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二等無人航空機操縦士の資格を取得するまでの個人的備忘録 - 試験編(限定解除も含む)
前回からの続きです。
備忘録なので、具体的には経験談まで知りたいと思う方が読んでいただければと思いますが、まずはまとめから入ります。
学科試験は、しっかり勉強をすればなんとかなると思われる。
基本の実地試験自体はドローンに対する慣れとイメージトレーニングでなんとかなると思われる。
限定解除の試験は、日程がすぐに埋まってしまい、調整するのが大変苦労した。
限定解除は実は難易度が高いかもしれない。(最後にどうしたらよいのか解法を考えます・・)
基本の実地試験と学科試験
まずは予約をとる際に注意していたこと
5回の講習があるのですが、その5回目の講習と試験の間が空かないようにするように注意していました。
これは、せっかく講習で練習をしたのに、時間が経って下手になったり、忘れてしまうことを避けたかったためです。(特定飛行でないので、今まで通りドローンの飛行練習をすることができましたが、東京の飛ばせないところに住んでいたので、近場で、あまりコストをかけずに飛ばせるところを知らなかったためです。)
これは、後に話す限定解除の実技試験でも同じことです。
基本の実地試験の予約と最後の講習
私としては、平日に有給休暇をとってでもいいので行くつもりでしたので、すぐに予約はとれるだろうと思っていましたが、結構甘かったです。
基本の実地試験の予約をとろうとしたら、3週間程度先になってしまいました。
その既存の実地試験の前になるように、最後の講習を入れました。
学科試験の範囲の変更
無人航空機操縦士の資格の取得には、やることが多いにも関わらず、順番にこなしていこうとしていました。CoCoPaさんの提供するe-ラーニング教材は、1度目はさっと終わらせてから、実地講習を受け始めたくらいです。実地試験が少し先になることがわかってから、再度学科試験に目を向けました。
そのころはちょうど、学科試験の範囲が変わる数日前の状態で、急いで試験を受けた方がよいとCoCoPaさんの提供するe-ラーニング教材の中に書かれていました。
実地講習もたまに予約がとりにくいこともあり、最初にe-ラーニング教材をこなしてからしばらく見ていませんでした。この範囲の変更は寝耳に水です。
このままではどうしても試験の範囲が切り替わったあとにテストを受けないといけなさそうでした。
学科試験を受ける
学科試験会場はいくつかあったので、最寄りの場所は無理そうでしたが、すこし離れた(といっても電車の運賃で100円程度の差)ところではすんなり予約をとれました。
具体的には覚えていませんが、5日か1週間後くらいにとったと思います。
勉強は、e-ラーニング教材を再度見直して、テストもすべて解きなおす。それだけです。
テスト会場はCBTセンターのようなところで、ありとあらゆるCBTが可能な試験を実施しているような場所でした。
実際に問題を解いたら、、、まあまあ迷う問題が出てくる。
でもまあ、ちゃんと勉強はしたつもりでしたので、一発で合格できました。
実地試験最後の講習
実地講習自体もちょっと日が経っていたので、次のようなイメージトレーニングを何度かしていました。
点検に関する動画を見ながら自分でも点検項目を言っているような気になる
動画の内容と習ったところに差がある部分は、動画を止めてもいいので自分で修正をして点検項目をこなした気になる
ドローンの実地試験の動かし方の動画を見る
このあたりをこなした感じでは、もう問題ないだろうな、という気分でした。
基本の実地試験
実地試験はスクールと違う場所なので、電車で移動し、駅までスクールの方が迎えに来てくれる形態でした。
わりと早く駅に着きましたが、迎えに来た方もわりと早く来てくれました。私一人のみ試験を受ける状態だったらしく、すぐに駅を出発しました。
車の中では、気になることをなんでも質問をしてくれとのことでしたが、ずっとFPVドローンの話をしていました。
実地試験は、まず飛行計画のテストから始まりました。
特に難しいということもなく、終了しました。
次に実地試験です
会場ではヘルメット必須でした。試験官と補助試験官に見ていただきました。
緊張はしましたが、点検等はまったくミスしなかったと思います。この点は練習した内容と差を感じなかったので、省略します。
操作に関する部分ですが、減点区間に入りそうになったら補助試験官が警告で音を出してくれるそうです。
高さが変わったら途中で下げてください、上げてください、と指示があります。
普段のスクールとだいぶ違う感じは受けました。動かし方は同じであっても、スケール感はだいぶ違うし、高さの基準が見えにくいということからか、高さに関しては結構修正が入りました。方向を変える(ラダーの操作)をした際に高さも変わってしまうのか、結構修正が入りました。
ただし、減点区間に入りそうになる警告は一回ももらわなかったです。
というわけで、無事に一発合格を果たすことができました。
限定解除の講習と実地試験
限定解除の講習を受けるまで
限定解除は、目視外飛行と夜間飛行の両方を申し込んでいました。
実地試験に合格したあと、限定解除の講習を受けたいと連絡したところ、わりと多くの候補日を示してもらえました。
試験日からあまり遠くない時に講習を受けたいのは変わらなかったので、まずは試験日を確認。その月はすべて満席だったので、来月の試験日が皆勤になったら、来月初めのあたりに試験を受けようと、その月末に予約をしました。
しかし、来月の試験日が公開される日は夜まで予定があったため、次の日の朝に予約を入れることにしていたのですが、驚くべきことが発生しました。
全ての予約が満席で、まったく試験を受けることができない・・・(インターネットで予約です)
困ったことに、講習を受けてしまったら、1か月以上も空きが生じてしまいます。これはあまりにも学習効果を維持するのがもったいないので、講習の予定をキャンセルすることにしました。
