるのだから,それに見合う以上の価値を届ける,聞いて良かったと思ってもらえるプレゼンをする,ということです.そういう想いがプレゼンの質を高めますし,自分のプレゼン技術を向上させます. もちろん,プレゼンの中身が重要であることは当然です.あなたがプレゼンする立場になったら,そ

私自身のプレゼンテーション

優れたコーチが優れたプレイヤーだったとは限りませんが,プレゼンテーションが下手な人にプレゼンテーションを教えてもらいたいとは思わないでしょう.ここまでプレゼンテーション・アドバイスと称して色々と書いてきましたが,私の言葉に説得力を持たせるためにも,少しこれまでの経験を書いておきます. 研究発表・プレゼンテーションのアドバイス プレゼンテーション・アドバイス(1):プレゼンが成否をわける プレゼンテーション・アドバイス(2):スライド作成の前にすべきこと プレゼンテーション・

プレゼンテーション・アドバイス(7):質疑応答で守るべきルール

最近の学生はプレゼンが上手だと感じます.もちろん個人差はありますが,一昔前に比べれば総じて上手になっていると思います.それに,ここで述べているようなアドバイスに従って,スライドと原稿を用意し,徹底的に練習すれば,それなりに上手なプレゼンはできるはずです.できないとしたら,それは準備不足が原因でしょう. 問題はその先です.質疑応答です.どれだけ上手に発表しても,質疑応答がダメだと評価は低くなります.口先だけで,内容を理解していないことが露呈してしまうからです.このため,質疑応

プレゼンテーション・アドバイス(6):発表本番時に守るべきルール

発表までに十分な準備をしてきました.いよいよ発表本番です.ここでは,発表本番で守るべきルールを示します. <発表のルール> 1) 発表原稿は見ない.もし持つなら工夫する. 2) 発表態度で好印象を与える. 3) 聴衆を見ながら話す. 4) ゆっくりと大きな声で話す. 5) 強調すべきところで強調する. 6) ポインターを振り回さない. 7) 時間を厳守する. このルールを守るだけで,拍手喝采を浴びるプレゼンにはならないまでも,目的を達成できいるプレゼンに近付きます.ここで

プレゼンテーション・アドバイス(5):原稿作成・推敲・練習・練習

前回,ようやくスライド作成まで漕ぎ着けましたが,発表本番までにすべきことが残っています.原稿の作成,原稿とスライドの推敲,そして練習です.今回はその重要性を説きます. 原稿を作成し,スライドと共に推敲する「スライド作成のルール」に従って,思い描いたストーリーに沿ったスライドができたら,発表原稿を作成します.「スライド作成前にすべきこと」を実行していれば,プレゼンテーションの目的は明確になっているはずですし,誰が聴いてくれるのかも把握できているはずですし,伝えたいことに優先順

プレゼンテーション・アドバイス(4):スライド作成時に守るべきルール

スライドを作成するにあたって,守るべきルールを示します.ルールと言っても難しく考える必要はありません.聞いてくれる人の立場になってスライドを作ればいいだけです. <スライド作成のルール> 1) 各スライドに簡潔なタイトルを付ける. 2) ページ番号を書く. 3) 単色の背景にする.模様やグラデーションは使わない. 4) 文字色と背景色にコントラストをつける. 5) 24ポイント以上の大きな文字を使う.複数の図を1枚にまとめる必要があるなど,文字を小さくしたい場合でも,18ポ

プレゼンテーション・アドバイス(3):スライドの枚数と構成

発表本番を控えて,まず,誰に何を伝えるためにプレゼンするのかを明確にしました.内容には優先順位を付けて,どのような順番で話すかも決めました.そこまでできてから,スライドと原稿の作成に取り掛かります. 大事なのは中身最も大事なのはプレゼンの中身です.伝えたいことです.当然のことなのですが,重要なことは確実に伝えないといけないので,書いておきます. 大学で,卒業研究や修士論文の発表会が近付いてくると,希にですが,それほど凝ったスライドを作成する時間があるなら,もうちょっと研究

