AGAに対する治療
今日は、AGA(男性型脱毛症)に対してどんな治療をすれば良いのか、説明いたします。
AGA治療については、日本皮膚科学会がまとめた「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」が、ゴールデンスタンダードになっており、多くの治療施設ではこれを参考に治療していると思います。
AGAに対して医学的根拠に基づいて推奨される治療法(推奨度AおよびB)は、以下の6項目です。
・フィナステリド内服 (男性のみ推奨度A)
・デュタステリド内服 (男性のみ推奨度A)
・ミノキシジル外用 (推奨度A)
・自毛植毛 (男性のみ推奨度B)
・LEDおよび低出力レーザー照射 (推奨度B)
・アデノシン外用 (男性のみ推奨度B)
これらが一般的なAGA治療だと思ってください。
これ以外の治療は、本ガイドライン上では推奨されていません。他の治療は、効果や安全性もありそうでもまだ根拠不十分で、ガイドラインでは推奨されていないか、触れていない事もあります。
なぜかというと、通常数年前までの論文発表をもとに、ガイドラインに採用されるか判断されることが多いためです。
AGAに限らず、診療全般に言えることですが、ガイドラインに触れられていなければ全否定、というわけでもありません。
しっかりとした説明と同意のもとで治療を始めていくことが大事です。
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