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皆が重加工する世界になったコスプレ写真の行く末は・・・(裏)

前に書いた『皆が重加工する世界になったコスプレ写真の行く末は・・・(表)』の別の側面について論じます。そのため、表を読んでいただいた方がわかりやすいと思います。
そして、『表』でもちょっと毒気はあったかもしれませんが、今回はもう少し強めにいきます。なぜなら、本文のまとめ方は、レイヤーさんの動機に踏み込むからです。
また、動機は本当に多種多様だと思いますが、きわめて少数になるカテゴリの人たちの場合は扱いません。

本文での重加工とは、本人の面影がなくなる一歩手前程度の加工のこととします。(本人の面影がなくなる加工はもれなく重加工です)
また、本文は「承認欲求」によりフォーカスして論じていますが、その観点以外にも独立した価値はあると思います。あえて強めにフォーカスしていることに注意してください。

動機の分類

「承認欲求」「発信欲求」がありますが、誰に承認してほしいのか、誰に発信したいのかで分類できます。

  • 友達に承認してほしい

  • カメコの中の姫

  • 幅広くいろんな人に承認してほしい

友達に承認してほしい

大多数はこのグループになると思います。友達同士で「かわいい」「かっこいい」「美人すぎる」「イケメン」と、良い評価をしあう仲での発信です。
キャラに近づけるために重加工をしますが、それは外部のためではなくて、内輪への発信のためです。
あわよくば外部の人からも承認されたいとは思うでしょうけど、批判や、こころよく思わない人の言葉を受けるリスクもあるので、内輪での発信に終始します。
このグループは、レタッチツールの進化と一般化、SNSプラットホームの抑制圧も少ないので、将来的に重加工がもう少し強くなると思います。

カメコの中の姫

閉じたグループ内での「承認欲求」ではありますが、友達からカメコまでの範囲に広がっています。友達だけではなくて、業界がわかっている人の中の承認欲求だけで満足しようとしているグループです。
(もしかしたらお金稼ぎにジョブチェンジする可能性もありますが、それは幅広くいろんな人に承認してほしいカテゴリになります。)
業界で閉じている理由は、批判や、こころよく思わない人の言葉を避けるためです。業界がわかっている人でしたら、的外れな批判も減ります。また、カメコから献上される写真も来ます、大いに承認欲求が満たされるでしょう。
このレベルの人は、ある程度美人なので、若干重加工の度合いは減ります。少なくとも、本人の面影が残る程度の加工で十分なのですから。さらなる重加工がやりやすくなったとしても、不自然になるリスクがあるので飛びつかないと考えられます。
そのため、このグループでは、現状維持となると思われます。

幅広くいろんな人に承認してほしい

いろんな人に承認してほしいと言っても、さらにその源流には別の理由があるかもしれません(フォローワーを単に増やしたいだけ、お金稼ぎへのジョブチェンジを狙う、別にクリエーターをやっている場合もそうです)。
その動機がいずれであっても、まずは幅広い範囲で目立つことが重要なので、今後も重加工になっていくと思います。
(もちろん源流が何かによって論じれることもありますが、きりがないのでこの括りで共通すると思われる傾向にまとめています)
ただ、SNSプラットホームが一番抑制したい重加工は、この分類の方と思われるので、プラットホームの方針が変われば締め出される可能性もあります。

再度確認

こちらの分類は、少数の例外について伝えてるわけではありません。
コスプレをしていて友達にのみ承認されればよいと思っている人に、美人で昔からバレエをやっていて食事制限をして身体も整っている人なんて、いるかもしれませんが、超レアでしょ?すごい勢いでカメコにちやほやされまくって、場合によってはお金も稼げるようになることうけあいです。

カメコとしての接し方

友達に承認してもらえれば満足な人にはどういう写真をあげればよいか

先にですが、このグループにうまく入っていくのは難しいです。カメコでありレイヤーである、とか、レイヤーさんと歳が近そうな若者とか、たまたま知り合いの伝手があったとかでない限りは難しいです。(がつがつしていないし、精神的に見てて安心できるグループなので、そういう意味で魅力的なんですがね)
このグループは、自撮りマスターが多いと思われます。そのため、自分たちの方がいい映りかた、(スマホなどの)カメラアングルを熟知しています。それにはなかなか勝てないでしょう。
仮にこのグループを撮る場合には、カメラマンがいないと撮れない写真を撮ってあげた方がよいのではないでしょうか。

カメコの中の姫にはどういう写真をあげればよいか

自分が作りたい写真をあげればそれでいいのではないかと思います。
やっぱり多灯ストロボを用意して、ゴリゴリのレタッチをした写真の方が喜ばれる確率は高いとは思いますが、写真の多様性を認める割合が多いです。
(若干個人的な経験でもありますが、最高に諧調が綺麗に出ている自然光の写真でもいいと思ってくれる人はいます。)
なぜなら、カメコにちやほやされたいので、幅広い意味での写真に理解があります。
もしかしたら、レタッチができるお抱えカメコがいるかもしれませんが、対抗せず違う方向でいい写真を渡せればいい気がします。それはあなたにとって得意な撮り方なので。
あとオススメなのは、みんな立ちポーズで撮っていたら、ベンチに座ってもらうとか、他の人が使わない方向を使うとか、そういうユニークさが喜ばれます。

幅広くいろんな人に承認してほしい人にはどういう写真をあげればよいか

先ほど説明した「カメコの中の姫」よりは、写真の多様性を好まないはずです。なぜなら、本人のブランディングがあるので、出てくる写真に差があるとよろしくないからです。
また、このグループでレイヤー活動がうまくいっている人には、お抱えの重加工をするお抱えカメコがいる可能性が高そうです。
仮に撮るとしたら、自分もゴリゴリに重加工をして、他の人が使わないようなフィルターでいい雰囲気を作る(エモいレトロ調とか・・・)ような、とりあえず目立つ感じが攻めるしかないでしょう。

再度確認

こちらの分類は、少数の例外について伝えてるわけではありません。
友達の中で認めてもらえればよいのに、写真自体の良さは重要度が減ります。写真としてのコントラストがしっかりとしてて、空気感があって、1億画素オーバーの写真なんてオーバースペックでしょ?


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