プレゼンテーション・アドバイス(2):スライド作成の前にすべきこと

上手にプレゼンテーションする方法というと,つい,見栄えするスライドの作り方に目が行ってしまうかもしれません.しかし,聞いて欲しいこともないのに綺麗なスライドを作っても虚しいだけです. みんなにこれを伝えたい,どうしても伝えたい,そういう情熱と伝えたいことがあれば,人を惹き付けるプレゼンテーションに近付けます.あなたの熱い想いが聞き手の心を掴みます.伝えたいことに関心を持ってもらえます.綺麗なスライドや上手な話し方は,伝えたいことと情熱があってはじめて意味を持ちます. 伝え

プレゼンテーション・アドバイス(1):プレゼンが成否をわける

プレゼンテーションが上手でないばかりに損をしている人は少なくありません.伝えたいことが伝わらない.うまく説明できない.研究成果の凄さが伝わらない.提案プロジェクトの重要性が伝わらない.自分のアイディアの方が優れているのに採用されない.就職活動がうまくいかない.様々な場面で,プレゼンテーション能力が結果を左右します.だから,プレゼン能力を高めておくとお徳です. ここでは,学会や講演会での発表を念頭において,良いプレゼンテーションをするために知っておくべきことや実行しておくべき

話し方入門 - 学生に読んでおいて欲しい本

デール・カーネギーの名著「話し方入門」には,人前で上手に話すための秘訣が書かれている.もちろん,単なるハウツウではない.人に伝えたいと切望するものがあること,周到に準備をすること,練習に練習を重ねて自信を持つこと,始め方と終わり方に注意すること,わかりやすく話すこと,そして,美しい言葉を身に付けることなどが挙げられている.人前で話すことの重要性を認識し,上手に話せるようになりたいと願う人にはきっと役立つはずだ. 先に,お勧めの書籍として,デール・カーネギー(Dale Car

遠隔講義で質問やコメントをもらう方法

リアルタイムに遠隔講義を行う場合,チャット機能を使って質問を受け付けることができる.学生にしても,教員の話を遮らずに質問できるので,質問しやすいだろう.当初はこれがいいと思っていたのだが,実際にはチャットの書き込みを見落としてしまうという問題がある. 今日の講義で,チャットより"Comment Screen"が良いと感じた. 「プレゼンをニコニコ動画みたいにする」で(使い方も含めて)紹介したアプリだ. 事前の準備はほとんど何もなく,講義の最初に2次元バーコードを読み取っ

もう英語プレゼンは自分でしなくていいぞ

Google Cloud Text-to-Speechというサービスがあります. ニューラルネットワークなど,グーグルの機械学習パワーを炸裂させたサービスで,30以上の言語と方言に対応し,テキストを180種類以上の自然な声で読み上げてくれます. 実際に試してみると,本当に自然です.いや,自分の発音は悪いからよくわかりませんが,そんな気がします.しかも,英語なら,イギリス,アメリカ,オーストラリア,インドと,地域の特徴を捉えた話し方(訛り)を再現してくれます.面白いです.

プレゼンをニコニコ動画みたいにする

"Comment Screen"というアプリを教えてもらいました. 自分のデスクトップがニコニコ動画みたいになります.パワーポイント(PowerPoint)やキーノート(keynote)でのプレゼンテーションもニコ動みたいになります.使い方はとても簡単で,すぐにニコ動みたいになりました.楽しいので,お勧めです. "Comment Screen"にアクセスし,Windows版,Macintosh版,Linux版と揃っているので,欲しいものをインストールします. アプリを立

大学や大学院で身に付けておきたい力

毎年,研究室に新しく入ってきてくれた学生に,あるいは研究室配属を前にして研究室を見学しにきてくれた学生に,研究室で取り組んでいる研究テーマに加えて,必ず伝えていることがあります.それは,指導教員として学生に何を求めているかです. 大学や大学院は教育機関ですから,研究室での研究を通して身に付けて欲しいものがあります.私が,学生に大学や大学院(修士課程)で身に付けて欲しいと考えているのは,以下の4つの力です. 必要な知識を自分で修得できる研究室に配属されて研究を始めたばかりの