1か月近く試験を受けることができないまま時間が過ぎることになりますが、本当にフラストレーションがたまっていました。
次は、月末の最終日に講習が終わるようにして、来月の中旬くらいになっても許容できるように準備をしておきました。
来月の試験日が公開される時間まできっちり聞いて、試験日が公開された瞬間に予約をするようにしました。
来月の1日が空いていたのですぐに予約!無事に試験まで予約することができました。
限定解除の講習
限定解除の講習自体はさほど難しくなかったです。具体的内容は試験の練習になり、知りたい方は、他のウェブサイトや、動画などでも探せると思いますので、そちらをご覧ください。
目視外飛行の手順などは、まったくもってご尤もな内容ですぐ頭にはいってきましたし、むしろ楽なんじゃないかと思うくらい。あまりよくないですが、規制が厳しくない時期に、目視外飛行をドローンで実施していたことがあったことが大きかったのではないかと思います。(2019年初旬ごろからドローンを所持していました。)
夜間飛行に関して、室内を暗くするといったことをしていても、ほとんどATTIモードにならなかったんじゃないかと思います。(あとで話しますが、このATTIモードにならなかったことがちょっとした失敗の原因になったと思います。)
限定解除の実地試験
実地試験への移動などは、基本の試験の時と同じでした。
違うのは、もう1人の方がいらして、私を含めて2人での受験ということになります。また、限定解除を2つ同時に試験を受けることになり、飛行計画のテストは2つ解くことになりました。
私はまずは夜間飛行の実地試験で、もう一人の方は目視外飛行のようでした。
夜間飛行ですが、早速やらかしました。周りが暗いためか、点検の際にATTIモードになってしまったらしく、ホバリングの際にふらつきました。
点検の最中にふらついたのは初めてで、変に移動してはいけないと、真ん中にいるようにドローンを操作をします。そこで、「ホバリング異常ありません」の掛け声を忘れていました。減点10点です。点検記録を記入する際に、このホバリング忘れに気づいて、ショックをうけましたが、、他を間違えなければいいだろうと思って、試験に集中しました。(後でちょっと考察があります)
さて、気をとりなおして、操作です。操作自体は慣れているのでなんとかなります。ATTIモードになっても、さっきのは点検でこうなるとは思ってもみなかっただけで、飛行に関しては問題なしです。一度も減点区間に侵入の合図もなく、終えることができました。
あと、高度は結構変わってしまいました。これは通常の試験でも変わりましたが、夜間飛行ではさらに安定しなかったと思います。なんども高度修正を依頼されました(高度修正は、減点ではないはず。天井にぶつけたりしない限りは、とは思う)。
目視外飛行ですが、楽でした。
いやだって、周囲の確認方法は筋が通っているし、次の目的地まで飛ばすのもずれが無い。(目視で見ると、奥行きがわかりにくくてずれてるんじゃないか心配になる。カメラの画像なら、ドローン視点なので、行く先がしっかり見える。)
・・・とはいっても、もう一人の方がヤバそうでした。ものすごい頻度で減点区間に侵入した合図がビービー鳴っています。別に私が上手いとか自慢したいんではないです、・・・気になるねん!音の大きさ、方向から、自分がミスしていないこともわかりますが、ミスをする警告音がビービービービー鳴っていると、やっぱり気になりますよね・・・。
1回や2回ではないんですよね、もう10回弱くらいは聞こえたんじゃないかと。
アレは落ちたんじゃないかなと・・・。私はもう一人の方の結果はしりません。100%推測です。
というわけで、私は両方とも合格でした。
試験官からのツッコミとして、夜間のホバリングの確認をしなかったのは減点だけど、合格点はクリアとのことです。「気が付いてくれ!と祈ってたんだけどねー。」とのことでしたが、まあ他に明確なミスが思い至らなかったので、いけるとは思っていました。
夜間飛行のATTIモードでのホバリングチェックについて
夜間飛行のATTIモードで、点検ミスをしてしまったことは、今で思っても自分のミスですが、スクールに不満があります。まず、練習会場が明るすぎて、ほとんどATTIモードにならなかった。つまり、練習になってない状態だった。また、ホバリング時にふらついたら、どういう掛け声にするのが正解なのか、教わってもいないということ。これらは経験させておくべきだろう。なんのためのスクールなんだか・・・。
掛け声に関しては、たぶん「夜間なのでATTIモードでふらついていますが、大きな移動はせず、ホバリングはできているようです。」と言えばよかったのではないかと推測しているが、習っていないので不明です。根拠としては、もともと夜間での点検を前提としているので、ふらつくことはわかっているはず。なので、ふらついても同じ場所に留まろうとはしていることを言えばそれでよい、となると思います。
限定解除の練習法
あくまで私が受けた感じですが、夜間飛行が難しかったです。突然ATTIみたいな感じでしたからね。
スクールでも、限定解除一コマの練習だけで、この試験を受けさせるのは酷だと思います。夜間飛行は個人で所有してたドローンやったことはなかった。それが結構しんどかったと思います。
今となっては結構夜間も飛ばしていて、本当に地上全然見えてないんだなーって思うくらい、すいーって移動してしまうのを見ています。つまり、夜間飛行での慣れがあれば、うろたえることもなかったはず。
限定解除の練習は、やっぱり個人でドローンを所持して、練習のための飛行をDIPSで申請しておいて、堂々と練習しておくことだと思います。
資格をとってからドローンを買おうとする場合は・・。すいませんが、イメトレ以外のいい方法は思いつきません・・・。
実際にドローンの運用を始めるまで
一応、これで免許取得までのお話は終わりですが。包括申請から、実際の運用に至るまでちょっとした試行錯誤のストーリがあります。それは、資格取得後1年目の備忘録としてまとめるつもりです。