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cdefgah_310
5月28日 化粧直しのなんたるかを理解しておらん
緊急事態宣言が解除されて数日、そろそろいいかという気持ちが高まり、そーっと近所の喫茶店にモーニングを食べに出かけた。
決してなくなって欲しくない昔ながらの素敵な喫茶店なので、応援の気持ちを込めてつつしんで食べた。
気が大きくなってロフトまで行き、マスクの湿気で盛大によれては崩れゆくファンデに対抗できるグッズを探す。
かの有名なFujikoの化粧崩れお直しあぶらとりウォーターパウダーを買って試してみたものの、うまく直らない。
直らないのだ。
どうやら私の崩れは、あぶらとりでは解決しないのか。
あぶらじゃないのか。
では何だ。
直らない直らないと夫に力説してみたが、夫としてはどこをどう直したいのかわからないようだ。
挙げ句の果てに、一旦洗って塗りなおしたらいいじゃんと言う始末。
だめだ、こいつは化粧直しのなんたるかを理解しておらん。
夜に「外出自粛の夜に オーケストラ・孤独のアンサンブル」という番組をたまたま観る。
プロの奏者たちが自宅で一人で演奏している。
当たり前だが、クラシックとは無縁な人生を歩んだ私ですらわかるくらいに、みんな上手い。
普段着でソファの横で、あんな大きな楽器を持って息を吹いたり弦を擦ったりするなんて、魔法のようだ。
普段着っぽいほど、家庭の香りがするほど、よりかっこいい。
明日も暖かいようだ。
夫はまた四角く分割されてテレビに映るのだろう。
一体いつまで彼は分割されるのか。