A watched pot never boils. 眼瞼下垂手術-患者に必要なマインドセット-
心構えとでもいいましょうか。このマインドセットを持てばあなたの手術は成功に近づきます。
医療に100%を求めないこと。医療の不確実性を理解すること。左右差は誰にでも存在することを知ること。
目元は造形手術ではなく、機能の手術であり、機能のロスを最小限にすることを優先すること。そのために造形を犠牲にすることもあります(逆に造形のために機能を犠牲にすることもある)。
目元の変化が表情筋のバランスに影響を与えることを理解すること。
そして術後の経過に時間がかかること。
“A watched pot never boils”ということわざを聞いたことがありますか?
火にかけたやかんをじっと見つめてる限り沸騰しないよという意味。あなたも経験あるでしょう。まだかまだかと待てど暮らせど沸く気配がない。そして注意を他にそらしたその瞬間にグツグツ沸騰し始めます。
術後の顔を鏡で見れば見るほど腫れは退きません。鏡を見ずに過ごしている間に腫れは退くのです。
だから目元を手術したことを忘れ、普段通りの生活をすることが大事。
そして手術結果、どうなるでしょうか。想定されるシナリオは無数に幅広く存在します。数え切れないほどのパラメーターが一度に変動します。一方眉位置の変動という、わかりやすいパラメーターですら予想できません。眉位置が高いままの人もいれば、ズドンと落ちる人もいる。それだけで目の形は雲泥の差が生まれます。
こちらのシワが取れたらあちらに新しいシワが生まれるということも。(例:おでこジワが消えて眉間と鼻根部、目尻にシワが増える)
結果の予測が難しいということでございます。
だから手術後の結果をピンポイントで期待しないこと(例:アーモンド型で二重幅が8ミリでまつげの角度はこのくらいで。。。みたいな)。
予想しない結果が紛れ込むことを理解すること。それらを理解し、術後の経過を寛大な心で結果を受け入れること。旅と同じです。
実際手術後の幸福度は造形の美とあまり相関しておらず、むしろマインドのほうが大きく影響していると普段の診療からつくづく感じ入っておる今日このごろです。
そういえばのしつこい口内炎
しつこい口内炎。鏡で繰り返し見ては「治らないなあ」とため息つきますよね。でも鏡見ないで生活してたらいつの間にか治ってるの。鏡みてる限りあの手のものは治らないんですよ。きっと。
あとがき
YouTube見ながらパスタをよく作っています。
お湯が沸くの待つのもしんどいですよね。見つめてると澄んだ水はシーンとして静かなまま…目を離せばいつの間にかグラグラお湯が沸いてます。