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皆が重加工する世界になったコスプレ写真の行く末は・・・(表)

今時アップされるコスプレ写真は、加工するのが当たり前のになったと言っていいでしょう。カメコが加工した写真はアップされず、レイヤーが追加加工したりするのが当たり前だったり、もはや原型のない加工ができるカメコがちやほやされる時代です。
「重加工」自体は個人の自由で済ませてしまってもいいのですが、私はコス写真を供給する立場でいるので、今後の動向予測はしておきたいものです。
まずは考慮したい因子を列挙しますそして、今後のカメコの方針を検討します。

一般的な動機

そもそも人には「承認欲求」「発信欲求」があります。よりよく見られたいという欲求はまず「加工」自体に動機を与えるのに十分です。
もう一つ考慮したいのは、「コスプレ写真」であるということです。隠れた免罪符かもしれませんが、そのキャラに近づけるということが動機になるので、「重」加工は許される、ということになります。(仮にポートレートやスナップ写真と言いつつ、本人の原型がないレベルでの重加工がされていたら、ちょっと良心が咎めませんか?)

レタッチツールについて

そもそもの「加工」の普及にはレタッチツールの普及があるからです。広まるレタッチツールというのは、誰もが、手軽に、不自然にならず、レタッチできるものです。
こういったツールは、自撮りのレタッチという需要から始まったということが重要です。自撮りの写真を加工する方がむいているということと、プロ向けのツールと違って扱いも簡単です。つまり、
自撮りのような写真の加工に向いている
細かい設定がない代わりに、レタッチの方針が内部で決まっている
という側面があります。

SNSプラットホームの動向

SNSプラットホームは、自身のプラットホーム内で広告をできるだけ見てもらうビジネスモデルになっていることが多いです(有料会員みたいなものもありますがそれについては取り扱いません)。そのために、「皆がよく見るコンテンツ」を表示するようになります。つまり、一部の、影響力のあるコンテンツ優遇するということです。そのため、魅力的な写真というのは、より目立つようになります。つまり、「重加工」がうまくいっていれば、魅力的であり、それはより見てもらえるようになります。その成功体験が、「重加工」を後押ししていると考えられます。

もう一つ、生成AIによる新しい潮流も気になります。それは、あまりに強い画像の加工は忌避される傾向にあるということです。
画像の加工によって、人を騙す、煽動する、ということが実際に行われて、問題として大きく取り上げられました。このことから、グローバルなSNSプラットホームとしては、加工の少ない画像を好む方向も見えていますが、現時点ではまだ限定的でしょう。
ポリコレの風潮もありますが、まだ企業レベルへの影響であって、個人でやっていることに影響はなさそうです。

結論

一応の懸念材料として、「重加工」を抑制する流れもちょっとはありそうですが、「重加工」を止めることはないでしょう。

カメコとしてどうするか?

まずは、重加工があたりまえという現在と未来を受け入れるしかないと思います。ただ、重加工があたりまえなら、その備えをしないといけないと思います。

まず、誰が加工するかを事前に考えた方がよいです。レイヤーさんが加工する場合は、レタッチアプリで加工しやすい写真の方が好まれるかもしれません。加工しやすい写真というのは、自撮りっぽい距離の写真です。顔のアップ気味で、陰影が少なければなおよいのです。

もし、カメコ側がレタッチする場合は。レイヤーさんの好みの加工の方針、重加工の度合いを把握しておいた方がよいです。同じ重さの加工をするとしても、方針によって全然違う仕上がりになってしまうこともあると考えられるためです。
撮ったレイヤーさんが、おかかえの重加工カメコがいる場合は、まずあなたの写真は使ってもらえないと思いますが、どの程度までレタッチをすればよいのか知って、そのレベルの加工をすると採用率は上がるはずです。


カメコ側でそこまで把握するのは無理、そこまで重加工をするのは無理、と思うのは御尤もです。これは『表』の議論です。もうちょっと毒気のある『裏』も書いてまとめようと思っています。

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