パーキンソン病
大学病院勤務時代に脳神経内科の先生が言っていたことを思い出した。
「へっこり君。この世の中から三大疾病(癌、心疾患、脳血管疾患)がなくなって、120歳まで生きる人ばっかりになったらどうなると思う?」
認知症か足腰弱った高齢者だけになるのかな?その時僕が何と返答したかは忘れた(多分「どなんすかねえ」とヘラヘラしてたんだと思う)けど、その先生は「ほとんどの人がパーキンソン病になるよ」と言った。
パーキンソン病とは中脳にある黒質というドパミン神経細胞が減少することで動作が緩慢になったり震えが出たりする運動障害をメインとした指定難病である。
その先生が言うには人間のドパミンは個体差はあれど量が決まっていて、多くの人は枯渇するまでに個体死するが、寿命が伸びればドパミンが枯渇してパーキンソン病になる人が多くなるのではないか、という事であった。
先日訪問した患者さんがパーキンソン病を患っており、最近になり薬が飲みにくくなってきた、と家族がおっしゃっていた。
処方を変更しようと思ったけど専門じゃないからちゃんと調べないとな、と思った時にその先生のお話を思い出した。先生元気かな。
たぶんハゲてんな。