パーキンソン病診療ガイドライン
診療ガイドライン
疫学 300-1000人に1人くらい
リスク 便秘 気分障害 殺虫剤への曝露 頭部外傷の既往
主症状 無動 振戦 強剛 姿勢保持困難 前傾姿勢 すくみ減少
重症度
Hoehn-Yahr(ホーン・ヤール)分類
Ⅰ度 軽度
Ⅱ度 日常生活や仕事がやや不便
Ⅲ度 小刻み歩行 すくみ足 介助なしで生活できる
Ⅳ度 日常生活のほとんどに介助が必要
Ⅴ度 車椅子が必要 寝たきり
生活機能障害度分類
Ⅰ度 通院にほとんど介助がいらない
Ⅱ度 通院に部分的な介助が必要
Ⅲ度 それ以上
症状には左右差あり
以下の非運動性症状もあり
薬物療法
L-ドパ
初期・進行期に有効 運動症状改善には最も有効 進行抑制効果はなし
末梢性ドパ脱炭素酵素阻害薬(DCI)配合剤:L-ドパ必要量が80%減少 消化器系副作用の減少 ジスキネジアの増加ドパミンアゴニスト
ブロモクリプチン ペルゴリド ロチゴチン(ニュープロパッチ)モノアミン酸化酵素B(MAOB)阻害薬
セレギリン(本邦では唯一使用可能) ラサギリン(セレギリンの5-10倍)カテコール-O-メチル基転移酵素(COMT)阻害薬
L-ドパ+DCI配合剤と併用可能→エンタカポン配合アマンタジン
ジスキネジアに対する効果あり抗コリン薬
ビペリデンは使用可能ドロキシドパ
すくみ足、無動の改善ゾニサミド
L-ドパ併用時に使用可能イストラデフィリン
世界初の新規作用機序
リハビリテーション
運動療法 作業療法 嚥下訓練 音楽療法
公的制度
重症度3以上は難病医療費助成制度の対象となる