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皮膚科の視点で「水虫予防と治療の重要ポイント」を解説
こんにちは、愛知県あま市にある皮膚科「はだめ皮膚科」です。
本日は、多くの方が悩まれる「水虫」について、予防と治療の大切なポイントを皮膚科医の視点から分かりやすくお伝えします。
水虫は非常に身近な皮膚トラブルですが、しっかり予防・治療が可能です。
さらに、意外と知られていないペットからの感染リスクについても詳しく解説いたしますので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。
足の「水虫治療」のゴール
足の水虫の患者さんは、症状がなくなると、もう大丈夫だと思い、薬を塗らなくなってしまったり内服を中断してしまうことがあります。
しかし、自覚症状はなくとも足の角質の中に潜む白癬菌は実は存在していることが多いのです。
自覚症状がなくなってからも、少なくても1ヶ月はしっかり薬を塗流。受診をしていらっしゃる方は、引き続き受診を続けるようにして下さい。
感染リスクを減らすための「水虫予防の基本ルール」
とてもありふれた菌である水虫、感染しないようにするにはどうしたら良いですか?と聞かれます。
足水虫の予防として、有効ではないかなと思うものをいくつか書いておきます。
1日1回、しっかり足を泡立てた石鹸で洗う
足を洗ったよく乾燥させる
通気性の良い靴を履く
家に水虫の人がいたら、タオルやバスマットを共有しない
1日に1回というのは白癬菌が足の表面に付着して角質層へ侵入するのに24時間ほどかかると言われているので、1日に1回しっかり洗い皮膚を乾燥させることが予防につながります。
ただ、ケガなどをしている場合は12時間くらいで角質層へ侵入すると言われているので、気をつけて下さい。
人ではありません。ペットと白癬菌の感染リスク
白癬は人から人へだけでなく、人からペット、ペットから人へも感染するのをご存知でしょうか。特に人が犬や猫から感染する場合は、頭頸部や腕などが多いです。
水虫に代表される白癬菌には何種類もあります。人に感染するヒト好性菌、動物に
感染する動物好性菌があることもしばしばあります。
ペットを飼ってみえる方、ペットからの水虫の感染には気をつけて下さい。
特にペットを抱いたり、同じ布団で寝たり、キスをしたりのようにペットと濃厚に接触される方は気になる皮膚の症状があるときは一度皮膚科を受診したり、ペットの犬や猫も動物病院でしっかり治療をしてもらってあげて下さい。